明日
ミナト 螢
呼吸の出口を塞ごうとした
その光でもあの背中でも
届かなかったと悔やむ間もなく
踵が地面を嫌がっている
誰かのリュックで飛べるほど軽い
夢を抱えても笑わないでね
次のページが白紙であるなら
水を垂らすように動いていく
手足の爪が引っかかる前に
もう一度だけ心臓を目指す
自由詩
明日
Copyright
ミナト 螢
2019-11-26 07:27:51