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窮理の唄


どーん、どーん
どん、どん
賢き童は申し候
賢きの、賢きの童は
拍子とり,一巻のくすしい唄を
うたい候
髭の相者はおわしせば
髭の相者の髭ひとひねり
窮 ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水 ★弥陀の目

弥陀の眼を私は見た
見上げた12歳の少女の目
その瞳の柔らかき疑問を、美しとした
再びは見れぬ弥陀の目
慈悲のまろやかな輝き
4尺半の痩躯に漂う幼い気持ち
私は再びは ....
コロッケ屋の店先に掛く花の絵にたびたび立ちてめでにけり

渋き色調溶けこみてそこはかとなく包む雰囲気売りはすまい
散歩して

野原で見つけたんだ

何か丸くて四角で三角で

何ともいえない奴


君ととも

一緒に生活して

何か嬉しく昨日と今日も

毎日が楽しくて


 ....
妻が勤めに白い朝顔が初めて咲いた雨がしきりに降る

ドビュツシー前奏曲集静かな曲妻を想う悲しさを癒す

鎮めても後からわく不安あくなき心配人は空しきもの



電話線には雀が五六羽さわ ....
薄ら寒きベンチに座してビールとパンのささやかな昼餉

寒き朝駅に列車を待つときも心引き締め未来をみつむ

立派な書物さえ並んでおればそれだけで書斎は良く見える

駅に向き歩き来たれば傍らに ....
神様は湧出したという説が

初めての女征夷大将軍

こうなるとこれから先がわからない
再び人生を問う   

整理する本棚にみる妻の本ほのぼのとした明るいおもい

オールド・ファション・シボレーが走るハバナの側堤を

夜のキャバレーの黒人歌手みんな独りよがりで生きているのさ ....
髪を短く妻は刈った前とちがってちょっと残念だった

妻が勤めに見送ったさびしい体操をして元気をつける

また妻と二人西武百貨店に行って喫茶で話しをしよう
紅葉の木鳩去りゆきて淋しげに風にゆらるを座りて見る

山峡の湖水の絵を見て妻と共これを買いたる頃をおもほゆ

本棚の隅を占めいる「ユダヤ戦記」ヨセフスの著苦しみに満つ
しとしととヒエイ霞てつゆの雨

青田には頼もしげなるつゆの雨

梅雨の雨降りくる中を歩みゆく
巣立ちけり鳩の雛は巣立ちけり今朝妻が知りわれに知らする

路をゆく白き制服の少女一人なれも巣立てよ二十歳とならば

丁度いま午前8時の時報あり今日の一日純クリスチャンたれ
玄関の椅子に座りて黙すればまた空しさを思いみるなり

鳩の居る庭の紅葉に目を移しわれが空しき鳩なおむなし

雛にえさ与うる鳩の姿にも生きる力を見出さむとしては
あの娘時折ふけた顔見せる

女は鳩の一種だという人が

九十で艶々してる霊媒女
マンネリのコムスンきっとだれか

クリスチャン我人生一欠けのパン

一枚の絵をば見つけしてんらん会
早昼やパンと葡萄酒青菜添え

降りしきる巣篭り鳩の安否しる

資本論面白訳を思いつく
疲れてるけど可愛い妻よわが鳩よ福井の海の一夏の日に

わが心じっと離れぬこの家に妻よいつまでもいつまでも

きみがため歌を書く机のうえに花の写真と僕のなみだと
日日に緑深まる狭庭辺に今朝は蛙の鳴き声がする

さきほども小雨降りいた表通り人の声して雀飛び交う

グリーグのペール・ギュントを聴きつつも紫陽花の絵をじっと見るとき

また鳩が一声 ....
妻清張われは花袋6月の空ベランダにバロック流る

午後になり雨しとしとと降りつづき朝顔の蔓つたふ土塀に

書物など喫茶に持ちて読みおれば髭の老爺(ろうや)が前に座りて

もみじ葉に ....
緑色いっそう深まり空曇りスズメさえずる朝の机に

わずかなる胸の痛みと音楽の耳にいりくる今朝の心に

マンネリか歌に心はずまずに昔作りし懐かしき歌

陽は上り妻の植えにしかわゆ ....
ブルートレインに子と妻と共まだわが家に神の在りし頃

昨日本当の伝道をしたがしたくない残念だ神は無い

これからどうするって誰もそんなこと言ってくれん

鳩のすむ枝を見むとて妻しつらう椅子 ....
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
  面白人生講話
 
