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雨 しゃらしゃら降りて

{ルビ樋=とゆ}を伝い

渦巻きながら  

かいしょに 落ちる天水


雨音 それは地に当たる音にあらず

ただ降る雨に音がある

そう言ったの ....
水も{ルビ狭=せ}に 現当眺め {ルビ花筏=はないかだ}

       往く時さえも ただほひろかに




わくらばに 行き逢ふ道も  ....
母と{ルビ娘=こ}の

思い出まぜて

ちらし寿司

仕上げにかける

古雛の謎






子供の頃、飾っていた雛人形の指が折れてしまい、結局誰が折ったのかは今もわから ....
光差し添う{ルビ日照雨=そばえ}受け

孕む息吹に 背を伸ばし

明日を手繰りて ときめきを

{ルビ抱=いだ}く{ルビ童=わらし}が 虹を吐く


透ける視線は {ルビ横豎=おうじ ....
――{注三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい=高杉晋作が作った都々逸}――


寝物語の睦言に

誰がうとたか{ルビ漫歌=そぞろうた}


熊野の{ルビ牛王=ごおう}を裏返し

 ....
{ルビ翠=すい}の{ルビ竹生=たかふ}に月夜影

稲穂に似たる紫は 二目と見れぬ稀有な花

最期の時を飾らんと 今を盛りと咲き満つる


風も無き夜に{ルビ竹葉=たかは}が騒ぎ 月花に浮 ....
{ルビ熟=う}んだ柘榴を ひと齧り

愛しいあの子の味がする

{ルビ魄=たま}に根付いた夜叉の念

如来に帰依せど 忘らりょか


ぷつりと潰れた舌触り

あの子の目玉と瓜二つ ....
後れ毛 梳くうて そっぽ向き

微かに震える伏せ睫毛
 
「辛くはないの?」と、宵の月


若やる胸に絡ませた

好きと嫌いの綴れ織り

先夜の淵に咲く花を

見ては見ぬふり ....
朔 
 暗い闇夜に 星は降り
 褪めた吐息を ひと抱え
 {ルビ虚舟=うつおぶね}に 腰掛けて
 平らな川面を 往来せん

二日月 
 茜の空に 銀の糸
 透ける光が 胸を射し
 { ....
無明の闇から こちらを見つめ

綺麗な月は嗤うのです


虚空に伸べた 手の平に

冷たい銀の棘を刺し

{ルビ水面=みのも}を{ルビ掬=きく}す 白い手に

波紋に千切れた  ....
{ルビ畦=あぜ}に腰掛け{ルビ見和=みな}ぎし先の

{ルビ揺振=ゆたぶ}る木立は

神のやすんば 


紅い雀が{ルビ舞風=まいかぜ}の中

命の際まで飛び翔ける


漏れる ....
菜の花畑で見る夢の

差しくる日影も目映くて

菜の花畑で見る夢の

{ルビ解=は}つる思い出 風を追う


青陽の影

かげろうの刻

薫り合う間に

{ルビ翔鳥=か ....
萩原重太郎さんの朱雀さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨下- 朱雀自由詩2*07-7-2
生滅流転- 朱雀短歌6*07-4-11
雛の日に- 朱雀短歌7*07-3-3
狐福- 朱雀自由詩2+*07-3-1
滑歌- 朱雀自由詩5*07-2-27
竹想花伝- 朱雀自由詩4*07-2-27
百子同室- 朱雀自由詩3*07-2-27
先夜のほどろ- 朱雀自由詩5*07-2-25
月夜見歌- 朱雀自由詩6*07-2-24
射干玉の月- 朱雀自由詩4*07-2-24
風輪際- 朱雀自由詩3*07-2-10
春色夢譚- 朱雀自由詩11*07-2-7

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