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愛してる、と何度言葉にしても
飽和し続ける
あたし、そのすべて

瞳からぽろぽろ
それはもはや溶けることのできない
あたしの愛だ

あなたの舌で掬いとって
味わってよ
あたしの ....
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な意識もなく
身を沈めている

小さな場所の中で
自分だけの時が
ほんのわずかだけ動き始める ....
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心

独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ....
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日もどこかで引越しがあるのだ
と何となく感じる

言葉はまだ書けないから
でも言葉はもう口に出来 ....
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい

そこに鳥がいる
名前は知らない
けれども
その鳥にしかない翼がある
それだけあればそ ....
脳をまさぐると
まるでさっきまで
そこに在ったかのように
断片が輝きを放っていた

思い起こす
笑顔のような表情
涙声と数々の溜息

隙間を広げた綻びから
記憶が流れ去っていく
 ....
恋が苦しいってことを知らなくて 恋をしたわけじゃないのに

胸を締めつける切ない痛みに耐えられず
どうしていいか解らずに ただ泣くだけの自分

自分を責めたって痛みは消せない
あの人を責め ....
あの日、僕は光の中にいた
何もかもが眩しくて
光を受けず、光を放っていた
夏の中だったのかもしれない

あの日、僕は光の中にいた
何もかもが輝いていて
光に当たらず、光を照らしていた
 ....
黄色に銀杏の葉は染まり
秋の終りの冷たい雨を浴びて
一枚、また、一枚と散っています

月日は流れ香りだけ残し
貴方は遠い場所へと旅立って
私は二度と帰らぬ貴方を待ち続ける
未亡人と化す
 ....
飛び立とうと
夢みる鳥は
太陽を目指し
あの時羽ばたいた

幾度ゆめみただろう

飛べなくなった翼
空に反発する事も無く
力無き瞳を覗けば
惰性と少しの岐路が
常に揺らい ....
丘の上で 小さく うたたね

目覚めれば
バニラ
二年前の ジャムの気持ち

きみは いつも
ちいさな 舌で
そっと くちびる 舐めてくれたね

リードは
きみと ぼくとを 繋ぐ ....
月曜日は新聞当番なので
いつもより一時間早く出勤する
業界紙も含めた各紙を切り抜き
部長室分もあわせて十三部コピーする
厳密に言えば著作権違反という議論も
今ではどこかに行ってしまった
そ ....
電柱と同じように
等間隔に植えられた木々の公園
朽ちた木材のベンチだけが
元来の自然を人々に示す

誰も座れなくなったベンチは
誰も迎えることができず
ただ一人で
日向ぼっこを楽しむ
 ....
どこにも行かないで
そばにいてみつめて

月も凍えるこんな夜は
誰もが人恋しさに震えながら
星の{ルビ運命=さだめ}に想いを寄せるの

流星がスパークしながら
落ちて行くわ涙のように
 ....
陽だまりのベンチで
あなたの姿を見つけたよ
何気ない仕草のひとつひとつから
幸せのあり方を掬いだしては
これで良いのだと
ひとり頷くあなたの姿
大きな卵でも抱きかかえるように
胸の前で孤 ....
大切なことは
大切にするということ
大切にすることができなければ
大切なことを失うということ

大切なことは
大切にされるということ
大切にされることができなければ
大切なことが消える ....
あなたは澄んだその声で
小さな愛の歌を口ずさむ
私はそれに耳を塞いで
雨の音ばかりを気にしてた

明けない夜はないって
あなたは私を抱き締めた
私はその手を振り払って
また一人に戻って ....
冬の中に
君の白い息が眩しくて
なぜか視線をそらしてしまう
ぼくがいる

冬の中に
君の凍える姿が悲しくて
なぜか空を見上げてしまう
ぼくがいる

冬の中に
ぼくの凍える姿に手を ....
今日、流れ星を見たんだ。

星も疎らな、そらの中で。

ホント、何年ぶりだろうか。

風邪気味の体が、少し楽になってね。

ちょっと恥ずかしかった。

願いごとなんて、云う暇なかっ ....
銀色の穂波は
斜陽に映える芒の原
光と戯れ
丘の向こう側まで
続いている

風は止むことを知らない
運ばれる匂いは
ひとつの季節の終止符
あるいは序曲として
わたしに交わるけれど
 ....
その石は座ったまま
足を出さないで
意志は黙ったまま
その意地だけは
味を出しながら
維持している

