すべてのおすすめ
あなたとわたし、わたしとあなた。
学校帰りにこうしてケーキを食べて、熱い紅茶を飲む。
秋に始まった授業で、あなたと知り合った。あなたが声をかけてきて、それからあなたは二時間喋りどおして、最後 ....
○
わたしはひそかにその人をガーベラさんと名づけている。
月曜日の昼、大体同じ時間にやってきて、大体同じ内容の花束を頼んでいく。ガーベラと赤みの差す花を葉蘭で包む花束を。
だからガーベラ ....
森美術館で行われている『医学と芸術展』に行きました。
http://www.mori.art.museum/contents/medicine/index.html
展示されていたのは東洋医術 ....
ペンネームとか筆名とか、自分の詩に自信があるならばそれで良いし、名前で詩の価値が変わるわけでもない、と思うのだけれど実際は自信もないし、詩の印象が変わる気がして、やっぱり筆名を使うことにした。匿名性 ....
憎しみからは何も生まれない。
そんなのわかっているのに、傷が癒えないまま月日が過ぎる。
何のプライドなのかわからないけど。
そんなプライドいつからあったの?って自問するくらい。
嘘をつ ....
「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
これは「余命1か月の花嫁」のドキュメンタリーの中で出てきた言葉だ。
この言 ....
賎民という事実を隠しながら生活する彼(僕)は、「戦うのは嫌だ」と、入隊から逃げていた。ある日、町中で徴兵部隊に捕まる。徴兵部隊の隊長は「徴兵にならないのは根性が足りないからだ」と、連れてきた賎民を殺せ ....
出会いは不思議と偶然でも、あの時でなくてもいつかきっとそうなったと思うほど、二人何かに導かれるように知り合った。
大学の図書館で、いくらもない日本語の本の中から、読めそうな小説をさがしている時に ....
最近国家の事についてよく考える。
政治の事とか、戦争の事とか、世界一続いているこの国の天皇の事とか。
色々考えて、色々思って。
こうしたら良いのにとか、こう在って ....
マロニエの街路樹が黄葉に色付き、小ぬか雨が毎日のように降り始めると、もう秋冷の季節がやってきていた。
まとわり付くような秋雨の中、娘ははダウンタウンで彼と落ち合うと、一緒に通っている大学からのバ ....
最近詩を書いていることを女房に嗅ぎつけられていると感じてきた。
この間もDSIでログなんかチェックしていて、女房が部屋に入る直前あわててDSIの電源を落としたりした。
女房曰く「なにこそこそやって ....
何でも出来るって事は何も持ってないって事なんだよ。
苦笑というか、呆れたように笑った流音の顔が脳裏にちらつく。
「あー・・新しいの買わなきゃな」
残り一本になったピアニッシモを口 ....
町の誰もがそれを知ったとき、多分、それは、男の女への未練だろうと噂した。
女とその娘がどこに行ったのか、町の誰も知らず、男に聞かれても皆ただ首を振るだけだった。
男は、女が灯台のある島の赤い ....
「そっか。そうだね。見つかっちゃったんだ」
サッカーの練習から帰ってきたHiromiは、Sayoの話を聞くとそれだけ口にしPenneの頭をなでていた。
Sayoは大きな旅行用のバッグを持ってく ....
「ひどい臭い、あなた、部屋で何やってんの。魚の缶詰でも作っているんじゃないでしょうね。ここは、食品工場じゃないんだからね」
そこまで言って、Sayoが口を開き、そこから出される答えを待っている。そ ....
Penneのサポーターが取れるのに、三日かかった。
アザラシの面倒は、夏休み中のHiromiが見てくれたが、週二回あるサッカーの練習に連れて行くわけにもいかず、その間は昼間Sayoがアパートにい ....
世界の為に、全ての生き物の為に、
この身体がずたぼろにされようとも、
どんなに酷い目に遭おうとも、
戦ってゆきたいと、
護り抜いてゆきたいと、
そう思う気持ちは、嘘ではな ....
八月、台風九号は二十二名の命を奪い、太平洋の北洋上で一陣の風となった。嵩の増した泥の粒子を束ねた濁流が財田川を下っていた。よく水神として龍や蛇が奉られるのがわかる気がした。うねる濁流は ....
Sayoは、マネージャーのスティーブに子供が病気だと言って、二日ほどの休みを取った。
スティーブは、夏の忙しい時期にサーバーやラインのコック達が休むのをひどく嫌がるのは知っていたが、今までろくに ....
ためらうことなく男達の目の前で白いブラウスを脱いだ。白いブラジャーのほっそりとした体に陽がいっそう白く肌に弾けた。
そして膝をおとすと、すぐにそのブラウスをアザラシに着せ始めた。
「スカートも ....
