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ゆるゆると祭りは終わり
その喧騒はとろとろと
静かな夜と同化する
瞼をおろしても 突き刺さる灯りを
残像を残す為に
目を見開き 睨みつけ
華やかな祭りのラストを 密かに飾る
切ないざわめきの中
此 ....
透明な風が
ぼくらを包む
夏の香り
夕暮れの風
きみは
笑うけれど
ねえ
今一瞬だけ
真顔で言わせて
きみは
きみのままでいて
きみのすべてを
ぼくが肯定するよ
無理しなくて
いいから
....
天井高く
はめこまれた窓
少し欠けた
月が見えている
それは
絵画のようで
そして
こうやって
病院生活をしている自分も
まるで
すべてがフェイク
変えようのない過去
変わるかもしれない未 ....
天空が開いた
光の梯子
天使が舞い降りる
お願いだ
ぼくを連れて行って
憧れの空の上
待ってるひとが
いるんだ
でも
天使は帰っていく
空が雲に覆われる
人々の願いは
いつだって
....
この朝
キミはまだ眠っている
ボクの横で
安らかな寝顔で
でも
ボクは気づいているんだ
キミが
ボクから去ろうとしてること
新しい船に乗り換えて
ボクから旅立とうとしてること
ボクは
ここ ....
健やかなるひとにも
病に侵されてるひとにも
何故か平等に
朝が訪れる
でも
きっとみんな
気づいている
平等なんて
有り得ないってこと
そんなキレイな世界は
訪れないってこと
わかって ....
まだ青い実が
道に落ちている
成熟を知らぬままに
その存在を主張する
ああ
ボクに
何が出来るのだろう
いつまでも
子供のままじゃ
いられないんだ
青い実が
道に落ちている
誰もそれを
拾おう ....
太陽が昇り始め
朝がきた
キミとの
最後の夜が
終わった
寝不足の瞼に
氷を押し当てて
苦いタブレットを噛み砕く
明日から
どう生きようか
つまりは
キミのいない ....
眠れない夜を
乗り越えて
カーテンを
開ける
おはよう
朝が来たよ
今日も
世界は
美しいよ
ちゃんと
地球は
回ってるよ
まるで
造花みたい、って
でも
こっちが本物で
香りだってするし
でも
偽物みたいに
綺麗で
どっちなのか
わからなくなるよ
いつでも鞄の中に折りたたみ傘
そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか
私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか
そんな錯覚がマジになりそうなほど
鬱々と ....
カリッて
あたしの殻を
割って
中から
とろんって
あたしが
溢れ出すから
踏み込む勇気、ある?
あの夏
ぼくらは
無邪気だったね
森のなかで
草をかき分けて
誰も来ない場所で
ふたりで息をひそめて
もう
ボクには
登れない
思い出が
蚊のように
つきまとうから
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは
勉強 部活 テスト 友達
いろんなオマケに追われながら
毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする
虚 ....
雨日の闇は
底の見えぬ程に、深く
傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて
心まで
濡らそうとしてる
それは
儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて
恋しい者 ....
世界は円で完結する
民族も
思想も
姿かたちも
些細な異差の
凝縮された拡大
あなたのどこかが
もしも欠けてしまったとしたら
誰かと
手をつなぐとよいのです
....
こころ変わりするの
たぶん夜ね
雨の記憶を
すみずみまで
湛えて
夜毎
こころ変わりする
そらのいろに
染まってゆく
わたし
脳が絶え間なく
考え続けてる
こころがたゆまず
感じ続けてる
止めるすべはない
青空
雲がゆるやかに
ゆるやかに
風に流されてゆく
風
だから、
次 ....
イメージで泳ぐ僕の夢と
かつての神々の残像
ファッショナブルの開放
ラッシュアワーの独唱
イヴの訳解とアダムの髪
トラディショナルの革新
おもいは ....
僕は今日 君に
優しくされたくて
小さな嘘をついたよ
子供のように君をからかって
僕の旋毛に落ちてきた
握られた固い拳
瞳を潤ませて
殴られたてっぺん 軽くおさえて
上目遣いに軽く睨んで
{引用 ....
そらのまんなかに
二重の虹が
かかっていたんだ
あの虹に
追いついて
追い越して
虹のふもとには
宝物があるという
きっと
あの虹のように
なないろに笑う
キミがいるから
ボクは
全力で
走 ....
そこそこの底にはいつも君がいて
そこそこの底ではいつも雨
そこそこの底の君が濡れないように
そこそこの底までおおう傘をひろげる
闇にも鮮やかな黄色い傘に
金の糸で縫いつけた心星が
そこ ....
雨音の創意は多分、
創痍に似た額装
明日以前を水平移動する
僕の為に
背中から
刺してくれ
部屋に
飴色を敷きつめ
古いレコードに
針をおとして
遠い記憶
あのひとが
言ってくれたコトバ
キミの存在価値は
ボクが認めるって
信じよう
覚えておこう
このそらの下に
あのひともいる
もう二度と
会えなくても
キミのあいさつは
風が頬をなでるみたいで
キミの哀しい歌は
心の奥で優しく響いて
キミの世界には
朝露のひとしずくにも光があふれてた
風がやんで
歌もやんで
静まり ....
ふわり
ゆらり
傷ついた羽で
ふうわり
ゆうらり
悲しみに暮れる
手のひらで
ひととき、休んで
そして、
....
猫がのびをするように
舌を出して
髪を風に翳して
眠るうちに
世界の大半が嘘に染まって
太陽さえもイミテーションになってしまう
午後に於ける
2時00分と云うものは
ひときわ ....
里に寄せる
風向きの奏ず
羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに
絹擦れの音、軽く
君、聴こゆるか
太陽のいろの
バケツが
雨に晒されてる
静かで
雨の音しかしなくて
わたしは
ただ
壁にもたれて
泣き続けて
そよぐ風が
悪戯に黒髪を乱して往ったのは
いつの頃だったろうか
それでも
あの鈴の音に気づかせてくれた
もう一度
逢いたいと願っても
風はとても
気まぐれで
とても
....
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