すべてのおすすめ
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように

鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
 ....
ひらひらと迷い込む木の葉
切り株で一休み
「こんにちわー!」なんて何も知らず

暖かい微笑みで
「十分休んでおいき」と言った
切り株の声、コントラバス

奏でる物語に聞き惚れて
切り ....
 

 
 コロンビアのジャケットに

       
 エデイーヴァウアーのTシュアツ着て通勤している  


 ちなみにみかばんはモンベルだった   

 
 山男じゃそこ ....
9に
縦の線を引いたら
猫になった
こちらを見た



水のかたち
火のかたち
草のかたち
さざめく背



冷たい朝の送信
少し遅れる返信
遠くの遠くの声
 ....
性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。



かなしみや
よろこびや
いとしさは
どこまで響くでしょうね



知って伝わって
心っていわれてるものの中で
精錬 ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
夏はいつも消化されない、花、を、まとい、非常階段、の、やさしい螺旋のような、身体を締め付けるいくつかのものを、ていねい、に、緩め解きながら、ささやきは枯れながらもつづく。

これは出口なのか

 ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
蝉の声がした

蝉さえ鳴かなければ
静かな午後に
少し涼しい風が
カーテンを揺らしていた

席は三つ
高校の三階の
準備室の埃っぽい匂いと
積み上げられた椅子
圧迫する教材

 ....
においには
名前がないから
きみに伝えることは難しいねぇ
切なさにも
名前がないから
言葉にすることは大変だねぇ

すごく大切なものを忘れてしまって
忘れてしまった悲しさだけが残っ ....
 
 君はいつも真っ白なスニーカ
 光らせて

 空に
 原始の青を連れてくる

 じりじり世界を焼くね
 無垢でフレッシュな笑顔で
 
 蚯蚓が道端で黒焦げているけど
 そんな ....
 
電車は走る、光を拾う鳥のように
森を抜け、窓に緑が流れ
あたりにはぼくの未来や時間が
とてもまぶしく渦巻いていて
その中へその中を

考えることを忘れたまま
勝利や敗北やすべての闘 ....
今日で空が終わる
明日からは
もう何もない
ただの闇

そうしたら
そうしたら
僕は君のこと
覚えているだろうか

レンゲ畑になびく髪
瞳に映る白い雲
でもあの日
君はイヤリ ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
校庭の使い方を忘れてしまった
忙しさにかまけ
タバコをふかし
子供たちの嬌声に耳を傾け
止むことを知らない霧雨のなか
彼女の寝顔
彼女のやさしさ
彼女のフルネーム
それがなんだか忘れて ....
夜は、乾く、ので、ふらりと。


ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、アラシが、ココにあります
やせたりは、しません
コトバがキンゾクのようです
ひとりごと、です
 ....
ある晴れの日のことです
くもは糸にのってふうわりと散歩していました

    やあ
    あんまりいいお天気だな
    これはひとつ
    おなじ名前のそらのくもとやらに
     ....
ビートルズの曲は
たいていタイトル部分しか
歌詞がわからなくて
あとはみんなホニャラ〜とごまかして歌う
これ日本の法則

で終わろうとしたテレビ側が
最後にインタビューしたのは
く ....
  はやく給料持ってこないかしら
  接待だから仕方ないのさ

三日に一度四人の家族は揃って食卓を囲み
おのおの世間話を披露する

  これで二日は帰ってこないわ
  あの女は気が狂って ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
     見捨てられてる そんな気分で
     人の波に押されて歩いた
     熱帯魚のよな女の子たちよ
     明るい顔してても 悩んでるんだろ

     ビルのすきまから太陽が昇 ....
ほら、
いともかんたんに
あなたは
左手のくすり指を

さしだして

わたしは
それを
いのち のように
噛んでいる

あなたは
まるで
あいしてる の延長
みたい

 ....
この度は思いもかけないことでなどと
気休めを言うものではありません
死ぬことは生きている限り必然で
むしろ生きていることこそが偶然なのだと
私たちは本当は知っているからです

眼前の笑いか ....
霊安室の白い籐籠のなか
ピンクの野の花にうずもれた君の
艶のない栗色の背中から
ひからびた鼻先から
濁った黒目のまわりから
しぼんだ肉球のすきまから
丸々と太ったノミどもが次から次へと ....
「虹が出てるよ」
と 人が言う

私は毎日

傷つけてしまったことの上に
虹を置く

後悔の念で
全て色は暗めだ

赤は ざくろ色
黄は 落葉色
青は 制服色
緑は たんぽ ....
帰りの地下鉄は
あたしのおっぱいを想う
一生懸命に急ブレーキをかけたり
できるだけからだを揺らすのに
おっぱい、日に日にとけていて
今日もきみの相手はできない

満員電車は酸素がすくなく ....

ベッドにうつぶせになって
すうっと体がのびた
魚になった気分
黒い海を
すうーっと泳いでるような気がしてたけど本当は
まな板の上で
最後のお願いをする
まず頭を切りはなすために
 ....
服部 剛さんの未詩・独白おすすめリスト(121)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛ぶ鳥をよく知らない- いとう未詩・独白13+*04-12-8
森のコントラバス(追悼:武力也さん)- 木葉 揺未詩・独白604-12-7
母にささげる- 天野茂典未詩・独白104-11-10
9の猫- 木立 悟未詩・独白504-10-7
贈呈- フユナ未詩・独白11*04-9-27
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
そんなふうに夏が(仮題- あみ未詩・独白504-9-1
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
ヨゼミ- ねなぎ未詩・独白604-8-12
名付けられない雨のにおい_(詩)- クリ未詩・独白11*04-8-1
くつひも- マッドビ ...未詩・独白204-7-29
光の鳥- 渡邉建志未詩・独白3*04-7-20
空が終わる日- 青色銀河 ...未詩・独白404-7-11
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5
立春- 嘉村奈緒未詩・独白38*04-6-28
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
校庭- 石原大介未詩・独白7*04-4-29
『乾いて候』- 川村 透未詩・独白12*04-4-2
クモる日- 長谷伸太未詩・独白2*04-4-1
ビートルズ- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-3-25
狭い海- 長谷伸太未詩・独白6*04-3-16
遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15
金色の空- こん未詩・独白2*04-2-27
咀嚼- みい未詩・独白12*04-2-10
仮タイトル「おそうしき」- 山田せば ...未詩・独白1004-1-18
畜生- 石原大介未詩・独白13*03-12-25
- 山内緋呂 ...未詩・独白10*03-12-23
メリィ・クリスマス- みい未詩・独白7*03-12-22
電気を消して- みい未詩・独白13*03-12-14

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