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短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ
黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう
霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
....
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ
清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫
ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび
新しい春の心はど ....
寒いけど3月だからためらった手と手袋の果たされぬ恋
誘われて
宵の街へと
飛び出した
はらはら落ちる
涙を隠し
張り付けた
笑顔の裏の
悲しみに
誰ひとりさえ
気付かないのだ
春の陽はひとりの心を置きざりに
雲の流れのさみしい空に
たわいないふとした言葉にはしゃぎ合う
風を摘む指花を折るゆび
春の日は濃いめのお茶にまっさらな
....
知らぬまに歩き始めた恋心
おんもに出してとみいちゃんが言う
開花予想なんか気にせず咲きなさい染井吉野も河津桜も
駿府城見上げる街に銀座の柳、本家の柳も青く色づけ
おっ ....
母と{ルビ娘=こ}の
思い出まぜて
ちらし寿司
仕上げにかける
古雛の謎
子供の頃、飾っていた雛人形の指が折れてしまい、結局誰が折ったのかは今もわから ....
果てしなく
届かぬ空に
君はいて
僕の想いは
ダンデライオン
門出だと
自分の心に
言い聞かし
涙ごまかし
無理して笑う
最後だと
解っているのに
言えなくて
ちゅうぶらりんの
私の心
とりたちが入場ゲートを飛び去って動物園に歌の雨が降る
もの言わぬ悠々としたたたずまい有象無象も鼻がながーい
生まれつきおしりの赤いきみにでも青い春などあったのだろう ....