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あたたかい寝まきです
でも
あたたかいふとんです
おかあさん
頭のほうが寒くて
しんとします


眠ったとたん 朝でした
お昼を食べたら
もう夕ごはん
ふしぎです ....
けして明日へつながるとはいえない
痛点の少ない あなたの指を
かたちも色も知っているのに
ふたたび降りはじめるそのときまで
ふたたび忘れているのでした
忘れることなく ....
    一枚の地図が置かれた

    薄暗い部屋のなかで

    手のひらに生えた双葉を

    見つめていた
 



   見えると言ったら うそになるもの
   見えないと言ったら うそになるもの


   目の前にある
   ほんとうの花を忘れて
   二人はずっと話しつづけていた
 ....
まともな人たちが
まともなことをやり
まともなままでいるのを見ると
ああ この人たちは
まともでない人たちを
滅ぼそうとしているのだなと
恐くて恐くてたまらなくなりま ....
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた



誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
崩れ落ちた家のなかに
階段だけが残っていて
空にささやく
みちびきよ
みちびきよ



夜の路の先の先に
地を照らせない街灯があり
空にささやく
みちびきよ
みちび ....
ゆっくりと明るい雲がせり上がり
それ以外の雲は皆うつぶせになる
降り止んだ雨は灰色
降り止まぬ雨は金色
とどまらぬ色とどまらず
とどまらぬ音ふりそそぐ



小さいものが
 ....
ドレスを着た小さな子が
ドアをあけようとして固まっていた
思っていたより重かったので
半開きのままふんばっていた


うし!うし!うし!
うし!うし!うし!


すり足でず ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
 
ひびく
ひびく
音叉の雲から
はじまりの空へ
天使のかたちがひびきわたる


輪と共に陽は沈む
がらんどうの音がなりひびく
町のように大きなひとつの楽器に
鳥が集ま ....
ずっとずっと まわりで
小さな音が鳴り止まない
バスから降りて バスに乗る
またバスから降りて またバスに乗る
いつのまにか隣に
歌がふたつ 座っている



小さな支えを失っ ....
林のなかのどこからか降る
ぼやけた影の重なりが
手首にふたつ震えている
青と緑の輪はまわる
音は少女の手にむずがゆく
降りつづける影をゆらす
鱗の血が
花の血が
笑 ....
花を負う花が雀になり
鴉にやさしくついばまれている
音は聞かれる間もなく火となって
水だけを求めて落ちてゆく
別の音が別の音を得て空に生まれ
二羽の鳥の背の上から
川に沈 ....
誰にでも 好きです
好きです と言って
みなを集めてまわる詩人を見て
自分は死ぬまでひとりでいいや
と思った


誰からも 好きです
好きです と言われ
みなに囲まれている詩人を見て ....
滑車の前で 光を背に
腕をひろげて 動けずに
崩れ重なる門の残骸
霧を貫く鉄の橋から
したたる滴を聴きつづけていた


霊はいて
雪の地に立ち
応えを受ける
 ....
青色銀河団さんの木立 悟さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたせない手鏡- 木立 悟自由詩906-9-29
ノート(43Y.5・14)- 木立 悟未詩・独白406-5-15
ノート(36Y・11.21)- 木立 悟未詩・独白705-9-21
ノート(37Y・10.26)- 木立 悟未詩・独白405-7-17
ノート(まとも)- 木立 悟未詩・独白405-6-19
ノート(テーブル)- 木立 悟未詩・独白405-1-3
みちびき- 木立 悟自由詩704-9-13
残季(溢光)- 木立 悟自由詩604-8-16
ノート(うし)- 木立 悟未詩・独白204-6-19
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
虚羽(うつわ)の天使- 木立 悟自由詩204-1-27
ノート(まぶしい日)- 木立 悟自由詩504-1-24
連輪の蛇- 木立 悟自由詩504-1-9
降り来る言葉_Ⅶ- 木立 悟自由詩303-12-29
ノート(ひとり)- 木立 悟未詩・独白403-11-27
滑車の前で- 木立 悟自由詩603-10-27

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