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                 130220



きいちゃんとは僕のことです

きいちゃん
もしかしたらだけれど
ほんとうにもしかしたらだけれど
ひとはひとを殺したいという
本能を持っているのかもしれない

でもこれももしかしたらだけれど
ほんとうにもしかしたらだけれど
ひとは ....
{引用=

 つめで
 つめを切った
 むしり取るように千切った
 千切られたつめは
 たちまち丸まって
 干からびて
 ちいさく萎びて不要なものになった

  ――そのようにして ....
国際通りに並ぶ建物はいくつ変わっただろうか
ハイビスカスのピンク色の桜 咲いたそうな

恋しく想う
血が騒ぐ 半分ブレンドさせた琉球の結晶

南の島の一番の北風の候 曇り空の奥に浅葱濃い最 ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
ピノキオは人間で出来た木だったんだ

一見ばかなことでも視点を変えれば正しいことだと分かるとピノキオは言ったんだ


サンテンイチイチの予兆などまるで感じない八月の伝説の一週間

夜なの ....
わたしだって一生懸命走っているのに
なんか自分だけ後ろへひっぱられてる感覚に囚われてしまって

一緒に走ろうねって誓った友達の背中が
だんだんと小さく小さくなってゆく




はじ ....
さえぎるか光を
くるんで
やわらかく
綾の隙間から
洩らして
細かく広がらす
カーテン

何色の
覚えていない
光は
白く
覚えている
きみの輪郭を
白く飛ばして
放射状 ....
 半魚人


その海には半魚人がおりました。
彼は生まれた時からひとりぼっちでした。
生物学的にあり得ない以前に
遺伝学的にあり得なかったので
地球広しと言えども、同類がなかったのです。 ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....


 朝目覚む
 早き時刻
 妻に声をかく
 名を呼べど答えず
 名をもう一度呼ぶ
 目を開けず
 もしやとよく顔を見る
 もしやと閉じた
 目を開いてみる
 妻にっこり笑みて ....
わかります
いってきますは
さようなら
ドアーが開いたときにあなたはそこに立っていたのですか.わたしは気がつきませんでした、ドアーはいつ開いたのですか.ドアーが開いたときにはまだあなたはそこに立っていなかったというのですか.ドアーは誰によっ .... もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
わすれていた
おまえからの電話とか
おまえへのメールとか
手紙とか年賀状とか
「結婚おめでとう」
おれおまえのこと好きだったんだ
ちょっとだけ、とか
そういうことを
そうおもっていたこ ....
おまえだれだよ。
おれだよ。
おまえか。
おれだ。
みえないよ。
みえてるよ。
みえません。
みえてます。
おまえか。
おれだ。
かみきった。
きってない。
やせた。
ふとっ ....
構図がよくないままに言ってしまった
緊張のそのすき間に上手い具合すべり込んだらいい
血の巡りの悪い手は今だけ温まって
漢方薬もいらないくらい

はじめの人間が白い道路を急いでいる
毛皮を巻 ....
擦りきりいっぱいでこぼれて落ちてきた
落ちて砕けるのは当たり前
その一滴が丸い石ころに変わらなくても
丸い背中で誰かの頼りになっていたい

最悪なら昨日やって来た
明日もやって来るのだから ....
 
 
てつやあけで
しごとして
いえにかえると
つまとこどもが
ねむっていた

もうすぐ
めをさますから
それまでは
ねむってはいけないと
いけないと
おもいながら
ねむ ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ

ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
十二月の今宵、それは生まれる
光りを放つ発光体さながら
何かの対価としてではなく
忘れていたすべてを思い出させる核のようなものとして


すでに街は、待ちわびる螺旋の中心を軸に動き始め
 ....
 
 
(さ)

さかなが
さ、のじをなくして
かなさんになってしまった

きしへあがったかなさんは
あうひとびとに
たずねるけれど
さ、なんてしらないなあ
きれいなひとだなあ ....
血の気の多い奴は
肉が好きだ。
気の長い奴は
魚が好きだ。

私の唯一の欠点は
すぐ怒る所であろう。
精神的にいつも不安定である。
土台がないからである。

苦しいのだが
どうす ....
女が男に草原の髪を置いていた

男は女に彫刻家の手を置いていた


爆発させ

時間をとめ

風にふっ飛びそうになっていた


女が男のしたで海になっていた

男は女のせな ....
なんかもうおっぱいのことしか考えられない
何か書こうと思ってもすぐおっぱいのこと考えちゃう
あと路上でオナニーして逮捕されたいとかね
俺の頭脳は日々確実に劣化しているんだよ
はっきりとそういう ....
酔った
さむいなかひとりで自転車をこいでかえってきて
ひとりで発泡酒をのんだ
酔って
気がついたらばっちり化粧をしていた
どこに行くわけでもないのに
せっかくだからこのままどっか行こうかと ....


 言語学者の間で、パソコンの「マウス」の語源が「魔臼」なのか「舞う酢」なのかについて議論がなされた。マウスの動き方が、臼が回る動きなのか、舞う動きなのか、が主な論点となった。僕は「マウス」は ....
旦過市場を抜けたはいいが
山を越え
谷を過ぎ
ここはどこやねん
ぐるぐるぐるぐる
廻る道
これがニーチェの言っていた
永劫回帰か
あほんだら


天と地におけるありとあらゆるも ....
わたしを見ている
あなたのネクタイが
少しだけ曲がっているのが
気になって仕方がないけれど

愛しさが憎しみに変わる瞬間を
型に流し込んで作った
わたしの細すぎる指先は
ディスプレ ....
満月か? 14番目の月か?  

星座と月の輝きに見とれて、身体が冷えた


もうパン屋には灯り そろそろ焼き始めるのかな
 
 
煌々と月や星が輝く
夜空が明るいと 真夜中であ ....
七味とうがらしさんの自由詩おすすめリスト(243)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きいちゃん- あおば自由詩3*13-2-20
本能と遺伝子- HAL自由詩10*13-2-19
すてるものはすてられるもの- 石川敬大自由詩1113-2-10
琉球の血- 朝焼彩茜 ...自由詩413-2-3
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
ピノキオたちの夏- 吉岡ペペ ...自由詩2+11-12-13
気付かされたひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-12-12
はるかなひかり- 水町綜助自由詩8*11-12-12
十二月の童話- salco自由詩11*11-12-10
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
- 生田 稔自由詩1411-8-2
わかりません- 自由詩111-5-30
飛ぶ鳥,落ちる鳥(鋭角と季節のはじめ、台風の間)- はるな自由詩511-5-30
世界を共有する密林- 真山義一 ...自由詩25+11-5-26
わすれていた- 自由詩211-5-22
- 自由詩511-4-29
君に話したい沢山の事- 粉末自由詩1+*10-12-9
豚とスッポン- 粉末自由詩110-12-8
クリスマスイヴ- 小川 葉自由詩410-12-6
女川- 真山義一 ...自由詩1810-12-4
season's_greeting- 月乃助自由詩16*10-12-2
さしすせそ- 小川 葉自由詩210-12-2
オーララ、ジュシファチゲ- ペポパン ...自由詩3*10-12-2
愛するとき- 吉岡ペペ ...自由詩310-12-1
私の頭の中がおっぱい- セガール ...自由詩410-12-1
トリップ- ニュート ...自由詩210-11-30
日々2- 葉leaf自由詩8*10-11-28
イン・ザ・祭り- 真山義一 ...自由詩18+10-11-28
マネキン- nonya自由詩14*10-11-27
マイナス1.4等星のシリウス- 北大路京 ...自由詩21*10-11-27

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