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あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で
あなたのこ ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
....
寝たきりの祖母が一週間の大半を
天井を見て過ごすことがかなしい
私の顔も忘れた瞳が
時にきれぎれの記憶を思い出す
その輝きが
新しく覚えることがらを無くしても
ふと寂しさを宿して見える ....
どうしても飛べない
おくびょうな紅葉はふるえて飛べない
もうすこしだけ力が欲しい
繋がりのない空が
きっと冷たくて
誘う紅の涙の貌を
冬はじっと見ていた
どうしても飛べない
山 ....
誰もぼくを知らないところへ行きたい
優しい人も
厳しい人も
生意気なやつもみんな棄てて
誰もぼくを知らないのなら
ぼくが知っている人たちのところだって構わない
ぼくに関する記憶を消しさって ....
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている
むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている
出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ....
はじめて春の木漏れ日をデッサンする人は
黒いスポーツキャップをかぶっている
背骨のひとつひとつが明瞭で
白い服をさらさらいわせ
にぎやかな空白に
筆をさしこむ
そしてパレットの虹は ....
東京に来て八ヵ月が終わろうとしてる。
その実感が少しづつ沸いてきて、博多に帰る。
未来は確実に迫っている。
東京を総括する。なんて大げさなモンじゃあないが、いつも、九州代表の気分だったから、東京 ....
スキップしよう
手をつないで弾もう
しかたなんて忘れたなんて嘘
スキップしよう
みどり深く
スキップしよう
ひとりでだって弾もう
あお空うつした水たまり飛ぼう
スキップしよう
....
それは、冬の公園で
午後の風はきみのもの
ちぎれてひとつ、またひとつ
木々を背にしたベンチから
息を吹きかける
胸がふくらみはじめた
一輪車で少女がすぎる
空をうつした水たまり
....
やまいに古びる骨
白壁につるされた花
しずかに風に捕まる虫と虫
泣かない男の孤独な
とり損ねたつり銭
きみの化粧が
静かな病室で
たいようを
ピザのようにならべ
ケー ....
狩心さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(11)
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soft_machine
自由詩
16*
08-2-22
胎動
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soft_machine
自由詩
16*
08-2-20
かなしみ
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soft_machine
自由詩
14*
08-1-23
どうしても飛べない
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soft_machine
自由詩
5*
07-12-24
誰もぼくを知らないところ
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自由詩
10*
07-11-1
断想_十二
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soft_machine
自由詩
18*
07-6-27
春と夢を描くはなし
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soft_machine
自由詩
13*
07-4-29
東京_八ヵ月
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soft_machine
散文(批評 ...
21*
07-3-18
スキップしよう
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soft_machine
自由詩
10*
07-3-12
それは、冬の公園で
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soft_machine
自由詩
14*
07-2-24
Sketch_of_Pain
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soft_machine
自由詩
5*
07-1-7
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