すべてのおすすめ
誰もぼくを知らないところへ行きたい
優しい人も
厳しい人も
生意気なやつもみんな棄てて
誰もぼくを知らないのなら
ぼくが知っている人たちのところだって構わない
ぼくに関する記憶を消しさって ....
上を向いて歩いたら
足元が見えずに
100円玉、拾い損ないました
下を向いて歩いたら
空が見えずに
流れ星、見損ないました
だからまっすぐ前を向いて歩くことにし ....
ねえ
もしも
あなたの気持ちが目に見えるなら
こんなにも
不安にならずに済むのにな
....
――外国産と思しき、
ずいぶんと安っぽっちい杉板の木枠に
金槌で小ちゃな無数の鋲を打ち込み、
皺なく「ぴぃーん」と
白い亜麻布を張った
自分で拵えた七百号の白いキャンバスへ
左官が使うみた ....
1 夜 - a poor SHEEP and a poor SLEEP -
片側から冷える夜 闇が寄る
寒くて眠れない、離れ離れの夜
羊なんかを数えてみても
....
私は暗算が得意です
なにしろレジ打ちしてるとき
333円の買い物した人がいたので
千円貰って、レジに打ち込む前に
つり銭777円をソッコー渡してやった
私の暗 ....
アナタ言えますか?
グラサンかけてマスクして銀行に行き、モデルガン持って窓口で・・・
「貯金したいんですけど」
アナタ言えますか?
大火事を消火活動中の隊員 ....
潰れちゃったらしいよ
昔に、
二人で行った旅館が
料理も旨かったし
僕らの思い出の場所だったのに
残念だね
思い出の旅館は無くなってしま ....
濡れ縁に向かって
みずみずしい素足
包絡線ぎりぎりで飛ぶ
剥がされたもの
必要無かったもの
水に自分の貌を写したり
他愛無いうたにひるんでみたり
はるかな結末への
錯誤ははじま ....
小学生の頃、学校から帰ってきて喉が渇いていたので
冷蔵庫を開けた
コップに入っていたアイスティーがあったので早速飲んだら
それはブランデーだった
それが初めて知った大人の味だった
今でもブラ ....
ヘイ山手線
お前ぐるぐる回ってねーでよ
たまには何か言葉を吐いてみたらどうだい?
俺、お前見てるといたたまれねーんだよ
日常に追われてさ、本当に言いたいことも言えなくなるような
そんな生活は ....
電気を付けたまま寝ていると
母が怒って消しに来た
俺は無意識に
「暗いから、怖い」
と言って泣き出した
すると父がやってきて
「付けておいてやれ」
と優しく言いつけて
二人で静かに去っ ....
食欲の秋がくる
読書の秋がくる
夜長の秋がくる
スポーツの秋がくる
芸術の秋がくる
行楽の秋がくる
でも僕と君には
飽きは来ない
....
問題
次の数字を答えなさい
【七千三百五十一】
この問題は漢字を数字に直せという意味で
もちろん「7351」が正解です
しかしウン十年前
....
あさがきつづけている
まどのうちがわにひびきだす
こなたかなたのかげほうし
まったきへいげんに
たつものなどない
よこたわるかぞえうたのこえは
おびえるでもわらうでもなく
ゆうぎ ....
「俺様がどれほど鮮やかな色で
みごと第一連を美しく染めたとしても
賛美の対象はあくまで作者だろが。
ふん、馬鹿らしくてやってられるかい!
こうして群青は捨て台詞をのこし
肩で風をきると、 ....
パクリのパクリの
パクリのパクリの
パクリのパクリの
パクリのパクリに
影響を今、受けています。
/\
/ \ /\
/ × \
/ / \ \
/ / \ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
....
それはそうと
この間ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を観ました
映画館に行ってきた感想は
みんなのキーボードに
こっそり書いておきました
嘘だと思うなら
....
テーブルにばんそうこうが貼ってあった
また3歳の娘がイタズラしたな、
と思って剥がすとそこには
小さな傷があった
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている
朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
OD(オーヴァードライヴ)
ペダルを踏んだら
尾てい骨から急激に入り込み
心室を除細動する
「見ろよマスター、あいつドーパミンの出し過ぎで下半身をフレンチ95に吹っ飛ばされたっ ....
真下に拡がる海原は
厳しく削られた岩の入江を包み、
とうに半世紀を過ぎた
今しも汽笛の鳴る港へと
煌めく{ルビ漣=さざなみ}を寄せて
夏の賑わいが恋人達とともに
古い桟橋を大きく揺らし ....
あかねにたなびく雲に
コールタールはへばりつき
ぬぐってもぬぐっても
整頓された家々へ
投函されてゆくディーマイナー
遠く燃える山際のノスタルジアが
無言の背中で街並みを責めている
....
滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある
つい今しがたも、
昨日も、 ....
教室の扉をあけると机が整然とならんでいる
錆のこびりついたロッカー、同じような景色の描かれたいくつものデッサンが壁に貼られている。窓から俯瞰された線画、L字型の校舎と塀に囲まれたグラウンド、校舎は塀 ....
{引用=モーリス ラベル
序奏とアレグロ より}
その砂浜の空間に
いくつかの扉が 出現して
それぞれは現実とつながっている
それらはあたしたちの住む
少し湿気た森では ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している
青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する
途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
縦に長い大部屋の中
に、並べられた寝台、
おおぜいの男と女が寝
ている、昏々とねむり
に落ちている、灯って
いる照明はひとつもな
く、奥まで見渡せない、
暗闇よりあかるく、薄
闇より ....
かのじょC があらわれた!
かのじょC は ようすをみている
むむくん は あまいささやき で かのじょC をこうげき!
かのじょC は こんらんしている ....
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