*講談社文芸文庫版「腐敗性物質」http://www.amazon.co.jp/%E8%85%90%E6%95%97%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%AA-%E7%94%B0%E6%9 ....
かつて、いまよりもずっと若い頃、僕は夭折に憧れていた。いま考えると何とも恥ずかしい話であるが、かつては若くして死ぬことに感情的に強く惹かれていたのだ。中学生の頃から詩のようなものを書き始めていた僕は ....
西脇順三郎は『雑草と記憶』というエッセイのなかで、
{引用=
私など自然の風情を愛する気持ちは全く vision であって thought からでない。ワーズワスと違いそれは何等神に通ずるすべ ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである
就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
だが
落葉の時間をへて
絶え間ない先送と 既了の境域へ
戻るか
コウシュの旅人
蒼茫の中、
一際
あおく、沈んで
そこで意味の果実は
割れ、
残照 ....
今年も女にふられたので、
大そうじして死のうと思った。
捨てられるものがあるうちはまだいい。
でもぜんぶ捨てたら、
それから、どうしたらいいのだろう。
考えても仕方がないので、
どんどん捨 ....
休耕田に群生する
セイタカアワダチソウをかきわけるように
一両の気動車が港の方へと走っていく
スズメガの幼虫にかじられた痕のある
サトイモの大きな葉が
その風に揺れている
排水 ....
▽
どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
....
諸君 私はカレーが好きだ
諸君 私はカレーが好きだ
諸君 私はカレーが大好きだ
カツカレーが好きだ チキンカレーが好きだ チーズカレーが好きだ から揚げカレーが好きだ
ソーセージカ ....
ロクな詩が書けなくなった私が、優秀な他人の足を引っ張りたいというセコい欲望を満足させるべく作成する「自動詩作成プログラム」
その第2段がいよいよ登場!
「未詩」のところの「夜」はこれで作成したもの ....
ハイ ジミー
今日は晴れているかい
君がジムという名前かどうか知らないけれど
僕の中ではジミーと呼んでいたよ
ときおりすれ違うだけの君が
急に
ねえ兄弟
今日はなんて素敵に晴れてるん ....
天井をなめるおばけちゃん
昼間は天井をなめている
四角い天井をまるくなめて
部屋の中のできごとなんてなんにも見ちゃいない
おばけちゃんの舌は腫れあがって
口のなかにはおさまらないから
いつ ....
詩とはそもそも預言の性質を持っていると、
私は考えている。過去をさぐって、未来に役
立てるのが歴史とすれば、詩とはもっと漠然
としたものを、実証に基づかずに、さらに言
えば、無責任に ....
垂直式は増大にしか向かわない
小型化には
電荷が喰らい合い
口を開けて待っている
だから
別に買えと言ってるんじゃ
無いですよ
でもね
今はそっちが
主流なんですよ
最近は ....
夕焼け
みんな迎えがきて
またね
またあした
手をふって
さよなら
ジャングルジムのてっぺんから
いつも
見送るだけ
砂場のシャベル
ブランコのさび
おかあさんが
きょ ....
メモ#1:音の分解による言語イメージ
(と或る人物へのメールより)
母音[a,i,u,e,o]
暖←[o,u,a,e,i]→寒
子音[a,k,s,t,n,h,m,y,r,w]
柔 ....
雨のけむりがからだをぬらし
その刹那の一滴一瞬
服の埃が舞い上がり
微細な雲母のわずかな浮上と
急激な沈下がおこる
ひとつひとつの粒子たちは
街灯のかがやき
店の明かりをすいとり
....
12月3日付の某朝日新聞に、小野十三郎賞贈呈式の記事が出てました。そこで、選考委員でもある詩人の金時鐘(キム・シジョン)さんの講演の要約が、本人の寄稿として載ってます。これをみて、(あーまたこれかー) ....
ひとつの恋の終わりは、
ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――
いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた
乾かないルーズソックスの ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに
で
あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
洗濯物を取り込む音が
二階のベランダから聞こえてくる
言い争うことも無く
君はもう産まない
とつぶやいた
僕らは同じ悲しみを
分かち合って生きる
多分同じくらいの
分かち合えな ....
【第一幕】
あたしは不出来なお人形。求められるモノは貴方への絶対の従服と忠誠、そしてこのカラダだけ。他には何も要されない。誰もがあたしを自分色に染めては透り抜けてゆく。それでもあたしは、唯の ....
