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嗚呼 何てよく晴れた朝だ
雲一つ無く透き通った蒼が
彼方まで薄く広がっている
風の囁きが耳に心地よく響き
色とりどりの花が道端で笑っている

ただどんなに空が澄んでいても
どれだけ風が優 ....
雲の隙間
欠けた月
真円になり得ない
輝きを見る

駅のホームに過ぎる風
またしても面影を見つけて

一筋の雫が伝う
いつまで覚えているのか
どれだけ抱えていくのか
片隅に震えて ....
まるで拭う事を忘れた涙が
頬を撫でる指と錯覚するように

幾度も呟いた愚痴や寂しさが
いまいち消化できない感情と共に
過去を奪って 未来を閉ざしている

奇妙なほど暖かい冬が黙々と過ぎて ....
連なったテールランプ
眺めながら立ち尽くす

昨日吐いた言葉
今日待ち惚ける時間

振り返る機会に恵まれるほど
自分が切り裂かれて行くようで

冬が深まるほどに
褪せて行く街路樹が ....
電柱が侵食する細い坂を
テクテクと上る帰り道
背中越しのフロントライト
生き急かすようで落ち着かない

今日を振り返る帰路は
目の前に細く伸びる影さえ
緩やかな歩みを許さない

小さ ....
脳をまさぐると
まるでさっきまで
そこに在ったかのように
断片が輝きを放っていた

思い起こす
笑顔のような表情
涙声と数々の溜息

隙間を広げた綻びから
記憶が流れ去っていく
 ....
溜息すら零せない
その瞬間に愕然とする
どこかで満足しているのだろう
終焉を望んでいるのだから

薄ら寒い笑いに包まれて
不要たる存在としての自己
無視と嘲笑の天秤は
変わらずに揺れ動 ....
ajisaiさんの松本 卓也さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現実主義者、日本晴の朝にさえ物思う- 松本 卓 ...自由詩407-5-21
面影- 松本 卓 ...自由詩407-2-1
菜の花- 松本 卓 ...自由詩10+07-1-24
響く声- 松本 卓 ...自由詩306-12-19
- 松本 卓 ...自由詩306-12-18
安らかな夢をください- 松本 卓 ...自由詩406-12-10
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