ねえ もう桜
見上げた空には 
花びら

去年とは違う君
去年とは違う僕
川面の色
遊覧船

舞い散る花びらも
さみしくない
こわくない

たとえどこに落ちようと

変わ ....
山川駆けて 広いおとこに
影陽捕まえ 強いおんなに

薪をかさねて 干したら眠れ
井戸のくみ水 かかえて帰れ

鯉が釣れたら 背に垂らせ
花を摘んだら 額でかざせ


白川の流 ....
その時何を考えていたかは
とうの昔に忘れてしまったが
其処から見ていた景色が
哀しい程美しかったことだけは覚えている

閉じかける目を
何度も何度も抉じ開けて
恐らく
君は何かを伝えた ....
     青くなった春のまぼろしを
     赤くなった夏のかげろうを
     白くなった秋のおもいでを
     黒くなった冬のトルソーを
     はつはるの霊気をはらんだ
      ....
綻びをつくろうために
いつも
針と糸を持ち歩いている


『影縫い』


性分なのか
ほつれた影を見ると
どうにも放っておけない
影の形は
人によって様々だ


明るく快 ....
雨は止まず
 
降り続き
 
 
僕の心に
染み付いた
 
 
 
癒えない痛みが
あなたを苦しめ
 
 
 
藻掻くことも
許されない
 
 
 
 
いつ ....
タバコ屋のおばちゃん代わり販売機

テトリスかGoogleMapの僕の町

恋愛病。林真理子な女たち
ちっちっち チッチッチ

メトロノームが泣いている

ちっちっち チッチッチ

僕の歩調に合わせて泣いている

ちっちっち チッチッチ

チッ

誰かに舌打ちされたよ
今日も朝がやってきた
お日さま おはようさん
 
赤いトサカが一匹
声高々に おはようさん
 
澄み切った空
初春の香り
もう 春がくる
春よ おはようさん
 
ついでに庭の 小 ....
桜を煩わしいと
思ってしまうのは
どうしても
思い出してしまうから

葉桜のほうが好き
そんな嘘をつくのは
桜そのものを
嫌いになれないから

どうしても
思い出す
あなたの頬 ....
誰もいない、電車の中で、

がたん、ごとんと、ゆれる、

心がもたないので、

じっと我慢して、

何も見えないふりをした。

届かないコトバ、見えない気持ち、

消えてゆく音 ....
うた うたう うた

みず ながれる みず

おと の つながり

ひとつ と ひとつ を

つなぐ もの を つなぐ

かさなり あう ながれ

しずかに しずか に しずむ ....
星の洪水で空が溢れそうな夜
私はまだ穢れのない身体と共に
あなたの衣服を織りながら
あなたに添うことを思います

機小屋の周りには村人が火をたいて
私が逃れられぬよう夜通し見張り ....
にゃーん と言って


にゃ〜ん と答えて


それで ふたり

笑えてたら ステキ
咲かぬ花を温めて
孵らぬ卵を包み
私たちは手を繋がず
夜明け前に夢を見る

鳴いてはならぬ 暁の鳥
目覚めてはならぬ 琥珀の瞳
結んではならぬ 明日の実

空には真白な三 ....
ショートケーキひとつ
落ちていく
月夜の道に
落下する
やわらかな音
聞こえない

苺がひとつ転がった
外れてとれて痛んでる
暴風通ってまた転がり

赤い
実の
白い
いち ....
実習中
「妊娠してます」
とは言えず
患者さんを
抱きマットへ移動

母泣かせ
父失望させ
私たちは親になる
春3月の風凍みて

結婚式
暗い顔の両親親戚
 ....
しずかに ね 猫

私は いま しんでるんだから

かたおもいのこい とか
あしたのしけん とは

わけがちがうのよ 猫

しずかに猫



はなれて ね 猫

私は す ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは光へ
1つは風へ

心が暗くなり足が動かなくなったとき
その光は明るく自分を導いてくれる
自分にとって生きる支えとなるであろう

 ....
{引用=花の色は移りにけりないたづらに}




そうしていつか散っていく

移り変わるがこの世の理

始まりあれば終わりあり

進まぬ時などありませぬ

不変の愛などありま ....
バス降りて
坂道越えた病院の
その先にある
夢見た学校

全国から
つどいし仲間は
一人暮らし
少し羨まし
少し尊敬

ビキニ着て
セクハラまがいの
あ ....
あふれて しきりにこぼれる
午睡のゆめの かけらの嵐を
たなごころで つくった
椀にうける 追憶はたちまちに
そこからも  あふれて
自分だけ
なぜか強烈な違和感
最後まで慣れなかった一年六組

かりそめの友といる
休み時間
授業の方がマシだと思った

ちょっとだけ
おしゃれになった気がした
初めてつけ ....
母と{ルビ娘=こ}の

思い出まぜて

ちらし寿司

仕上げにかける

古雛の謎






子供の頃、飾っていた雛人形の指が折れてしまい、結局誰が折ったのかは今もわから ....
果てしなく
 届かぬ空に
  君はいて
僕の想いは
 ダンデライオン
大切だから
追いかけない

また
逢えればいいねって
メールした2回とも
返事がなかった
だから

その話はもうしない

どうか
私の存在が
あなたの負担に
なりませんよう ....
まだまだよゆうだ
まだまだとべるさ
あたしの心臓
まだうごいてるし

もしも このままあたしがだめになっても それでいい 
だけどどうせなら
空気の粒子まで味わえる肺で 空の青まで食べつ ....
あんな色の
月の光に照らされては
わたしたち
色彩を失っていくばかりの
ようですね

あんな色の
夜空に月を浮かべられては
わたしたち
月以外にお友達が
いないみたいですね

 ....
調子はどうだ。
大学には慣れたか。
都会は楽しいか。
食事はきちんととってるのか。
父さんは心配だ。

ダイエットもいいが
野菜と肉も食べろよ。
風邪引くぞ。
たまには実家に帰ってこ ....
何で?って 死にそうな目で
あなたは 私に尋ねて

あの時 私はただ 好きだから。 としか 答えられなかった

それ以外の言葉を使っても よかったのだけど
そうしたら 全部言い終わる前に  ....
ちとさんのおすすめリスト(191)
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影縫い- 蒸発王自由詩6*07-3-10
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二人泣き<18のprose-8->- ウデラコ ...自由詩6*07-3-2

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