「むげん」
ソティロ

「むげん」




地球なんてちっぽけで狭いんだよ
って教えてもらった

そうかなあ、と思っていたら
蘇る
きりのなさそうなもの
と線を引いた四年前

とりあえずやってみよう
と思い立ったが吉日
ぼくは旅に出た
まずはアフリカ

からぐるっとまわっているうちに
ハロー・グッバイ
自然の神秘
裏側
数々の感動
ミステリーハンター・オリトス

終点は秘密
で、どうだったか
まあ、狭いっちゃ狭いかな
うん

ぼくが知ってるいちばんのスケールは
仏教かもしれない
とりあえずループがあるし
いちいち数字がでかい

と思い立ったが吉日
菩提樹で瞑想、あるいはコールド・スリープ
100万年に一度舞い降りる天女の羽衣が岩に触れて
それがなくなるまでの 時間


宇宙全部みたら四次元行こう
そしてn+1次元
m+1回目の輪廻
r+1回目のビッグ・バン
 (略)
もはや無
 (略)
イメージの飛躍
は必要だ

そうして5,600,000,000年後
一旦戻ってきたぼくは
やっぱりオリトスで
全然偉くはなれなかったと思うけれど
ひとつだけ


ひさしぶりだったからか
廃墟で直線的に区切られた
青空



否、が晴れて

ちっぽけな自分のなかに無限があった




s+1回目の一からの
リトライ

あーあ

(n=1,2,3,… m,r,sも同様)



自由詩 「むげん」 Copyright ソティロ 2007-03-29 23:35:49
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