電車の中で、遠藤先生の本を開き 
アウシュビッツを訪れた日の場面を 
旅人の思いで共に歩く 

   * 

昔、囚人だったカプリンスキー氏は 
黙したまま背を向け 
赤煉瓦の古い建物 ....
骨を噛んで壊れた

ブリリアンス壊れた

あーりゃりゃこりゃりゃ

いーけないんだいけないんだ

曇り硝子の海馬

刃磨いで裂けた


判断力あつらえた

 ....
 

白き大地は果てしなく

沈まぬ光の静謐に

いざない いざなう

時をひととき 忘れた光



白き大地の果てしなく

白く冷たい隣人は

等しく全てを覆うだろう ....
夜を待ちわびる右折の多い交差点.
黄色が教えてくれるもの
その予感は誰のものなのですか

今ひとつ、今にひとつ
アテのある居所、アテがあっての居所
水の凍る居所、水が凍る局所

待ちの ....
 

ここは蓬莱

頭上におちた白磁の林檎

くだけた飛沫は雪の泡


こなごな金剛 ザラメ衣が

銀の枝葉に纏いつく


草笛の遠音 幽か

翡翠の雨の降りたるに
 ....
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい

君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
私が見ようとしているものは
きっと 小さなものだ
この世界の中で 私が見ている
目の前を通りすぎていく出来事は
とてもわずかなものでしかない
せんこうねんの
ほしからは

せんねんまえの
つなみが
みえることだろう

きこえるだろうか
せんこうねんのほしに

わたしたちのこえは
とどかない

まだ
う ....
固まったディスプレイを解いて
内に流れる言葉の数々

増減を繰り返すカウント、繰り返す、言葉返す返す、帰る場所もなく箱庭を飛び交う雑多、淘汰。

「友達になってください」

固まったディ ....
お盆の上に
ラーメン丼、ふちまでお汁をこれでもかと
お汁の上に炒めた肉を積み上げて
肉の上にレッドペッパーこれでもかと
横にはまっかな林檎一個

しずしずと持ち運ぶ
長い廊下を
食べた ....
  十月の豊かな光が
  いつもの駅前
  喫煙所のボックス灰皿のあたりに
  私が待たせている
  ひとりの女の額のあたりに
  しっとりと落ち、
  浸食するように広がる
  ....
       きおくも れんが色になれば
     なくなるばかりの   公園のベンチは
   にじんで消えて ●     ●そぼ濡れ枯れる
  潮のわかれに ●         ●つめたさが湿 ....
みんな偉大だしカスなんだ

みんなありがとうだしうっとうしいんだ

みんな立派だし取るに足らないんだ


母は偉大だとか

子供に対して生まれてきてくれてありがとうだとか

そん ....
 
 
低いベッド 
壊れた水平線を 
修復する 
年老いた水夫 
子どもたちは 
遊びまわる 
紐状のもので 
いたるところで 
フェンスの中に 
迷い込んだ 
夏の蟻が 
 ....
足などというものなどは蹴るために素足あたためラブホテル出る

生ぬるき水道水を飲むグラスただの水とは思わずに飲む

ボトルの形が変わったお茶などのペットボトルに年月あるか

防水のプラスチ ....
彼女がバイブでイクのを見つめていた

誰もいない公園でひとりぼっちだった

ひとりぼっちの公園で遊べるだけ遊んでいた

ともだちのいない場所が好きだった

のんびりとした蝉の声でバイブ ....
 
 
空の化石を
定規で測る
本棚に
古い指紋
人がいた
人はいた
肩幅の広さに
干されたままの
下着類
飲み物のない
簡単な食事を
フォークで
唇に運ぶ
言葉への失 ....
いろいろな
乳房を
見てきました

電車の轟きと、乳房
陽炎の記憶と、乳房
世界の呻きと、乳房

愛は乳房に、向けられます
それは、愛が、温もりだからです
乳房、泣きついても善いで ....
二十もしたの女にあらゆる猥褻を注いでいる

女に命令をする

女に触れずに女をいじめる

人工衛星から夜の日本を見つめている

青いバイブがふたつの穴をほじる

日本がライトアップ ....
 
