私の体を キノコが 侵食する
菌糸は腕をからみとり
足をからみとり 心臓をからめとり
やがて 脳に達し
心すら からめとる
私は キノコと同化し
静かに 眠りにつく
やがてキノコははい出 ....
どこまでも澄んだ音色で
鳴る笛に
すすきの野を一陣なでてゆく風

音色に誘われて4匹の猫が
野のくらがりから
躍り出てきて
おおきなウッドベースの上に飛び乗る
4本の弦の上でのんびりと ....
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている

むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている

出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ....
ウチの近所のセクシーじいちゃん

あの年齢で囲碁、将棋、ゲートボールから

手芸、短歌、パソコンまで

ありとあらゆることをこなす芸達者なのです





この ....
日本「おい、北朝鮮!お金送ったんだからさっさと核開発やめろよなっ!」




北「ふっふっふ、まんまと引っかかったな。」
色褪せた壁に守られている
懐かしい匂い
ぼくはその匂いをかみしめながら
坂を駆け上る。
水びたしのカフェが
あなたと出会ったテーブルに
傷痕を残す
何かといえば
鉄塔がさえぎる ....
 6月としては観測史上最高の暑さを記録した。強烈な日差しが瓦屋根に乱反射して、屋根裏でセルロイドの窓がやわらかく溶けかけていた。打ち水されたアスファルトから陽炎が立ち上り、その揺らめきの向うに違法駐車 .... この水滴はなんだろう
風に混じりながらほそながくのびてゆく知らない子供のよだれ
常磐道
星をちりばめてする虫たちのセックスのしずかなマジさ加減にびびりながら
自転車の沈む前輪と後輪 ....
あのとき雪を頂いていた山はもう
緑もずいぶんと深くなって

あのとき枯れ草を敷き詰めたようだった田はもう
水が張られて田植えの準備が整い

あのときどんよりと重く垂れ込めていた空は ....
自動車(えーん)
三輪車が
走っていった
自動車(えーん)
 十六歳の時、スプレー缶にキャップをつけるバイトをしたことがある。ベルトコンベアに乗って流れてくるスプレー缶に、一日中ただひたすらキャップをつけるだけという仕事だ。
 未経験、初心者大歓迎、カンタン ....
「記憶喪失、」

 真知子は確認するように、しかし断定形で言った。

「ええ。記憶喪失、されていますね。息子さんは」
 担当の医者である小野は、一度ちらと真知子の隣に寝そべっている壮太を見て ....
小学校の時の算数のテスト


「たかしくんは、80円もってぶんぼうぐさんに行きました。

 50円のけしゴムを1こ かいました。

 おつりはいくらでしょう?」
 ....
どれだけ人を愛したら 同じ分戻るのか
見返り求め 泣いてみても 空しくて
解ってても救われず 自分を信じられず Everyday〜Everytime

いつでも単調な日々に 温もりを求めている ....
猫が
寝そべっている
にゃーん。
彼らはすごい
まるでかなわない
そのポテンシャルに
その存在価値に
それに比べて私はどうだ
大したこともできず
ぐしゃぐしゃとした ....
はじめて春の木漏れ日をデッサンする人は
黒いスポーツキャップをかぶっている
背骨のひとつひとつが明瞭で
白い服をさらさらいわせ
にぎやかな空白に
筆をさしこむ

そしてパレットの虹は ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
 あなたと私のあいだには
 
 聖なる心の壁がある

 互いに相手を傷つける

 絶対恐怖の壁がある

 

 付かば痛いが 離れば寒い

 二人の距離さえ暮れなずみ
 ....
雨宿り 体拭きあい 濡らしあう



相合傘 さすも濡れるは 花蕾かな



満開の ピンクの花びら 咲き乱れ

  したたる蜜を 召し上がれよと



争 ....
ずっと王国でした。

え?

投げたのは
火を!

え?

目を!

え?

王国に。

オーコク?

つけたのは。

はぁ?

思い描いて。
夢なのか。
 ....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない

靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない

ネクタイを買いに行って
好みの ....
ハロー、ハロー、聞こえますか?