きみの首はしろくてほそくて
手折られるのを待ってる野菊の茎
だなんて
心底バカ丸出しな手紙を見つけて
真夜中にひとり
わたしはけらけらわらった
ああそうなのねそうなんだ
だからあのひとは ....
{引用=
クラヴィ・ヴィエイヤールは小さかった
どのくらい小さいかというと あなたのまぁ 半分くらいで
俗に 小人と呼ばれる 種類の人間だったのかもしれなかった
けれど
....
女にふられたので、
向かいのビルへ行って死のうと思った。
なんどか、もう忘れた!とか、
俺は立ち直った!とか、
あんな女なんて!とか、
吹っ切ってみせたけれど、
だめだった。
きのうあの ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
....
とりがいる
「Pain
「ぴア
弧を描き
弧をねがう
ひわひよひわ 啼き声を発しながら
希薄な大気には失語の気配
〈だがひとは、 太古 このとりの足跡を見て 文字を学んだのだ ....
*
今宵もまた
お父さん
あなたは咳をしていますね
青い毛布をかけましょう
それはあなたの首元で
小さな海となるでしょう
*
お父さん
わたしは
あなた ....
でも実は「貴方」の「前」にある「私」も手に入っていない。言葉を得た課程を
得た「後」の言葉で書くことがだいたい間違っている。前回脈絡も無く名古屋人
と自分との「折り合いの無さ」を言ってしまったが( ....
i. 光化学スモッグ
色盲ではない
真っ白な高層ビル 真黒な人たち 白黒の横断歩道
灰色の空…いくら時間が過ぎてもモノトーンのオブラート
真っ白な月だけが顔を出して 星はここから見えない
....
青色銀河団さんのおすすめリスト
(573)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
■批評祭参加作品■田村隆一の「腐敗性物質」について少しー初期 ...
-
石川和広
散文(批評 ...
11*
07-1-8
■批評祭参加作品■夭折をあきらめて夜が明けてゆく
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
13*
07-1-6
ヒューム「ベルグソンの芸術論」(2)
-
藤原 実
散文(批評 ...
5
07-1-3
就職支援センターのこと
-
吉田ぐん ...
自由詩
43
06-12-30
コウシュの旅人
-
るか
未詩・独白
16*
06-12-28
大そうじして死のう
-
しゃしゃ ...
自由詩
16
06-12-23
帰宅
-
たもつ
自由詩
17*
06-12-21
恋人とのわかれ
-
吉田ぐん ...
自由詩
27
06-12-19
諸君_私はカレーが好きだ_(コピペ改変)
-
松本 卓 ...
散文(批評 ...
8*
06-12-16
全詩人撲滅運動「自動詩作成プログラムVer.2.0」の完成
-
紀ノ川つ ...
散文(批評 ...
8+*
06-12-12
ジミーと青い空
-
AB(な ...
自由詩
9*
06-12-9
天井のおばけちゃん
-
渦巻二三 ...
自由詩
6
06-12-8
わたしは、アルファであり、オメガである
-
杉菜 晃
散文(批評 ...
12*
06-12-7
いんふぉ
-
ねなぎ
自由詩
1
06-12-7
ジャングルジムのてっぺんから
-
しゃしゃ ...
自由詩
11
06-12-6
戯術、その他音に即いて
-
六崎杏介
散文(批評 ...
5*
06-12-5
きらら
-
構造
自由詩
4
06-12-3
短歌的抒情は現代詩の敵か?
-
umineko
散文(批評 ...
10+*
06-12-3
ひとつの恋の
-
Rin.
自由詩
24*
06-12-2
はちどりの森
-
umineko
自由詩
12*
06-12-2
空にあってよかった
-
たもつ
自由詩
21
06-12-2
_いつか貴方とポエットを。
-
ユキムラ
未詩・独白
1
06-12-1
創書日和。白_【ながい首】
-
佐々宝砂
自由詩
12*
06-11-27
クラヴィ_ヴィエイヤール
-
もも う ...
自由詩
59*
06-11-26
向かいのビルへ行って死のう
-
しゃしゃ ...
自由詩
15
06-11-25
ロシータ
-
水在らあ ...
自由詩
52*
06-11-21
天上の国_鳥の文字
-
「ま」の ...
自由詩
8*
06-11-19
きえる—父へ、きれぎれに
-
吉田ぐん ...
未詩・独白
13
06-11-17
書く動力12
-
Dr.J ...
散文(批評 ...
1
06-11-16
光化学スモッグ/スクリーントーン
-
ピッピ
自由詩
10
06-11-14
1
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