真下に拡がる海原は
厳しく削られた岩の入江を包み、
とうに半世紀を過ぎた
今しも汽笛の鳴る港へと
煌めく{ルビ漣=さざなみ}を寄せて

夏の賑わいが恋人達とともに
古い桟橋を大きく揺らし ....
あかねにたなびく雲に
コールタールはへばりつき
ぬぐってもぬぐっても
整頓された家々へ
投函されてゆくディーマイナー
遠く燃える山際のノスタルジアが
無言の背中で街並みを責めている

 ....
滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある

つい今しがたも、
昨日も、 ....
教室の扉をあけると机が整然とならんでいる
錆のこびりついたロッカー、同じような景色の描かれたいくつものデッサンが壁に貼られている。窓から俯瞰された線画、L字型の校舎と塀に囲まれたグラウンド、校舎は塀 ....
{引用=モーリス ラベル


序奏とアレグロ より}


その砂浜の空間に
いくつかの扉が 出現して
それぞれは現実とつながっている

それらはあたしたちの住む
少し湿気た森では ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している

青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する

途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
さぶいぼと、おぼしき露が、一つ目小僧のはす向かいに、陽だまりを、喰って、いた。その割れ目の、なか、に、庵が、あり、廓に咲き乱れた、ボルボックスにたゆたう、黄緑色のほうれん草はスズメバチの羽音に、涙ぐま ....  縦に長い大部屋の中
に、並べられた寝台、
おおぜいの男と女が寝
ている、昏々とねむり
に落ちている、灯って
いる照明はひとつもな
く、奥まで見渡せない、
暗闇よりあかるく、薄
闇より ....
かのじょC があらわれた!



かのじょC は ようすをみている

むむくん は あまいささやき で かのじょC をこうげき!



かのじょC は こんらんしている ....
焼けた二人をギラギラ見つめる

黄色いお日サマー


可愛いあの娘はわがままばかり

君は女王サマー


カッコつけ飛び込み海パン脱げた

僕はなんてザマー(泣)
 ....
大空羽ばたく鳥に憧れる子猫を

今日は鳥が憧れている



虹を見上げる水溜りに

今日は虹が見上げている



今日は君に逢いに行く日

今日は君に逢いに行く ....
ぽえむ君さん云々はここでは置いておきたい、それをとりまく環境のほうに焦点をあててみたいと思う。まぁ、環境を語るために少し引き合いにださねばならないが。
まずぽえむ君さんには1000の詩を短期間に書く ....
シャーペンの最後にいつも残る

出てこなくなった7ミリメートルは

言えそうで言えなかった言葉

書けなかった最後の言葉




捨てられずに残していたら

いつ ....
ワタナベ
おk お題「クレジット」 制限時間10分 はじめ(ここからのログは投稿されます)

月見里司 [23:21:36]
クレジット

電話は誰にも取られなかった
カセットテー ....
纏わりつく感触の群れに足を止め
アスファルトに革靴を叩きつける
ごぼごぼ夜が沸きたつ

燃え尽きる花火の匂いに
車が一台、点滅する信号
止まり、あるいは駆けて
生まれる空行と

なつ ....
そりゃあ、権威を罵るやつが まさか
舞台ウラでは権威にペコペコしてたなんて
あー 嫌だ、嫌だ、たまらねぇ。
 (もう終わりだナ、早く忘れちゃおう

 酒美味し祭鱧佳し夕べかな

 ――ゴ ....
 走らなくて良い。そう言った男は走っていた。雪の少ない地域であるということは、気
温の高い地域であるということとイコールではなく、早い日没を経てすっかり宇宙が透け
ている。星々の吸熱を、誰も止める ....
今日の天気予報
   

  今日から明日の夜にかけて

  太平洋側の前線や発達した低気圧の影響で

  大雨となるでしょう



  大雨となるでしょう


 ....
ちいさな頃書いた、日記のように
空を何度もみた
いそがしいんだ、私

匂ってくる
なにもない、があるよ
との言葉に
泣きたくなる
こんな、ありきたりで、

罵ってください
むかし ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない  ....
あー
まぁ、よく批評なり感想なりを寄せる人間なので、ひとつそういうことをする、にあたっての立場表明などしておくと、読む人も読みやすいかなと思ってしてみます。
自己紹介みたいなもんかな、あれっしょ、 ....
頭のずっとてっぺんから
かなたまでつつみこむようにはられた
透明なフィルムの外側を
音もなく星々がすべりおちてゆく
そのすきまに
かすかな灯りがひとつ
はらばいになって停泊している
砂浜 ....
水を描こうとすると
モチーフがうまくつかめない
ただただ手を濡らすだけで
画用紙は白いままだった
だから僕は画用紙を水に浸して
水を描いた

コップの中の水の
揺らめき
覗いてみたら ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
黒い布で顔を覆い隠した女が
まるみをおびた重いはらをかばいながら
前から、後ろから早足で通り過ぎる人々に
おびえるような足取りで市場を歩いている
ときおり女の腰のあたりにぶつかっては
”ベバ ....
    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ┃                        ┃
    ┃    しんちょうが のびますように      ┃
     ....
タバコを吸うとヒゲがのびるのです
カミソリの刃はボロボロなのです
指に当てて横に引けば
悲しい痛みとともに血がこぼれだすのです
明日も明後日もこぼれだして
地面を赤くさせたとき、
私は ....
人違いをした
人違いしたのは
はじめてではなかった
はじめて人違いしたのは
デパートのおもちゃ売場で
母親とまちがえて
知らない女の人に
おもちゃをねだったときだった
知らない女の人は ....
ハイウエイを 白い光が流れる、眩しさに

つい、さっきまで 激しく踊った サルサの夜の
緋色のドレスの女が 助手席から身を乗り出し
果てしなく 毒舌を放つ、「終」への招き
エレガントな仕草で ....
かさぶたを剥いだら愛が生まれた。

かさぶたを剥いだら夢が膨らんだ。

かさぶたを剥いだらきみが微笑んだ。

///

マギー審司に裏切られ、
マジ信じてた人にも裏切られ、
マギー ....
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