ここは地球です

あなたの星から地球は見えますか?

いつかみたいにまだ青い星ですか?


ハロー、ハロー、聞こえますか?

ここは地球だと ....
森本さん、

森本さん、

起きて下さい、森本さん





もう、森本さんったら

また薬飲み忘れたまま寝てるわ

しょうがないわねえ





 ....
彼の乗った船が エーゲ海で消えた

滅多にあることでも ない



彼の乗った船が エーゲ海で消えた






遠州浜の海岸線は 遠い砂浜
波に運ばれる 白い砂と 生き物 ....
弓の弦は

マイナスのほうに

引っ張れば引っ張るほど

遠く遠くへ

飛んでゆく




気持ちだって

マイナスのほうに

どうしても向いてしまう ....
ぼくの目は

右にいっこ 左にいっこ

ふたつ合わせて

にこ




ぼくときみ

ふたりそろえば

にこ と にこ

ふたりで にこにこ



 ....
ただいまご紹介に預かりました
重要野菜等緊急需給調整事業です

ただいまご紹介に預かりました
朝鮮中央通信です

ただいまご紹介に預かったんずや
東北大学ナノマシン工学科の中島だ

 ....
どんよりと低い空に 
ふうっ、と 溜息をもらし
雨を吸った暗いモルタルの壁は
重々しい匂いを滲ませて湿ったまま

窓枠に収められた日々を嘲い
片付いた雑事に安堵を覚えると
たちまち、身体 ....
 その少年は、少女で動いていた。
 少年のどこかに少女が埋めこまれている。
 少年はときどき吐き気がする。
 そういうとき、たいていそれは夜だけれど、砂浜を思い描く。すると、少女が少年の砂浜を歩 ....
生きている もーん
――だから?

 いえ・・・・

でもなお、生きているよ

煙草を一本、吸って
屁をする ブー

 さら
    さら

潮の匂いにみちた風が
木々の枝 ....
狩心さんのおすすめリスト(437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬虫夏草- 麻生ゆり自由詩13*07-7-6
イメージ・猫- ワタナベ自由詩707-7-4
断想_十二- soft_machine自由詩18*07-6-27
フラワー・ロードにセクシーじいちゃん- むむ自由詩507-6-26
振り込め詐欺- むむ自由詩207-6-25
列車- iloha自由詩6*07-6-20
6月としては観測史上最高の暑さを記録- ヌヌヌ散文(批評 ...4*07-6-20
メガ- モリマサ ...自由詩1007-6-18
ときの流れ- あずみの自由詩1107-6-5
オトナ- 花平すり自由詩407-6-3
軽作業->16歳->- ヌヌヌ散文(批評 ...13*07-5-24
家族カンバセイション_(前編)- たたたろ ...散文(批評 ...207-5-23
算数は難しい- むむ自由詩907-5-21
Life_〜ずっと変わらない〜- 麻生ゆり自由詩3*07-5-21
- 麻生ゆり自由詩7*07-5-19
春と夢を描くはなし- soft_machine自由詩13*07-4-29
Never_Give_Up- 新守山ダ ...自由詩907-4-29
しろうと_〜Porcupine's_Dilemma〜- むむ自由詩107-4-25
裸舞歌集- むむ短歌307-4-23
煮干モモンガ- A-29自由詩4*07-4-20
春にうまれたあなたのこと- 藤丘 香 ...自由詩41*07-4-10
ハロー、ハロー、- 蒼依自由詩1007-4-8
ナースのおしごと- むむ自由詩307-4-6
彼の乗った船が_エーゲ海で消えた- もも う ...自由詩32*07-4-6
<→}- むむ自由詩207-4-5
にこにこ- むむ自由詩307-4-3
少年のようなもの- ヌヌヌ自由詩307-4-1
フレアスタック_★- atsuchan69自由詩9*07-4-1
少女式- 今唯ケン ...自由詩16*07-3-31
ヘタクソな死- atsuchan69自由詩10*07-3-31

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