すべてのおすすめ
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
花粉少女は飛んでいく
一人の女を取り合うが故
多数の男の遺伝子乗せて
花粉少女は飛んでいく

二本の腕と二本の脚
一本の彼女が持たない巨大なもので
未完成な昆虫たちは
五 ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた

青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた

青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
擬態の年を
擬態のままで葬って
一年一度のすす払い
年越しそばを頂いて
後は新年おめでとう

冷たいくても美味しいね
おそばの汁はなにが好き
なんでも好いから暖かく
冷たい風に負けな ....
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい


そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる


やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ....
誰にも知られないように
飲み込んだ

ここはいいとこ
花筏
漂い
母の包丁の音で目が覚める
父のくしゃみで目が覚める
黒い鳥の鳴き声に腹が立つ

ここはいいとこ
草熱れ
香り
 ....
付き合ってたって?

同窓会の席で唐突にきかれた

は? 誰と?
と 聞き返すと

詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生

確かに 詩を見てもらった同 ....
朝、
雪が降っている
まっしろな空を見上げると
うそが
落ちてきたよ
つむじの風といっしょになって
転がって
そうして
通りゆく人びとのコートをかすめ
ふらっと
ぼくの背中を
貫 ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう

あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
ガキの たまり場で
酒をのんではいかん 煙草はやらん
けれども 未熟なものは魅力的だ
とくに夢が好きだ 全力をつくして
やぶれさる きみが好きだ
ピンポンパンポン。

おかけになった番号は現在使われておりません。
もう一度、
番号と、その目指すべき地平をお確かめになって、
おかけ直しください。

おかけになった番号や存在は、
現 ....
寒いですなぁ。師走ですなぁ。
坊さんも走りますなぁ。
走りますわなぁ。
感情論のスピンアウトですなぁ。
流体力学的ワガママなんですなぁ。
結局なんですな。
行き着く先は
結局そうなんです ....
沼にヘラブナがいるのだ
帰って来るなり兄は言った
それから棒切れのようなものに
糸と針がついただけの貧しい釣竿を手にし
友達と少し遠い所にある沼に出かけた

数時間後、兄だけが帰っ ....
降りそそぐものは、波です

満ちてゆく潮風に
しおれることも
ときには
開花


白銀は、あこがれですか
うらがわですか

ゆるやかになきます
あの、下弦



背中を ....
混沌とそこで波立ち、
彼女は待っている。

すべてを脱ぎ捨て飛び込む。

飛沫を上げ、
彼女は受け容れる。
全身で全身を包み込む。
ゆるやかに彼女が浸透 ....
そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

 ....
今夜は酷い夜霧だ
むやみやたらに出歩くと
街の真中で遭難してしまいますよ
旦那
今日の所は

この常夜灯の下で
霧宿りいたしましょうよ



『常夜灯の下で』 ―銀の夜を溶かして ....
戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう

ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている

「次 ....
はい、まずは
詩情を刻んでください。
そう、イチョウ切りです。
しっかり、一口大に
込み上げる詩情を刻んでください。

では、次に
ココロザシの皮を剥いてください。
ピーラーは敢えて使 ....
あたしはただの女だけど

二つの腕があるので
あの人を守ろう思う


あたしはただの女だけど

撃ち込める弾丸はないので
あの人に言葉を込めようと思う


あたしはただの女だけ ....
・cigar(葉巻)とsugar(砂糖)

あ、
煙草をやめようかな
と思った
手を伸ばしたとき
箱の中に一本しか残っていなくて
でも寒くて
買いにゆくのが面倒だったから
五分間
 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの

あまりにも似通っている、べつもの


うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう

ことばの背中に、
 ....
だるまさんがころんだので
うしろを振り返ると
大切な人たちはもういない

草原のように広いものがただ延々と続き
中くらいの動物が
美味しくなさそうに草を食んでる

わたしは組成 ....
僕らの虹が逝った
二人で棺に入れると
弓型に過不足なく納まった
最後まで色たちは
混じることも濁ることもなかった
一緒に入れた物がはみ出ていたので
係の人が少し押し込み
蓋は閉め ....
 ピセラン ポエリア 鳥の歌


あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく



 ピセラン ポエリア 鳥の歌

 ....
凍り重なる足跡を
ざわめきは歩む
うつろいは歩む
こぼれては散る火の
ほころびを縫う


まどろむまぶたを照らす金色
崖の高さだけ離れたところへ
越えて 越えて 波は放つ ....
目を開けると、
お腹が空いていた。
だから躯に絡み付く、
べたべたした液体を舐めた。
ぬるい液体は、
生臭くておいしくなかったけれど、
それでも舐めた。
舐め尽く ....
落ち着いてください。
私はこのとおり無事です。
言葉も無傷です。
詩は奇跡的にピンピンしています。
まずは、まずは、落ち着いてください。

落ち着いてください。
理論はまだ完成したわけで ....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります

あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです

一つ一つ
あなた ....
我が家にはじいやがいる
じいやの名前は長谷川という


『長谷川のこと』


長谷川は今年で82になる
大正の殆ど終わりに産まれて
人生の殆どは昭和に飲み込まれ
青春の殆どを戦争に ....
ことうさんの自由詩おすすめリスト(510)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新年- たもつ自由詩29*07-1-2
花粉少女- なかがわ ...自由詩2*07-1-1
青い目の奥さん- チアーヌ自由詩8+07-1-1
大晦日- あおば自由詩7*06-12-31
やわらかなあさ- まほし自由詩19*06-12-31
中の中は外かもしれない- キセル自由詩6*06-12-30
みられてた- 砂木自由詩7*06-12-30
うそつき- iloha自由詩7*06-12-30
みずへらし- なかがわ ...自由詩11*06-12-30
そろもん(若者の話)- みつべえ自由詩1006-12-29
ガイダンス・ガイド- ブルース ...自由詩4*06-12-29
矢印ネゴシエーション- ブルース ...自由詩306-12-28
ヘラブナ- たもつ自由詩1106-12-27
二十三夜- 千波 一 ...自由詩14*06-12-27
「_異宙星愛。_」- PULL.自由詩11*06-12-27
韻をふむのです- ごまたれ自由詩17*06-12-26
常夜灯の下で__銀の夜を溶かして- 蒸発王自由詩7*06-12-26
1両編成- Tsu-Yo自由詩2006-12-26
ココロザシ・クッキング- ブルース ...自由詩306-12-26
ただの女- ごまたれ自由詩22*06-12-25
似ているもの- 吉田ぐん ...自由詩1206-12-25
わたりゆく手紙- 千波 一 ...自由詩19*06-12-25
- たもつ自由詩12*06-12-25
- たもつ自由詩2206-12-22
ピセラン_ポエリア_鳥の歌- もも う ...自由詩25*06-12-22
午後の傷- 木立 悟自由詩506-12-22
「_肉喰。_」- PULL.自由詩13*06-12-22
落ち着きバックボーン- ブルース ...自由詩306-12-22
常夜灯- 三条麗菜自由詩16*06-12-21
長谷川のこと- 蒸発王自由詩10*06-12-21

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