ちいさな予言者
朧月

電車の真ん中で
子供がはなしていた
たちあがって
家族の真ん中で

みなは
耳だけいかしながら
きいていた
からだじゅうから
ききほれていた

キリストのように
子供は
予言していた
幸せになる方法を

ほしいものがほしいと
いきたいところへいきたいと
みんな一緒にいこうと

車窓のむこうに
大きな大きな月が
それをみていた


自由詩 ちいさな予言者 Copyright 朧月 2012-05-06 23:49:36
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