 
熱帯植物園の温室に
雪が降り積もる
さっきまで君と話をしていた
多分、話をしていた
メリーゴーランドの馬たちが
干し草を食む
クジラが次のバス停を目指して
暗い海を航行する
 ....
海上の水銀のレールを栗鼠型のランプが走る
僕は腐った正午の淵を裂く
愛する女の青い影を抱きながら
銀河の稜線はあっという間に楕円を描く
あるかなしかの国境は音をたてて崩れる
さようなら さよ ....
…遠くに霞む、なだらかな峰を映しながら停車した
彼方と此方では空気の層が違う
人々は起伏のない平野ばかりを気にして
なにやら煙から臭気が近寄ってくる
斜めに閉じ込めた景色が追いついてきて、 ....
ゆうべ
三時を過ぎた頃
辻々を葬列が通ったのを
お聞きになりましたか
気の早い病葉がかさかさと
先導僧の笏杖に道を払われ
仕舞い残しの風鈴がひと時
うるさく鳴らされたのを?

西洋で ....
海になる体へ雷の槍をふらせる
うねる波の頭の
ひとつひとつへと
国産みの神を模倣して
空になる体は
すみやかに 確固とした
愛の執行を撃ちつける

脊髄どうしがリンクして ....
降りつづく雨のせいで
部屋の空気が重く感じる
ポツリポツリと奏でる サティのピアノはけだるい
大きめのポットにダージリンティを入れて
ゆっくりと茶葉の広がる時を待つ

雨の匂いと紅茶の香り ....
わたしが
波になるから

あなたは
なみうち際になって

いろんなものの
死骸が
流木のように
なめらかにうちよせる

そろそろ
語り合うのは
おしまいにして

あた ....
 尤も親の子ですからね、級が上るにつれ出来の方は下って参りました。
 字も、意味になっちまえば色で話しかけて来ることもなくなって、通信
簿にはいつやらアヒルがちらほらと。音痴ですし、絵ごころもサッ ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
{引用=
(マンホールの蓋、ペットボトルの蓋
(潰れ果てた牛乳パック


あろーん
あろーん


と目覚ましがなる
(おにいさん、おにいさん、どうせ起きたってあろーん
夜の陰謀 ....
「Y」さんのおすすめリスト(328)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人形の瞳_- 服部 剛自由詩311-10-20
骨折- faik自由詩3*11-10-20
極寒- mortalis自由詩211-10-20
氷漬けの後の空腹- yuugao自由詩2*11-10-20
ここは蓬莱- mortalis自由詩111-10-20
君の季節- 真山義一 ...自由詩2111-10-20
影の中で- 番田 自由詩311-10-20
千光年の星- 小川 葉自由詩511-10-20
友達依存症- 相羽 柚 ...自由詩1*11-10-20
こんな流れもある- 木原東子自由詩5*11-10-18
蘇生- 草野春心自由詩8*11-10-10
だれ- 乾 加津 ...自由詩8*11-10-8
ルール- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-7
不定- たもつ自由詩311-10-6
ヌード撮影_2011.9.9- 榊 慧短歌6*11-10-6
ともだちのいない場所- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-6
部屋の空気- たもつ自由詩1011-10-4
乳房、ちぶさ- 雪路自由詩7*11-10-4
回転している- 吉岡ペペ ...自由詩511-10-4
話をしていた- たもつ自由詩611-10-3
孤独- ぎよ自由詩211-10-2
低気圧- アラガイ ...自由詩4*11-10-2
死霊の夜- salco自由詩8*11-10-1
嵐の夜を真似て交わる- 橘あまね自由詩11+11-10-1
【_雨粒_】- 泡沫恋歌自由詩15*11-10-1
そろそろ- はるな自由詩711-10-1
_を- salco散文(批評 ...4*11-10-1
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
貝殻遊び- 渡邉建志自由詩7*11-7-7

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