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 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
 
 
あいねがい
 
たえぬこころも
 
なくなくと
 
さらにながるる
 
みずからそらへ
 
 
君思ふわが名流るる滝つ瀬の
   はやき心をたれか止むらむ

紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
   いでやかなしき人をぞみゆる

こころありや宵待草にあさつゆを
   ....
誘われて
親元はなれ
駆け出した
風の向くまま
行方は知らず

降りたった
土壌は堅く
独りきり
見知らぬ土地に
不安を覚え

この土地に
深く根差した
モノとなり
大志 ....
夏の野は沈黙の果てみつめあう
    だけのくちづけ唇に蝶


じっとして壊れないよう忍び寄る
    白い羽には光だけ射し


言葉などもはやいらない君をつれ
    夏の丘へと逃 ....
心呼吸

嵐前夜の群青に染まる午前七時


「めげない。」


と誓う
疾走す十六の夏が跳ね上げる飛沫に眩み光に濡れて

夢よりも大事なものもきっと夢何追エバイイ遣る瀬ないまま

迷うのは間違っているからじゃない 信じたいのはたったそれだけ

傷つけるばかりの ....
さわやかな
公園に差す
五月晴れ
赤い稚児と
緑の群舞
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ



雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に


ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
いつまでも
私は貴女の
子でいたい
そう思うのは
我が儘ですか?
 
いつの間に
貴女の背丈
追い抜いた
疲れた肩を
そっと抱き寄せ
 
これからは
貴女のことを
支えたい ....
瞳孔に赤い花束しのばせて指揮棒で追う蝶の白さよ

シンバルの彼はスポーツ選手の眼、100mとか、なんかそうゆうの



部長から提案があります「なんでしょう」もっと白目を剥いてください
 ....
 
 
若葉燃ゆ
君の熱意に
照らされて
日毎世界も
情熱的に
 
桜散り
蒼き空には
つばくらめ
今日も世界は
光に満ちて
 
 
春夏の夢にかけたる浮橋の
  途絶えに月をながめくらさる

五月雨にみかさ増したる川の瀬に
  月は流れでみづ音ぞ澄む

ひさかたの光をかへすはちす葉の
  浮けるみなもに波たつる風
 ....
恋圧上昇高恋圧つらい恋には涙で憐分調整。



恋肝瓶詰め塩漬け涙で味付けしょっぱい失恋ちょっぴりね。




遠恋恋々年々えーんえーん未練三年練るば ....
四十年戦いとりしクリスチャンわが人生の武士の一分

絵教室妻よろこばすためにとぞ蜜柑の絵をば描きにかきけり

今日の日はビールを2本呑みたりき絵に勢いをつくるため
公園のすべり台の上誇らしいゲキレンジャーの変身ポーズ


暮れ泥む日に追われるよに帰りゆく子の足止める木いちごの花


憂鬱と言われるけれども私は好き窓わくを打つ甘いメロディ


ど ....
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    ....
水も{ルビ狭=せ}に 現当眺め {ルビ花筏=はないかだ}

       往く時さえも ただほひろかに




わくらばに 行き逢ふ道も  ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて

旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る

桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯

羅針盤果て ....
心ひとつに見る夢が
      叶わず

       今日 も
      
            空
              中


           遊 


 ....
 
ふりゆくは
雫ばかりと
思はずに
ときの聲にぞ
君は過ぎ行く
 
畠に居る吾れに遠くより手を振りて
かたみに呼びて吾子等帰りくる
  (塩田のお宮さんあたりから)


稲木立ち視線さえぎられし彼方より
ハミングしつ吾娘帰りくる


幾年か経てば少女 ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ

清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫

ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび

新しい春の心はど ....
風強くお前の街に吹く昼間白木蓮の揺れるのを見る

この街に急坂多く溜息の代わりに花を見上げれば春

裏道の黄色い壁の家の傍愛した人の影だけ長し
春の山 パッチワークね 若葉色
    河津のぴんく 縫い合わせてる


陽に透けて こぶしの花の美しい
    白をふちどる 線だけ強く
知らぬまに歩き始めた恋心
   おんもに出してとみいちゃんが言う



開花予想なんか気にせず咲きなさい染井吉野も河津桜も

駿府城見上げる街に銀座の柳、本家の柳も青く色づけ

おっ ....
 
 婚姻も
 離婚でさえも
 簡単に
 紙切れ一つで
 出来るもんなの?
 
 
 長方の
 紙にお互い
 サインして
 提出すれば
 それでおしまい
 
 
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上

肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる

指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で

永遠に交じり合わなくとも ....
舞う君の
姿にこの瞳を
奪われて
映る世界は
光に染まる
 
 
粉散らし
光に煌めく
その姿
天女のごとき
神々しさよ
萩原重太郎さんの短歌おすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
人恋し- 秋桜短歌6*07-5-29
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■- Rin K短歌28*07-5-28
たんぽぽ- 秋桜短歌12*07-5-26
沈黙と蝶- 石瀬琳々短歌14*07-5-25
*群青志願*- ちと短歌2*07-5-23
ミセイネン_1999- Rin K短歌18*07-5-18
さわやかな- 殿様が得 ...短歌407-5-14
◆春の扉- 千波 一 ...短歌24*07-5-13
お母さん- 秋桜短歌707-5-13
青春狂想曲- たたたろ ...短歌10*07-5-11
5月- 秋桜短歌507-5-8
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-5-2
「_しょっぱい恋々。_」- PULL.短歌4*07-4-21
四月の晴れた日- 生田 稔短歌5*07-4-19
したまち生活事情31- MSK短歌3*07-4-19
水晶夜- 石瀬琳々短歌21*07-4-17
生滅流転- 朱雀短歌6*07-4-11
出航- Rin K短歌22*07-3-27
*空中遊泳*- ちと短歌2*07-3-27
- 秋桜短歌107-3-24
2P_「短歌2」より_昭和三十三年- むさこ短歌6*07-3-23
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
初春の歌- ぽえむ君短歌16*07-3-20
白木蓮- 黒田康之短歌407-3-18
秦野_春、_こぼれる_二景- Lucy.M.千 ...短歌307-3-15
春の命令- 佐々宝砂短歌607-3-15
- 秋桜短歌207-3-13
ドミノたおし- さくらほ短歌10*07-3-12
天女- 秋桜短歌107-3-11

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