すべてのおすすめ
永年勤続 祝い旅行に 花疲れ
ハムスター わたしのツレだよ 麗らかに
インコちゃん ハムスターとも 春来たる
息子がね 結婚しようかって 春の風
そうなんだ 見れたらいいね あれやこれ
....
命日に入院 成功祈願 墓参り
開頭術 縫合ホチキスって わたし文集?
もう出来ないね 畑返還 支度に出掛け
{ルビ十歳=ととせ}越え 冬バラ萩を 掘りあげて
故郷の庭 移植するのさ 生命よ続け ....
ふるさとの桜をおもう遠くから
新しい頬紅を買うさくら色
花に似た花かまきりの花くらべ
金太郎飴はどこでも花模様
花冷えにきみのマフラー借りて行く
花という名をつけてみる野 ....
猫の恋さてはおまえも朝帰り
猫の恋冷めてしまえば他人です
段ボールけちらしてゆく猫の恋
そもそもが浮気なんだニャ猫の恋
決戦は金曜日だニャ猫の恋
猫の恋みたいにいかぬ人の ....
人渡る綿毛が渡る交差点
秋には秋のバラが咲く
かたらいは満ちることなく月満ちて
人しれず録画の灯火浮かぶ夜
闇の闇の中にも闇のある
イキヅカイ犬の腹午後の怠惰のせ
....
昼が胸ポケットから出てこない
目かくししてよろこんでいるところ
はりきりすぎて大きすぎる犬小屋
割りきれない計算に夢中
うじゃらうじゃら家族かけ出すよ砂丘
感動の最中に趣 ....
奥義はアユの生き方に近い
自動ドアでピーマンに入る奥さん
アンテナ濡れてあんな人間がいい
定規で影を測ろうとして失敗
怪獣はひとりでつくるもの
風鈴の 脆き響や 平和の音
パクるなよあたしの好きな大徳寺
薀蓄を垂れて喜ぶ朝は傘
苫舟や仮想空間滝壺に
忘筌を知らぬ筈なし暇おやじ
お父さんまたやってるわと子が嗤い
おぞましや投稿チェックの暇おやじ
吾をおきて人はあらじと勘違い
おせっかいやられ過ぎると煙いだけ
暇おやじ画面見すぎて医者通い
逃げ込んだ今夜もサイバー妻嗤う
おばさんは一日にして成らず
常識がないと人にいうあなたの方が常識無し
若者言葉ネットで検索中
何度聴いても覚えられないパソコン用語
話を聴いてくれる相手を探してる
助走乗 ....
こぬか雨骨にしみいる寒さかな
春の雨歩みは遅く花遠く
想ふても雨に流され春の宵
手賀沼やキラリ水面に春来たり
菜の花や見舞いの窓に陽の光
いつのまにか信号が複眼
耳の中でおたまじゃくしを育ててる
春という字は〜三人の日と書いてもめた
なごり雪惜しまれるうちがはなと溶け
まさかおばあちゃんだったとは!
波平さ ....
白菜で一本つける宵の口
鍋囲む湯気の向こうに赭ら顔
年の瀬や首すくめたる曇り空
月光のレマンの湖吐息ひとつ
子らに混じって落ち葉踏む勇気はない
嬉々として踏んづけた葉すでに爆ぜていた
替わるものかと押し入れの晩夏
食えない顔でも秋刀魚は秋刀魚
ひゅるり秋風みつけたぞ焼 ....
きな臭く悲観肥ゆる秋
乱視が活字を嘲笑う
打算誤算で心が消散
なーんだ怠惰まだ居たもんだ
傷にならずに済んだ夢
チュールがシュールに揺れる脚
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秋の夕暮れ
夕暮れに白き根を噛み青き菜も
紅い水コップにつぎて砂糖足す
聖霊のたすけをかりて聖書読む
玄米のかゆを食みおり鮭そえて
賛美歌を歌う秋の日こころ富む
造 ....
廻らないあのキッチンが秋の朝
過去の仔を想って過ごす夏終わる
父さんを捜してPCマイピクチャ
早起きしすでに君宛て保存する
玉葱になんのかなしさ見当たらず
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大空を切り裂く百舌の軌跡あり
みどりごが喋った喋った花畑
{ルビ末枯=うらが}れに手を差し伸べて日が帰る
秋蒔きの汗を愛しむ空の神
丁寧に過ごす真昼に小鳥来る
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朝顔の種こぼれたよ猫が鳴く
路地裏に秋を届けて落し物
みえなくてみようとすると秋逃げる
木漏れ日に老後知らない秋の蠅
コーヒーの薫りで帰る五年前
きょ ....
またひとつ哀しみに満ちた爪を拾う
またひとつ絶望で破れたこころを拾う
あなたの夢は何色ですか
夜の光沈黙の歌冷たい道
お月様風にながれて一人旅
ふち子さんちょこんと座るマイコップ
愛しさを花びらにかえて月の夜
宇宙の種をはこんでくるのか流れ星
空虚なる心を照らす月 ....
年齢に生かされる宵扇風機
夢うつつ水中花に見る未来像
箱庭やとどまる過去といまの檻
眠らずの幽霊みたく闇を描く
さみしさの性を封じる夜光虫
黙って ....
季語忘れ比喩も忘れてエレファント
俳句など必要ないと吐き捨てる
指を切り投稿したら血を舐める
本当は理解してない現代詩
朝顔のみつめる先に雲の白
夏残る一握の砂星の砂
雪予報お庭を思い眠るポチ
聞いてるかい聴いているよとイヌフグリ
コカ・コーラレモンを添えて夏を飲む
....
寝苦しい夜に絡まる指の紐
冷や麦茶 汗も滴るいい温度
輪唱で徐々に深まる両寝息
網戸風が鳴らすカーテンの風鈴
くちびるの完成形が春の水
未使用の蛇口いっぱい朧月
ジャンヌダルク腹筋春の水汚す
黙読のむかし少年アマリリス
祖父曽祖父ほぼ平行の春野です
たんぽぽよごめんごめんと理科教 ....
若葉風若返る肌張りがある
五月雨リズムよく降る癒し系
柏餅悪戯をした人許す
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