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朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす

照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける

光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく  ....
あんたがなァ喜んでくれんなら
あんたがなァ気持ちええと言うてくれんなら
うちの手のひらがこすれて
皮膚がベロベロになってもえェねん
喉奥で吐きそうになっても
我慢したるわ

 ....
母ちゃんは台所(だいどこ)飯を炊く
父ちゃんは精出し仕事する
祖父ちゃんの戯れ言聞き流し
祖母ちゃんよ天国で見てろ

嗚呼、宵や宵や
夜風よ冷たくて
何億光年先も見えそうさ  ....
あの娘は世界を見つけた
そこには世界が広がっていた
周りをどれだけ見渡せど
世界だけが広がっていた

縮み上がるような冷気の中で
小さな小さなこの場所から
世界を知ってしまっ ....
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの

薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの

料理 ....
夢の国に囚われた
彼の名前はミッキーマウス
どこにも行けない
ワンダーランドの迷い人

ミニーに身代わり赤子を生ませ
排水溝から脱出さ
ここが彼のねぐら
本来いるべき
 ....
憂う雨しとしと泣いている
身に染みいるような
寄生虫(むし)の様

紛う影あの人が近づく
そして通り過ぎる
それだけの人

夢しんしんと
うるさい雪の様に
積もり積 ....
あたしは操られマチガイ人形
見た目は可憐な花を背負う女
道行く人は振り返る
信号待ちのあの人は

本当はあたしをずっと待ってる

事故らないでね
決別の青が光るまで
ず ....
二匹の子猫を喰ったのさ
生まれたての赤ちゃんさ
どうしてだかは分からない
分からないけど喰っちまった

婆さんネコが言っていた
黒猫を食べると幸せになれるって
確か黒猫だった ....
ピンクの木馬に乗ったのよ
とがってて
おしりがとっても痛いけど
とびきりピンクが
好きなわけでもないけれど
ピンクの木馬に乗ったのよ

不思議の国の入り口で
王様の目をし ....
幸せです
あなたがいて
私がいて
食事をできることが

幸せです
あなたが食す物と
同じ物を
私も胃の中に
入れている

本当はそれはとても好きだけど
あな ....
朝起きて
ミドリ色になった体を見て
本当は少し安心したよ

これでもう
苛められても
蔑まれても
虐げられても

『僕の体がミドリだから』
そうやって言い訳できる  ....
きれいな物はなんでも好きよ
雪が積もった時の睫毛や
私の口づけを求めるときの
少し荒めの白い吐息は
まるで水蒸気の妖精の舞

歩いた後にほわっと匂う薫りや
私を抉るときの指の ....
命からがら逃げて参りました
どこにもゆく当てなどはございませんが
走れるだけ走って
時に歩いて、
また走って
ここまで辿り尽きました

しかしここはゴールなのでしょうか
 ....
俺の夢を喰って消化不良を起こした
そんな貘を捕らえるのは簡単さ
よっぽど腹が減っていたのか
喰い終わってすっかり夢の中

起こさないように
そっと近づいたら
両手足を縛って  ....
日だまりの中に飛び込む
パシャンと光が飛び散る
明日やあの人の背中へと
破片が突き刺さって行く

昨日たくさん照りつけた
残り日がまだほのかに香る
ママが干してくれた布団のよ ....
ぼうぼう山の狸が言った
そっちの煙がくさいから
こっちも負けじと火を付けた

乾いた木々が燃えていく
嗚呼燃えていく燃えていく
これであんたの山の煙も
気にならなくなった
 ....
辿り着いたよ世の果てに
走りながら立ち止まりながら
疲れ切って時に歩きながらも
辿り着いたよ

世の果てはとても温かい

知らなかったよ
いつもただ付き従う
従者のよう ....
あなたはこう言うのです
自分は汚い言葉を吐き散らしながら
生きている、と

誰かを傷つけることを知っていて
誰かに同情して貰いたいと知っていて
汚い言葉で世を罵ると

私は ....
皮膚(かわ)を剥がれた兵隊は
本当は安心していたのかもしれない

あの凍土を溶かすかのような悲鳴は
快感の叫びであっただろう

降り積もる雪が
じわじわと真っ赤に染まる中
 ....
舞妓よダンスを早よおやり
読経で音頭をお取りなさい

過取りィ
過取りィ

やがて過ぎるは殿のお参り
台所(だいどこ)隠れて嗚咽を我慢

過取りィ
過取りィ

 ....
山崎 風雅さんのなかがわひろかさんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
DAY- なかがわ ...自由詩6*06-12-5
触発なる日- なかがわ ...自由詩7*06-12-4
妹よ- なかがわ ...自由詩7*06-12-3
世界と少女- なかがわ ...自由詩4*06-12-1
リソウ乙女- なかがわ ...自由詩9*06-11-30
ミッキーの自由- なかがわ ...自由詩8*06-11-26
東京- なかがわ ...自由詩9*06-11-23
マチガイ人形- なかがわ ...自由詩3*06-11-21
- なかがわ ...自由詩3*06-11-20
ピンクの木馬- なかがわ ...自由詩6*06-11-19
幸福な食卓- なかがわ ...自由詩4*06-11-18
ミドリ色の言い訳- なかがわ ...自由詩2*06-11-18
美しき物- なかがわ ...自由詩8*06-11-17
その果てと、その始まりと- なかがわ ...自由詩4*06-11-16
バクの夢- なかがわ ...自由詩4*06-11-15
日だまり- なかがわ ...自由詩5*06-11-14
タヌキ- なかがわ ...自由詩4*06-11-13
世の果てに- なかがわ ...自由詩4*06-11-13
ミックス- なかがわ ...自由詩1*06-11-13
剥がれた兵隊- なかがわ ...自由詩4*06-11-12
あやとり- なかがわ ...自由詩2*06-11-11

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