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夕方が透明になる

桃いろが黒ずむせつな

夕方は透明になる

そして

藍いろは夜に向かうのだ
振りむいてみる

この影は

月の影か

夜空の月

鏡のように照る


宇宙の

影は実体だろう

宇宙の

鏡は生命だろう


振りむいてみる

この影 ....
必然は

哀しいことのほうが

多いようです

偶然は

寂しいことのほうが

多いようです


藍の色

夜のはじまり

中秋の

月が鏡のよう


必然 ....
相承とは

そんなからだの現象だった

結ぶ印の

そんなからだはなかにいた


しずかな鳥肌が立ち

筋肉ではないなにかが

からだを膨らませた


相承とは

 ....
精神だってそうなんだから

いのちも病にかかる

見えないものだって

病にかかるに決まっている


立川駅南側の商店街が

藍色のなかだった

硬質の光を放っている

 ....
お日様あれど

天気雨

例えば

林のよこの道


歩けば風の

舞いおちる


例えば

線路の上の空


雨の銀、線

斜のはしる


お日様あれ ....
夏の終わり、風

やわらかく

それは

肌ざわりも色彩も


二本目の煙草に火をつける

木陰はずうっと黙っている

つくつくぼうしが縁をとる


夏の終わり、風
 ....
こころは

どこか遠くへ

追ってみようか

受け入れてみようか

ぼくらの感想戦


さよならなんて

なんて乱暴なんだ

フェイドアウト、するさ


こころは
 ....
かたちのある世界は

祈りのまえでは

透明人間のようなものだ

祈りは

かたちのない世界にある


かたちのある世界で

かたちのないものに祈る


かたちのある ....
ひまわりのうなじは

ふれると

かたくてざらざらしていた

ひまわりといえば

黄いろと茶いろ

そのいろが語りかけていた


おう、そうかあ、

それはたいしたもんだなあ、

冷えたコロッケの香り ....
夏空の雲

お、あれは俺だ

俺は夏空なんだと

勘違いしている

雲だ俺は


もこもこもここもこもこ

宇宙からのぞけば

たんなる地球の模様だよ


夏空の雲 ....
きみもいま

地球の重力のなかにいる

月を見てる

おなじ引力のなかにいる

もう二度と

積極的には会わないひと


さいごの約束を

ふたりで破ったのは

何年 ....
ひろがりが

有限世界のものならば

時間もまた

有限世界のものだということ


未来というのは

まだ空間と時間に侵されて

いない頃のこと


ひろがりが

 ....
藍色たんぼに



たてに掛かる

夏の夜の調べ



だんだんの畑


あの時代の痛みか

今も組織というものは

勝手に動いている


藍色たんぼに
 ....
はんぶんより

すこしいびつにふくらんだ

あかいつきが

駅前どおりにうかんでいる


重力をかんじさせている

胸のしずかな

熱いところに

線香花火のだまのようだ ....
ぼくの温度は

ビッグバンのときの

熱のいちぶか

その子孫か

いのちには

温度があるというの

温度には

いのちがあるというの

だれか大人のぼくに教えて
 ....
秋は鏡だ

温度のない実体だ

秋が八月を覗いている

さなかの蝉が

耳のてっぺんで鳴る


秋の日

濃縮したような

夏の朝


秋は鏡だ

温度のない実 ....
遠くを思う

思うが積み重なる

それは思う時間で

測定される


もしかして人間って奴は

がらんどうの愛のなかを

すさまじい時間をかけて

きらめいたりしずんだり ....
線路にはひかり

ホームには

風鈴がなびいて

夏の音をたてている


春のような夏の幻視

影だけしずかに

夏をだまらせている


線路にはひかり

ホームに ....
雲まで

水いろの、ね

ひかりは

記憶を、ね

風はたぶん

地球そのものだ、ね


やさしさがつよくなる

つよさがやさしくなる


雲まで

水いろの、 ....
おきる

ベランダから

街の音

海鳴り

松林の向こう

同じ音


そのまえで

ちいさな命たち

おおきな意志が

めくられる


おきる

ベ ....
舌のざらつき

肉の指紋

おまえのフェラは

そこを紅いろにする

ルドンのようではっとする


没頭する髪の毛を撫でてやる

意に沿わない仕草で深くなる


舌のざ ....
雨が降る

傘をさす

そのときだけは

携帯をさわらないで

ひとりごとを

熟成させていた


接待でつかれたからだ

ぎこちないあしどりで

曳いてゆくわたした ....
荒野だと思えば

ここはそんなところだ

悲しみは哀しみに

それが営みというものだ

ひとりではないのに

ひとりに酔いしれ

それが生身であるということだ


七月の ....
おまえがまっすぐまえをむく

なみだこらえてつよいかおをしている

わかれのくるまのなかでおまえはないた

おれもはじめて

おまえにきづかいもせずにないた

さいごのひ

さ ....
アイツのこと好きだったのは

別れても好きだったのは

アイツがおれのこといちばんだと

そうだと思ってたからなんだ


選挙のたびに

電話をよこすようになって

もう三年 ....
死によって別れるいがい

ひとと別れるとは

公共と自我の

ぶつかりあいいがいない


別れたひとからメールがくる

手術まえの胸を

目で、指で、記憶しに来てくれ

 ....
はじめて吐き出したのは

六月の熱風うごかぬ午後

ぶあつい電話帳をパンツ

いっちょうでまるでそれ

久しぶりの童貞のSEX


川がギラギラ白くて

宇宙最小の孤独の単位 ....
アキコの場合も

どんな言葉言っても

すべて受け入れて

よけいに気持ち強くなっていった

おなじものを感じます


あれっていったいなんだろうね

正しいことがどうのこう ....
みんな記憶の再現だ

サービスも

愛も

期待も

あやまちも何もかも


青く割れた

西の方角

夜が割れた


みんな記憶の再現だ

サービスも

 ....
小原あきさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(113)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な夕方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...607-10-1
夜空の月- 吉岡ペペ ...自由詩407-9-27
中秋の月- 吉岡ペペ ...自由詩307-9-25
相承- 吉岡ペペ ...自由詩207-9-19
藍色のなかだった- 吉岡ペペ ...自由詩607-9-18
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩507-9-15
夏の終わり- 吉岡ペペ ...自由詩307-9-12
ぼくらの感想戦- 吉岡ペペ ...自由詩207-9-11
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩407-8-30
語り- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...207-8-29
夏空の雲- 吉岡ペペ ...自由詩307-8-27
放物線- 吉岡ペペ ...自由詩7+07-8-27
未来があるから- 吉岡ペペ ...自由詩307-8-17
終戦の日々- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-12
花火- 吉岡ペペ ...自由詩407-8-4
大人のぼくに- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-2
八月の秋- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-31
遠くを思う- 吉岡ペペ ...自由詩507-7-30
越後湯沢にて- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-28
雲まで- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-28
街の音- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-26
ルドンの紅- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-23
傘をひらいて- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-14
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩807-7-12
なみだがわいてくる- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-10
さがしていた絵本- 吉岡ペペ ...自由詩407-7-8
別れたひとから- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-1
宇宙最小の単位- 吉岡ペペ ...自由詩207-6-27
転送- 吉岡ペペ ...自由詩607-6-24
記憶の再現- 吉岡ペペ ...自由詩507-6-21

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