横で眠る
真っ白な肌の

長いまつげと
小さな鼻と
薄いピンクの唇が

愛しくてたまらない
きみ


おやすみのキスをしよう
門出だと
自分の心に
言い聞かし
涙ごまかし
無理して笑う
 
 
最後だと
解っているのに
言えなくて
ちゅうぶらりんの
私の心
{引用=木の芽を幾つ数えた頃に
木の芽を幾つ摘んだ日に

想い晴れないこの空で
幾度の晩を越したのか

ひとつ小さな結びの手
時には木漏れ日うたたね木

姿変われど弓張り月の
野原 ....
見上げれば
いつもの空
 
見渡せば
いつものヤツら
 
 
 
空に何を描こうとも
それは一睡の夢
 
 
 
取りこぼした現実に
涙は自然とこぼれる
 
 
 
 ....
今 陽だまりの中で 浮かぶ陽炎のように
ゆらゆらと 心騒ぐけど
ときめきと 心配の中で 浮かぶ夜の街頭のように
人を愛した時の 淡いきらめきと
踊る光の 妖精たち
明日への 希望と ....
ある夜
それはカリカリに焼けたトーストを頭に乗せていた夜のこと

私の足の周りには
とてもざわざわ緑の海

私の頭の遠くには
とても大きなお月さまが光ってた

たまたまパンを見つけた ....
乾いた枝を踏んで
分け入ってゆく

ひとり
黒い森へ

木漏れ日と見まごうほど
雨のよに降り注ぐ見知らぬ星座

足元の影
黒々と

獣の踏みならしたあとを
なぞってゆく

 ....
寂しすぎて、まぼろしが見える
愛してる
それは滅びの呪文か
明け方の空を見てしまった
月がだんだん白んでくる

 あぁもう少しで消えてしまう・・・

そう思いながらベッドにもぐりこんで


あぁそうか
眠れないのはキミに逢っていないから
思 ....
皆、ミンナ

居なくなって

どんどん

コトバが邪魔になって

ボクは少しだけ

キレイな涙を零した
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
 
胸がチクリと痛んだ
 
上がって
上がって
 
最後は
なにもなかったように
 
 
 
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
 
今日は
どの ....
言葉に溶かした微かな薬
甘く香ってすぐ消えた
だのにどうした訳だろう
僕の胸が痛むのは
この世界で2人だけになれたらいいのに



笑顔で言える幼さの
無垢さと純粋さの

影に

潜む、狂気

恋してるからこそ
この世界のすべては、うまくいかない

そら ....
時が流れば折り返し
春を教える梅が咲く
匂いを風が染めあげて
空には花の色がつく
春を描けるこの春は
今は今しか紡げるものを

わずかばかりの若草に
蝶がひらひら飛びまわる
草から草 ....
まるで私に、
泣いてもいいよと
語りかけるように
 
雨、私に溶ける
雨、私を抱きしめる
 
晴れ待つ私を
 
 
肯定する。
空からは 降りてくる
土からは 起きあがる
手をさしのべて
のびをして
あくびする
呼ぶ声にこたえる
うつくしく
わらう





                    { ....
羽をなくした鳥は
 
もう二度と
 
飛ぶことは出来ない
 
でも歩くことなら出来るわ
 
だから助けはしない
 
遠くから
 
見守ることにしたの
春一番に誘われるように

滑る軽やかなステップで

やってくるのはスプリングガール

自分の使命を知らない少女は

ただただ無邪気なすまし顔で

柔い春風そのもののように

ひ ....
雨降りの日はなぜか不機嫌で
できればそばに寄りたくない僕の水玉ガール
ちょっとカッコイイ先輩には笑顔振りまいて
その分僕に当たるのはよしておくれよ

不機嫌な理由を尋ねたら
ますます不 ....
早朝の冷たい空気

朱色がかった曇

眠そうに飛び回る雀

まだ半分夢の中の自分

まくがはったミルクを飲みながら

ぼんやりと見ていた風景

まだまだ朝は寒い

でも こ ....
ある日
自分の知らないものを
知るために
旅に出ようと
試みた少年は
 
持って行くものを
選ぶのに三日かかった
 
三日後
大きなリュックと
大好きな本を片手に
少年は一人
 ....
空には7つの月と3つの夢が浮かんで
わたしの足が大地になって
斜めに生えたビルを見るたび
涙を流すの

黒い星が瞬いたら
東京タワーがずずずっと
天に向かって伸び始めて
天から足が降っ ....
大きくてごつごつした 彼の手
左手にいつもしている時計の他に
ブレスとか
指輪をひとつだけ
飾ってみたいと思った
きっとよく似合う

今日、
ハンドル握った左手に
初めて銀のブレスを ....
あおいカーテンの
こちらがわで
くらげとくらしています

くらげはいつも
ふらふらゆらいでいるだけです
わたしがねてても
おきてても
ゆめをみてても
みていなくても

この街はす ....
後れ毛 梳くうて そっぽ向き

微かに震える伏せ睫毛
 
「辛くはないの?」と、宵の月


若やる胸に絡ませた

好きと嫌いの綴れ織り

先夜の淵に咲く花を

見ては見ぬふり ....
寒かった
死ぬかと思った
うそ

起きたら朝日が眩しくて
生きているのだと
確信した

暢気な父さん
腹を抱えて笑ってる
都会の片隅で小さな太陽がふんわりしている
誰にも気づかれないようにそうっと触ってみる


やさしさが広がっていく
慣れる怖さをしっているから

少しの合間

地上に顔を出し

儚く地面に散ってゆくのか
心の窓を開けるというより
心の窓を割って入るような
恋だった。
この想いは口に出したくない
言葉の重みで落ちてしまう。
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