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手にさげた 月のふきだまり
つめ といだ 草のさざなみ
石の望み
動かない 空と
ながれはじめた 雲
ゆく 決別 の 時
あまった あかり で
つくった おにぎりは
ちいさくて
ぽろぽろ
つめたくても
でも
だれ
すこしだけ でも
おいしいよ
千本 の 針を
つないだ 蒔絵
朝焼け に溶け出す
真っ暗 な朝
骨 の 隙間に宿る
鈴 の 声
つながれて
つながって
心 に まみれた
火傷 のよう ....
そんなに ふるい うた ばかり
あなたは まもられ かぜの ひめ
なくな とつうじる くうはく の
とわ の はごろも その まなに
それでも ふるい ゆめ ばかり
あなたに まもら ....
まつげ の隙間
に からから
閉じた 指
そっと 痛いくらい ひろげて
輝く どんな 言葉 よりも
たゆとう どんな 海よりも
この 指 の谷間 に吹く 風よ
....
ふうわり 心地よい うたは
ふと めをつむり 眠くなり
つらぬくような つらい詩は
ぼろぼろ 泣けて 目が霞む
胸のあたり に くすくすと
笑える詩 には 逆らえない
....
木々から 溶けていく
生命線 の から傘
涼しげ な 場所で
やけている 氷は
春 のすべてを 呪い
遙 だけに 往きたくて
のばされた風に 溶けて
みつめる ....
踏み にじられた
柔らかい 道の草
白線 から 下がらず
垂れた こうべ 晒す
助けて 下さい と
死にたくありません と
誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
あのね もう
いけないと おもったの
だって どろだらけで
おひざ も いたいの
こんな きたなくなったら
あそんでくれないと おもったの
でもね どうしたのって
....
もう 遠くに 届いて
行ってしまいました
誰の後を追って
なだめても
すましても
輝けない かぐわしさ
ぽつ ぽつ ぽつり
とおく とおく まもなく
いっ ....
ふんじゃった
でも
みれない
かたい ような
ちいさいような
うごいてるような
どうして
うごけないの
ねえ
にげないの
けだもの
かぜ
に
そよいで
いる
毛
だもの
結婚式で 打ち上げた祝砲
幸せを祈り
永遠を誓い
襲撃と 思った米の飛行機
爆撃そして
みなごろし
ニュース番組の中
子供も女の人も男の人も
棺に しがみ ....
とじかけた そら
あなた は いく
どこか へ ながれ て
だれ も いなく なり
どこ も
いつ も
さかせ て いつか
あなた は
ゆく
つぶやくように
こみあげて
ながれて は
いかない
さからいなさい と
て をにぎりしめる
つけっぱなし の
けいこうとう
うすい かげり
たたまれ ....
ほそい みどり の
うすい あし
こそり すみ に
より あって
どなた でしょうか
で きっと ね
つと つと そうっ と
すき に いく
だけど かた ....
正気なうちに 帰ろう
まっかな顔で 父さんが
にこにこ と ひそっと 言う
あはは と 笑いながら
母さん に よっぽど 言われたな
私は 濃いめの お茶を入れる
....
桜前線 が来て
花見客
そして
砂漠
ぎっしり 携帯した
迷彩服
の 中に 人
ほおばる 春
つづく 虐殺
信じてなんか いられない
みじめな 幸福 ....
昨日のコーヒーカップと
今日のコーヒーカップと
うわ のそら
明るい 色に染めた髪
みせられない から
束ねた
地図 を書いて ゆく
春 の 息吹
....
畳 の 上
裸足
ふち に 添って
一匹 の 蛇
明るい ささやき の内で
頭 を もたげる 闇
草薮 から 訪れた
赤い 口
切り そろえた ばかりの 爪に
....
夕焼け の 細い指 輪
つなぎとめて
白く めくれた
枯れ木 の 小屋
ころり
まぶた
なくし
星 の 皮
扉 に
歩いて 帰ろう
とおい きてき
....
死に絶えた 月
沈まない ゆめ
くるむ 波
残像は まぶしい木漏れ日
ゆずる まほろば
流れ 触れる 紡ぎ
背中 を見せる 扇
かえり ゆれる さだめ
海 が ....
やさしい 風 に
月 が ついてくる
まわり道
草原 の じゃり
心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に
ひとりで 歩く事さえ
....
ながれるほどに
ながされて
ふりとくほどに
とかれていく
とけていくほど
さみしくて
つなぎめをさがす
みえない ゆびで
かなしみが ほのかに
にくしみに ....
赤い 忌憚 の
ただ 中 を
棘 成る 不知火
喰 すすり
龍 の 大王
なま山 覚まし
海里 マグマ
の血に消える
裂ける 白花
破る 異質夜
ほ ....
膝 折る
月 の爪
やまぶきいろ の 呪い
狩られる 伴笛
つがれた 刺怨
なま霧 腐り はだける
吊りそこねた 谷底
もくず に さえずる
血 の 洗礼
....
ななつ のゆび
ことり なでて
みっつめに
つき つっついて
ちょっと なかせたら
ちょっぴり わらって
ここのつ めになきまね
ましかく な
雨
つち の
少し 上
ころっと
笑ったの
沈む
柔らかい
折り畳まれた
船
流れる
朝
ひ
わたし の
付け根
はっぱ の
付け根
くる い
くるりん
まま
土へ
ぴあの の上
木
根が 張って
指に さわる
薄暗い へや
夜 の 木
眠る
なぜ
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