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青い青い空の
真っ昼間
ぼくは
白昼堂々
盗みにいこう
また再び
きっと彼女は
待っている
初めて出会った
あの空の下で
あなたは
この道を
ふたりで歩こうと
言ってたのに
嘘つき
でも
嘘つきは私
そんな日がくるなんて
信じてないのに
微笑んで
頷いたのだから
約2年、私は欝で精神病院にいる。
3回の入退院。
ここでの暮らしは快適だった。
全室個室で
プライバシーはしっかり守られている。
誰にも惑わされない。
(自分以外は、ということなの ....
ぼくらは
朝の光を
深呼吸する
からだのすみずみにまで
光がゆきわたって
ぼくらは
光だ
この暗い世界に
明かりを灯す
光なんだ
きっと
ムーミンといわれれば
確かにそうだけど
クロネコが
座ってるようにも
見えない?
あなたは笑って
あたたかいうちに
召し上がれ、と
砂糖を差し出した
では
頂きます
形
壊れないように
そっと ....
あの雲の陰に
今年はじめての太陽
あけましておめでとう
太陽が
顔を出すのを
待ってる
お祈りするの
今年は
誰もが
笑顔でありますようにって
虹を渡ろうとした
無理なことは
わかっていた
わかっていたのに
虹色の夢見て
虹色の光見て
わかっていたのに
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする
陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく
ただ
寂しい雨の音を聴きながら
わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて
雨の日の ....
もう秋は
色づいて
一枚の葉でさえ
何色にも
わたしのきもちは
あのひと一色
あのひとのこころは
何色にわかれて
冬の朝
あのひとを
ミルク色の息が包んでいた
わたしがだんだん透き通る
あのひとを
あたたかいブランケットで包みたい
わたしがだんだん透き通る
わたしがわたしじゃなくなっ ....
夢かなう
なんて嘘を
言わないで
ベッドの柵は
覗けば
底が見える
こころの底は
どこに
っておもうことが
まだ忘れてない証拠。
もう忘れちゃいたいのにな。
巻き戻して
巻き戻して
いつか
あの日に
還れるなら
二人乗りして
どっかいこうよ
秋風を切って
田舎の散歩道を
きっとそのまま
違う世界に行けるかもしれないね
バナナは好き
甘くて柔らかくて
でも
人前で食べるのは嫌い
なんだか
猿になった気がするから
丸い月が
見下ろすこの街を
わたしは
愛する
あのひとの
生まれ育った街だから
バスがほしい
だいすきなひとだけ乗せて
あのひとに運転してもらって
持ち物は
あたたかいブランケット
バスケットには
おいしいお菓子やパンや果物
シュワッとする飲み物入れて
....
季節はいつも駆け足で
先へ先へとすすんでいく。
知らぬ間に、
わたしを置いて。
夏が
折りたたまれていく
秋に座を譲る
夏の気持ちは
今年の夏には
もう二度と会えない
こんな風に
向きあえる日が
来るかもしれない
いつかはわからないけど
その時を願う
結果はどっちでもいいの
あたしだって
きもちとことばは
裏腹
ほんとはね、
なんて言えないの
繊細な
レースのように
張られた
蜘蛛の糸
雨粒が
ちらちらと輝いて
小さなガラス玉みたいで
でも
まん中に
鎮座する蜘蛛にとっては
今日は空振り
雨粒だけが
今日 ....
四つ葉のクローバーを
探していた
すきなひとに
あげたいと思って
見つけた、と思ったら
ひとつおまけがついてた
これって幸運?
受け取ってくれたひとは
喜んでくれた ....
やわらかな
そして
荘厳な
秋の朝の訪れ
馥郁たる
透明な風を
長く長く
息を吸い込んだ
インディアン・サマーの風を
深く深く
遠く離れた
乾いた草原の風を
感 ....
暗闇
夜の間に
泣いた?
朝露になって
きらきら光る涙は
もうすぐ
こぼれ落ちそう
もう泣かないで
朝がきたから
雨水よ
天からの涙よ
集まって
どこへ向かうの?
わたしたち
人間よ
集まって
どこへ向かうの?
少し前
囁きのような
細かい雨を
あのひとが
帰っていった
ミルクみたいなしろい霧のなか
あのひとは今頃
眠りについて
どうか
やさしき夢に
包まれますよう
....
みんなが
願いごとを
かけすぎたせい?
叶えることができないから
消えてしまう星。
それとも
願いごとが叶ったから
かわりに消えてしまうの?
ううん
星が落ちるのは
....
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき
こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶
蒼いそらを仰ぐ
還らないときを思って
戻れないときを憂いて
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