すべてのおすすめ
ぼくは詩人
希望があるから
疲れても大丈夫
今日もまた
朝の散歩をしていると
芸術家たちに出会いました
写真家は
重いカメラを両手で抱きかかえながら
気力で風景を撮りつ ....
ぼくは詩人
存在というものが存在する限り
無もまた存在する
今日もまた
朝の散歩をしていると
不思議なものに出会いました
光のような
ガスのような
音のような
何 ....
真夏のイヴよ
ぼくがぼくであるうちに
君は君に出会えるだろうか
ぼくがぼくのほおやくちびるに出会うように
君は君に出会えるだろうか
ぼくはぼくの思いの中にすべてを形づくっているのに
君は君 ....
もう少しで
ぼくは
ぼくについての無知が
分かりそうな
気がするので
暗やみの中
きみを裸にする
不完全なきみが
ぼくを見ている
不完全なぼくの
わずかな感 ....
ぼくは詩人
自分の中にいる自分を
表現することが
どんなことよりも
難しいのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩人に出会いました
ぼくは詩人
詩 ....
すなのしろさにさらされてゆったりこころをけずっていたら
ゆきのくろさにとかされてのんびりからだをなくしていった
そらのしろさにおおわれてゆったりじかんをすごしていたら
く ....
疲れた、と
豹
至近距離から
鼻毛ロケット
発射
安い惣菜
しこたまのお土産
豹
寝る間も惜しんで
発射
紙に文字を書くような音で
バス到着
疲れた、と
豹
乗 ....
じめんがないているようにみえるのは
わたしがないている足で歩くからで
なぜ足がなくかといえば
それは顔がわらうからだ
じめんが泣くと顔がわらう
だからあしたもわたしはわらう
地 ....
どぎついサンセットで終わった一日
夜のはじまりに静まり返る東シナ海
水平線の果て光り輝く香港の淫売宿を目指して
我等が実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタインがひた走る
ふらふら揺れながら傾きなが ....
明かりが灯らない側道を
綱渡りしてきた午前1時の伏見港公園は
トラックの行き交う騒音と
今年初めて聞く虫の音に染まっていた
オレンジ色した街灯が
川の水面に反射して
誰一 ....
ぼくは詩人
立派なことをするには
基本や初心を継続する努力が大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
おじいさんに出会いました
お話好きなのか
自分のことをぼくにいろいろと ....
少しづつ はぐれるようにして
息のつけるところまで
霧雨が 庇う様だ
陽射しが吠えていた
ハンドル握りながら
ひとすじの 血脈が
太陽に かかると思っていた
そして 同じくらい ....
ぼくは詩人
広大なマクロの世界
繊細なミクロの世界
今日もまた
朝の散歩をしていると
窓枠に出会いました
ガラスはなく窓枠だけ
両手で持ち上げ
そこから見えるさまざまな ....
ホット・ペッパーください
く、くださいませんか
クーポンついてますから
剥いたブルー・チーズですから
まだ、だ、でしょうか
え、駅前のあなた
く、くだい、ってば
というより、ください ....
ぼくは詩人
幸せは時代によって
人によって大きく異なるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
無人販売所に出会いました
百葉箱みたいなものに
たくさんの野菜が入れてあって ....
ぼくは詩人
目で見ているのは実像
心で感じるのは虚像
なのかもしれない
実像は倒立だが虚像は正立である
今日もまた
朝の散歩をしていると
青空に出会いました
この空の下 ....
ぼくは詩人
夢は自分で見るもの
そして自分でつかむもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
道ばたに
持っていた枯れた草花を
やさしく蒔いていました
....
ぼくは詩人
多くの生まれてきた言葉を選ぶとき
それは選ぶのであって
捨てるのではない
今日もまた
朝の散歩をしていると
ツツジに出会いました
黄緑の葉の上を赤や赤紫に染め ....
ぼくは詩人
孤独を感じたとき
それは自我への認識である
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
1人ぼーとして
土がむき出しになっている
広大な畑を眺めて ....
かわべりで おにぎりを
たべているとき ライオンがきて
たてがみをはずし じゃぶじゃぶ
あらいだしたら まちがっても
めをあわせては いけません
小鳥たちが行く先も告げずに
飛び立っていく
行く先を告げたとしても
僕は小鳥たちの言葉を知らない
空!
机の引き出しを開ければ
今日もガラクタでいっぱい
....
ぼくは詩人
静は動の中にあり
動は静の中から生まれる
今日もまた
朝の散歩をしていると
雷雨に出会いました
家を出たときから
ゴロゴロと遠くの方で聞こえていた
ちょ ....
ぼくは詩人
自分では新鮮な考えと思うことは
他の人も考えていたり
また昔から思われていることが
多いかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
猫に出会いました
ぼ ....
ぼくは詩人
思い込みというのは
時として美しいが
得てして真実を追求しない方が
いいのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
中学生の女の子に出会いました
通学 ....
はじめからなにも
なかったみたいに きみも
ぼくも いつか消えるから
もっと傷つけあおう ふかく
愛しあおう いさぎよく
ぼくは詩人
人は人として失いつつも
失った以上に人と成す
今日もまた
朝の散歩をしていると
タンポポの綿毛に出会いました
めしべと花びらを落とした
小さな子房はがくを翼に ....
ぼくは詩人
挨拶は言葉と言葉を結び
心と心をも結ぶ
今日もまた
朝の散歩をしていると
アゲハ蝶に出会いました
バタバタ パタパタ
大きな羽の音が聴こえてきそう
まず ....
ぼくは詩人
転がるときに感じるのは痛み
同時に気づかぬ優しさ
今日もまた
朝の散歩をしていると
川に流れる小石に出会いました
もともとは上流にあった大きな石
水に流され
....
ぼくはカエル
ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活
今日もまた
朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました
シジン?
ぼくにはなん ....
夕暮れて
暮れなずみ
夕闇に
うちしずみ
静かに
下がっていく
温度
静かに
暮れていくの
音
あなたがノオトをめくる音 ....
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