満月か? 14番目の月か?  

星座と月の輝きに見とれて、身体が冷えた


もうパン屋には灯り そろそろ焼き始めるのかな
 
 
煌々と月や星が輝く
夜空が明るいと 真夜中であ ....
 リアルには実態がない
 わけではない、勿論
 ただそれが波及する場所に
 なにかしらの不具合が
 生じてしまうのだ、きっと

 リアルはとても
 いたずらっ子だから

 リアルは
 ....
ぜんぶ理由があった

理由なんて

意味がなくなるくらいたくさん


さびしい11月

きらきらひかる

水いろの空とか

ゆんゆんわたる


ぜんぶ理由があった

 ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
明日はきっと晴れるよね

そう願わずにはいられなくて
ふと手を休め振り返る

自由気ままに暮らしてきた日々

愚痴っぽくなってみたり
ときには人恋しいくせして無口になってみたり

 ....
 辞職願には「一身上の都合」とだけつつがなく書いたものの、本当の理由は「生きることによる倦怠感」であった。生きる、という本質的な目的がわたしの中で、ピントの合わない眼鏡をかけているように、急にぼやけて .... ひとつだけほんとうのことを入れて

あとは架空のことを書いてみる

ほんとうのことは

架空を補強するパーツになっていたり

まったく違う意味合いになっていたりする

そんなとき詩 ....
病人の鼻糞をほじる姿がいやだ 。
憐れみの目減りで見られる涎掛けも いやだ 。

むかしどこかで母の悪口を言ってたら、隣に座っていた水商売風な中年の女性に「わたしは介護で母の面倒をみてる ....
全裸の老婆が
鈍器を振り上げ
自らのあばらめがけ
グシャッと打ち下ろした
腐った板の胸は破け
闇夜の口からは
アスベストの霧が出た

胸の割れた老婆は
次に右膝を潰し
その次に左膝 ....
蜂に刺された事はある
蛇に咬まれた事はない
犬に噛まれた事はあっても
狂犬病を伝染された事はない
ライオンの檻には近づかない
骨折はあるが、頸椎や脊髄の損傷はない
指は切ったが切断に至った ....
岩波文庫の
寺田寅彦随筆集第一巻
寺田寅彦随筆集第一巻だけを
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを専門に
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを専門に扱う ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた

誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
 開かれていない
 扉は
 開けることができる

 予感のうち
 大通りを歩き
 天秤は傾ぐ

 路地か聖性か
 重なる街

 歩行
 ときに白い肉
 指の腹
 青に砂
 ....
生まれた姿は裸ンボーン
親もビックリ驚いた
生まれた時から裸ンボーン
肋骨ガラガラ鳴らしたさ
それでも大事に育てられ
今では立派なミュージシャン
肋骨叩きの第一人者
確かに時々避けられる ....
凝縮された思いが風船のように膨張して、弾けた飛沫が言葉になった。
そんな鮮烈なイメージが浮かんだ。それほど思わぬ角度から言葉が繰り出してくる。
凡庸に収まらない突き抜けた斬新さが、この詩集の魅力だ ....
◇機関士:

パリ発、コンスタンティノープル行き6両編成。
ほぼ定刻でウィーン発。
乗客の体調不良等、異常の報告は無し。
これより政情不安定な地域を通過。
よって盗賊団の襲撃に警戒セヨ。
 ....
小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
寝起き

たとえば朝7時に目覚ましが鳴り

「あと、あと5分だけ・・・」と目覚ましを止める。

5分経った頃に

 時計を見たら

 7時5分 のはずが、


7時5分どころ ....
               平成21年11月11日
利用者各位
           ○○企画
公園設備の更新のため
3ヶ月休園いたします
利用者の皆さまには
ご不自由をお掛けいた ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
ことことこと、と
私の感情の白い部分や、青い部分
それにつられて濁った部分が
紙片に紛れ込んでいく
紙の裏でそれらは何やら話し込んで
私を置いてどこかに消える

いつからか私はここに
 ....
あのひとのお勤めする
ひんやり白い建物を
思い描いている
あのひとの好きな
歯の痛くなる甘いお菓子
コンビニで買ってみる
あのひとと一緒に行った
細い道を
一人で歩いてみる

なん ....
石を蹴ったら靴が脱げて

靴を拾いに行ったら国境を越えた

そんな風に僕はあいさつをして

君はバナナを一本僕にくれた

皮をむいて

あまりおなかは空いていなかったけど

バ ....
あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。

したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。

モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
 ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分

「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」

3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
初夏の風の流れかたは
グラウンド横にもえる雑木林の
緑の揺れかたであらわされるらしい
美しく思いすぎないよう
美しく思いすぎないよう
丘を登る道を歩く
ふたつ影は千鳥格子に
新緑と樹間を ....
クラッカーが鳴らされた
遠い船旅への出航にも似て
さまざまな色の
無数のリボンが流れては
黒い羅紗の床を汚してゆく
ひとつの別れなのか
祝うべきことなのか
知らない
どこへ ....
ランドスケープでみるゴーストに笑いかけてみる
歯茎が乾いてしまった


あたしは隆起した巨大なステージ
たとえばアリゾナをバックにスナップをとる
「もっと自然に!」
つきだしたピー ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り

今年
小菅刑務所にも雪は積もり

来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
 ....
桜の花びらはもう枝から落ち、表になったり裏になったり、吹く風にくるくると回されたりしながら、春の終わりに舞っていた。
運河沿いの町なかにぽっかりと作られた狭い小さな公園だった。
数えるほどのベンチ ....
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