 俺は近頃何にも面白いことがないので、仕方なくこの文章を書く。

時折詩らしきものを書くのだが、何しろ暇潰しなので、碌なものはできず、女に生まれて

いりゃぺちゃくち ....
 焼き飯の唄

捨てるにはもったいない
一山の残飯
ねぎを刻み
いり卵をこしらえ
焼き飯にしたら
妻がおいしいという

ふと若い若い頃を
思い出す
不良少年でしょうの
なか ....
青葉の日プロコフィエフ午後一時

詩が好きで詩学が好きでもみじ緑

近江富士まさおな琵琶湖子と共に
七十二歳になりて


 永い連休が過ぎた。5月7日72歳の誕生日である。フランス大統領は保守になった。共産党・社会党ご苦労さんである。その役割を果たし、社会主義は終焉しつつある。
 フランスは ....
 端午の日茶を入れくれし雨森庵

 波静か霞立ちたる余呉の湖

 麦酒のみ蕎麦を食いけり福井の里 
 夕べの机

つまらぬ世辞をいい
つまらぬジョークを飛ばし
人は生きてゆく
つまらぬほど人は笑い
つまらぬほど満足する

今日も日が暮れる
今宵も妻帰るを待つ
鰈を二匹 ....
四十年戦いとりしクリスチャンわが人生の武士の一分

絵教室妻よろこばすためにとぞ蜜柑の絵をば描きにかきけり

今日の日はビールを2本呑みたりき絵に勢いをつくるため
北大路京介さんの生田 稔さんおすすめリスト(66)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窮理の唄- 生田 稔自由詩707-10-31
今日かぎり・・・- 生田 稔短歌807-8-23
詩集・聖なるペギー- 生田 稔自由詩6*07-7-23
コロッケ屋の絵- 生田 稔短歌307-7-18
落ちていた幸福- 生田 稔自由詩6*07-7-15
白い朝顔- 生田 稔短歌7*07-7-10
手帳に記されていた歌(2)- 生田 稔短歌5*07-7-8
こうなると- 生田 稔川柳207-7-5
再び人生を問う- 生田 稔短歌5*07-7-4
さびしい- 生田 稔短歌507-7-4
鳩去りゆきて- 生田 稔短歌607-6-27
梅雨- 生田 稔俳句407-6-22
巣立ち- 生田 稔短歌2*07-6-22
一日を終えんとして- 生田 稔短歌6*07-6-20
女三人- 生田 稔川柳2*07-6-18
夕暮れて- 生田 稔川柳3*07-6-14
あめあめふれふれ- 生田 稔川柳2*07-6-14
妻三首- 生田 稔短歌607-6-12
ペール・ギュントの朝- 生田 稔短歌8*07-6-9
雨降りだしぬ- 生田 稔短歌7*07-6-8
二人できよく- 生田 稔短歌8*07-6-5
- 生田 稔短歌4+*07-6-4
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
面白人生講話- 生田 稔散文(批評 ...5+*07-5-30
焼き飯の唄- 生田 稔未詩・独白5*07-5-28
青葉の日- 生田 稔俳句7*07-5-22
__七十二歳になりて- 生田 稔散文(批評 ...13*07-5-7
皐月五日- 生田 稔俳句3*07-5-6
夕べの机- 生田 稔自由詩707-4-25
四月の晴れた日- 生田 稔短歌5*07-4-19

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