宗教のための宗教とは(4)
私が宗教にかかわりだしてからはもう 永くなる。人生の3分の2は費やした。主としてキリスト教とバイブルを研究した。キリスト教はイエスによってはじめられユダヤ教の母体の上 ....
この店でサーバーの仕事をし始めた頃、最初は、オーダーのとり方もトレーの持ち方さえも戸惑っていたが、それも、すぐ慣れたのは何か水商売の天性があるのかもしれないと、Sayoは思ったりする。昼の仕事は、夜 ....
娘は娘で、やはりそんな母親の影響か教育のもと、元気に何事にもとらわれないそんなおおらかな子に育っていた。やたら頭が良く、勉強などしなくても成績もよく、クラスの担任の若い娘のような先生は、クラスをスキッ ....
女の暮らしは、毎日打ち寄せてくる波のように、変わる事がなかった。
狭い島の単調な暮らしに飽きそうになると、女は海峡を眺めて夢想した。
海峡の向こう側には、隣国の長く横たわる山脈が夏でも銀嶺の ....
いつの間にか海峡と陸を隔てる水平線は確かさを失い、靄の帯を海に広げていた。
海峡の向こうには岩肌をみせる山脈と、その手前には昔は燈台守が住んでいたという岩礁に見まがう小さな島があった。
今、そ ....
自分がどれだけ恵まれた環境にいて、
どれだけの愛に包まれているのか気付かずに、
他人の不幸を喜び、
自分が不幸だと嘆く人間には、
吐き気がする。
私も大概気付いてはいないのだろうけど ....
「にいちゃん、まって!」
青い公園と名づけた近所の小さな公園から、兄が走り去る。
「おおい。」
「にいちゃん!」
呼ぶ声は聞こえているはずだが、兄は走る。腕を振ってどんどん走る。あっという間 ....
著者二十代で刊行した第一詩集から第七詩集まで、
半世紀に渡る鋭利な感性の詩編とエッセイからなる一冊である。
この凝縮した水野ひかる氏の世界は、
幾重に年月を経ようとも衰えない「女性力」を感じる。 ....
宗教のための宗教(3)
この主題にて,3稿目となる。宗教は何のためになるか、ということで書いているのであるが。先日来イスラエルという国名について、考察してみた。この名の文字どおりの意味は「神と ....
並んでる人がいたりメディアに載っているってだけでその店を美味しいって言っちゃうような人が多過ぎる気がするなあ。
1Q84読了。
沢山売れているそうだが読んだ人達の感想はどのような感じなのだ ....
吉岡ペペロさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(237)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アルルカン洋菓子店
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
3*
09-12-23
ガーベラさん
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
7
09-12-18
生きていることを問い直させてくれる美術展_医学と芸術展@森美 ...
-
イダヅカ ...
散文(批評 ...
3
09-12-15
瀬崎虎彦は今日も詩を書いています。
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
6*
09-11-21
制裁
-
高杉芹香
散文(批評 ...
4*
09-11-21
忘れられない言葉
-
南波 瑠 ...
散文(批評 ...
20*
09-11-13
夢の話
-
プル式
散文(批評 ...
3*
09-11-7
「落陽」(2/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-11-5
此の国について本気出して考えてみた。
-
aokage
散文(批評 ...
4+*
09-11-4
「落陽」(1/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-11-4
カミングアウト
-
……とあ ...
散文(批評 ...
10*
09-11-1
詩想_—5
-
黒乃 桜
散文(批評 ...
3
09-10-31
「あざらしの島」(4)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-10-31
「波の声をきいて」(13)
-
月乃助
散文(批評 ...
5*
09-10-30
「波の声をきいて」(12)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-29
「波の声をきいて」(11)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-28
続・汚濁。
-
aokage
散文(批評 ...
4*
09-10-27
濁流
-
within
散文(批評 ...
6*
09-10-26
「波の声をきいて」(9)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-26
「波の声をきいて」(6)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-23
宗教のための宗教とは(4)
-
生田 稔
散文(批評 ...
3
09-10-20
「波の声をきいて」(2)
-
月乃助
散文(批評 ...
2*
09-10-19
「あざらしの島」(3/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
5*
09-10-17
「あざらしの島」(2/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-16
「あざらしの島」(1/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-15
怒りと憤り。
-
aokage
散文(批評 ...
1*
09-10-14
地面かみなり
-
オイタル
散文(批評 ...
3*
09-10-11
新・日本現代詩文庫59『水野ひかる詩集』
-
渡 ひろ ...
散文(批評 ...
9*
09-10-7
宗教のための宗教とは(3)
-
生田 稔
散文(批評 ...
2
09-9-9
Tuesday_Anymore
-
BOOKEND
散文(批評 ...
4*
09-9-8
1
2
3
4
5
6
7
8