wasteland
ミナト 螢

真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよならと言う気がした

この場所を離れたくなる
自信がなくても未来まで

寂しさに紛れて笑えたら
ゆっくりと立ち上がるよ

重力で痺れる前にもっと
十分な答えを知っていた




濡れたジーンズに染まる
真夜中に手を出していく

握った雨と音を裏返せば
新しい歌が聴こえて来る

未開拓の夢に飛び乗った
あの頃みたいに汚くても

両腕に扉が生まれるまで
一緒に歩いてくれないか

シャツが透けるほど光る
その言葉を指に乗せると

必ず塗り替えられる世界
もうだって前へ進んでる

芝生の上にある水溜りで
冠のような仲間に会えた


自由詩 wasteland Copyright ミナト 螢 2019-12-24 07:46:07
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