成長
ミナト 螢

手を伸ばす
飛んでいった風船が
割れる場所で

破片を集める
誰かの持ち物
検査するように

目に見えるものが
全て輝いた
落ち葉が重なる
黄金の街で

抱きしめたいな
地球の端まで
届く枕を

夢の中に沈めても
浮いてくる

爪の間に詰まる
土の匂い

身長があと
少し伸びたなら

もう消さなくちゃ
次の人のため


自由詩 成長 Copyright ミナト 螢 2019-08-07 15:27:42
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