すべてのおすすめ
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた



誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
    ぼくの20歳年上の友達は
    ぼくによく似てる
    独りぼっちで、愛を知らない



    彼はぼくとは違う
    中身じゃなくてね、見た目
    彼の両 ....
喉が渇く

先生

あなたを
思い出すたびに

もう思い出さなくていいと思う

盲目のまま
「すき」なんて言ってしまったこと
いまは後悔している

知るほどに
嫌いな男だっ ....
夕刻の代償として 
こぼれ始めた 影
あけすけに落ち込んだ明度のわたし
こぼれ始めて
こぼれたら 伸びました
おとなの後ろを跳ねる 少女の脚の
美しい柔らかい ケン・ケン ....
俺を押しこめようとするな 俺を狭くするな
俺は到着したばかりの華麗なオタクちゃんだ グルグルパンチだ
昨日より少し大人しい犬の頭を撫でているのだ
こら そこのお前 おれを押し込めようとするな ....
弱弱しい鳥が

藪のなかに消えていった


そこにはどんな病院があるのだろう
藪はしずかだ


                2001・11・8
  

  ーハイパーリアリズムー
  ガソリンスタンドの影が路上に伸びるとき
  サンフランシスコでは詩の朗読会の準備がすすんでいる
  ちいさなライブ・ハウスで
  おおぜいの詩人が読 ....
  枯れ枝に烏の止まりけり秋の暮れ
  とまってしまった歳月 芭蕉のように
  暮れることもできないで バスの明かりに
  たちどまる ポランスキーよ
  湖に水没したナチスの ....
   


   カマキリに襲われた眼球は
   皿 皿 と 皿 皿 と
   血を流しているのでありました
   そのとき 時計はとまったままで
   あたりは白くなりました
    ....
   

   ヴェスヴィオス火山に埋もれた
   廃墟のように
   灰をかぶって
   ぼくはいままで
   埋もれてきた
   標本となって
   

   水道も飲めないで ....
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで

わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
 ....
 いちまいの鴉
 が飛んでゆくのは
 ふるさとだ
 紙切れのように
 空気を裂いて
 熱いおもいを抱き
 鉄橋を越えるのだ
 それでも新幹線にはかなわない
 遅れてゆくばかりだ ....
{ルビ医師=いし}らバス{ルビ停=てい}にいてすばらしい
{ルビ酸欠=さんけつ}さん{ルビ診察検査=しんさつけんさ}
{ルビ残念捻挫=ざんねんねんざ}
インテリ{ルビ庵癌=あんがん}あり{ルビ転 ....
(深夜、薄荷煙草を以て出廷せり)

色街の電気光に射られた雲が遠くに浮浪する刻限
を歩く、訪れない睡蓮とは手を切った その手に
小銭を幾ばくか 煙草を買いに遊歩している コ
イン4枚のお告げ ....
a




せかいは、ぼくはここにいるの
だいがっしょうでまるでしんでいるようです



あまりにこえがおおすぎて、
もうききわけのつかないのです。



あれはだいすき ....
このときの
おじいさんのきもちを
かんがえてかきなさい

お前解っとるか
下手すると補償問題やぞ
その辺考えて
しゃべれや
いいか
俺がそんな事
言うたか
言葉返すだけなら
鳥 ....
誕生日を 何度祝う人がいるだろう

生から1回
27度 おめでとうという姉
27で 姉が空にいることを知り

28 5分が過ぎて 28

いくつかの頃 姉が28だった歳

「私 ....
なんか
ごみばこにいっぱいだよ
これ、
ティッシュ


でも、か だから、か
さっきから、ねえ
手も
つながないのねえ


もしかして
これって
きみなりの
誠意

 ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
切り離された臓器の傍らであなたが眠っている

ちからなく

まだこちらに戻ってこない意識


真っ直ぐに伸びる廊下の向こう
夕日が熟れた色で光っていて
あの世へ行く道みたいだった
 ....
のーずそーすのナムはスカートを知らない
わーずぐーすの到来にアラートの鳴り響き

さいろ さいろ 
るっく らっく

うーかむーたの時 手を休め ひらひら
さーくみーとの夢 ナム ....
ドレスを着た小さな子が
ドアをあけようとして固まっていた
思っていたより重かったので
半開きのままふんばっていた


うし!うし!うし!
うし!うし!うし!


すり足でず ....
「小林亜星」とささやいてみる。
フランス人になった気持ちで
やさしく、女をいたわるように、


コバシャセ?


「井手らっきょ」と諌めてみる。
イタリア人になったつもりで
派手な ....
校庭の使い方を忘れてしまった
忙しさにかまけ
タバコをふかし
子供たちの嬌声に耳を傾け
止むことを知らない霧雨のなか
彼女の寝顔
彼女のやさしさ
彼女のフルネーム
それがなんだか忘れて ....
世界は
なぞるだけではっきりしてしまうから

血管に
そって、なぞるでしょ
きみのこと


わたしたちのあいだって
からんころんとか
てびょうしとか
あるいは
いえーいとか
 ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
あたしのこと
なぐり書きして
ひたいには0、
あとは
力いっぱいで
でも
しんけんに

体中の
ぐちゃぐちゃ、の
なかみは
黒 だった

HBとか
ほくろとか
まばたき  ....
ゆうべ あなたとお酒を飲んだ
ブランコ通りにあるマギー・メイというバーで
このバーに私は一度だけ来た事があった

あなたは久しぶりに来たという

長い髪を束ねたバーテンの女性
凛とした立 ....
しようよ、って
いって どうぶつみたい
なんでもライオンみたいに
がおう!
おおきなくちをあけて
たべる
きもちいいねえ
ひきちぎるか
ひきちぎらないかくらいのちからで

はだかで ....
青色銀河団さんの未詩・独白おすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(テーブル)- 木立 悟未詩・独白405-1-3
人はみな歌をもっている- 天野茂典未詩・独白704-12-3
彼とぼく- アルビノ未詩・独白204-11-28
せんせい- 蒼木りん未詩・独白2*04-11-20
夕刻の逃走- A道化未詩・独白604-11-17
ななな氏への手紙- たもつ未詩・独白904-11-9
- 天野茂典未詩・独白204-11-8
かつてぼくは反抗的若者だったか- 天野茂典未詩・独白104-10-31
ZONE- 天野茂典未詩・独白204-10-31
爆心地から- 天野茂典未詩・独白404-10-31
昆虫図鑑ーポンペイ- 天野茂典未詩・独白504-10-30
わんださいだー- 石川未詩・独白704-10-14
糸電話- 天野茂典未詩・独白204-10-11
加減見ん外科- エズミ未詩・独白19*04-10-4
夜を愛す- 六崎杏介未詩・独白404-9-21
つたなうた- フユナ未詩・独白13*04-9-10
大人の国語- ねなぎ未詩・独白304-9-5
12時過ぎ- 山内緋呂 ...未詩・独白404-8-31
ゆるり- みい未詩・独白10*04-8-16
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
麻酔- 蒼木りん未詩・独白4*04-8-7
スカート- いとう未詩・独白404-7-2
ノート(うし)- 木立 悟未詩・独白204-6-19
豪華ボックスセットデジタルリマスター済- 石原大介未詩・独白18*04-5-2
校庭- 石原大介未詩・独白7*04-4-29
早口- みい未詩・独白4*04-3-16
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
いちばんはじめに消えてしまいたい- みい未詩・独白5*04-1-1
マギー・メイ- 野島せり ...未詩・独白4*03-12-29
ライオン・クリスマス- みい未詩・独白6*03-12-25

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