重い心を思い
なぜか恋しい気持ちが濃い
その力に負けて
自分の視線を曲げてしま ....
北へ向かえば
沙羅(しゃら)と響く、雪の羽音―――




心地いいほどに
絡まる、しらべ
高みにずれてゆく、音階
いつだって夢から、さめたら
君が立っていた
両の手に
 ....
やさしいひとはすぐに
かなしくなる

やさしいから
かかえこんでしまって
もっともっともっと
かなしくなるのに

だれかのことばかり
おんなじこころに
しまってしま ....
窓をひとつひとつ
捨てた
魚のうろこを剥ぐ時のような
つうっとした痛みも無く
部屋はほのかな幸せとともに
凪いだまま夕闇へと
進行していた
それから壁に
偽物の窓を描き
美し ....
風と土の中で
人は人になり
人と人になってゆく

それは幾千年も繰り返し
人が変わることがあろうとも
風は常に人を押し
土は常に人を支える

光と水の中で
人は人を学び
人と人が ....
存在理由を無くした猫は。

ととぼと。

いや。

ぽつぽつと。

歩いてく。

誰からも必要とされず。

誰からも頼られず。

誰からも愛されなくなったから。

歩き ....
ひらりひらりと 背中の翼を羽ばたかせて
私の前に 1人の天使が降りてきた。
まっすぐな瞳 信じる心。
相手を想うからこそ 紡がれる言葉達。

あぁ なんて 素直な 人なんだろう 

心に ....
兄のように
慕ってもいいですか
あなたの気高さに
ひれ伏したいのです
青年のように目尻を光らせるあなたに
すべての世界を見せてほしくて
あなたの淋しさを癒す水になり
あなたに抱きしめられ ....
黄昏時には不意をついて
冬が何処からか現れ
桜の枝で褐色になった枯れ葉と
わたしのこころを繋いでしまう

ポケットに入れた手が
ほんのりと寂しさに温まる頃
去年届いた便りの
名前が消え ....
季節を告げる冬の風
小さな針が通り過ぎ
丘の上には枯れ草が
乾いた音を響かせる

季節を想う冬の風
微かな球がかすめ飛び
森の中には枯れ枝が
きしんだ声を届かせる

寂寞とした景色 ....
ajisaiさんの自由詩おすすめリスト(402)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぽろぽろと愛してる- lazy自由詩8*06-12-14
動くのは時と心- ぽえむ君自由詩14*06-12-10
隙間- 茉莉香自由詩806-12-10
ドロシー、カサブランカ、喪中の君が- たもつ自由詩1806-12-10
名前は知らない- ぽえむ君自由詩24*06-12-10
安らかな夢をください- 松本 卓 ...自由詩406-12-10
help- 北大路京 ...自由詩12*06-12-10
あの日、僕は光の中にいた- ぽえむ君自由詩12*06-12-9
未亡人- 海月自由詩6*06-12-9
blue・symphony- キメラ自由詩606-12-9
Vanilla- Lucy.M.千 ...自由詩706-12-5
公務員なんかにならないでよ- たもつ自由詩14*06-12-4
都会のベンチ- ぽえむ君自由詩12*06-12-4
神話- 未有花自由詩11*06-12-4
生きぬく力- 恋月 ぴ ...自由詩46*06-12-4
大切はすべての始まりなのだから- ぽえむ君自由詩7*06-11-26
あの日の歌声- 快晴自由詩5*06-11-26
冬の中に- ぽえむ君自由詩16*06-11-26
こいぶみ。- 狠志自由詩306-11-26
口笛は何処へも届かない- LEO自由詩34*06-11-25
その石は- ぽえむ君自由詩9*06-11-25
雪とバニラと僕らの関係- Rin K自由詩29*06-11-25
やさしいひと- lazy自由詩22*06-11-25
戦火- たもつ自由詩1706-11-25
生への繰り返し- ぽえむ君自由詩11*06-11-25
僕と猫。- 狠志自由詩206-11-25
舞い降りる。- 自由詩1*06-11-17
兄のように- 石瀬琳々自由詩15*06-11-17
霜月- 銀猫自由詩25*06-11-17
季節を想う冬の風- ぽえむ君自由詩11*06-11-17

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