波打際から少し離れた砂浜で亀が死んでいた。
漂着したパイナップルか自転車のサドルみたいだった。
もう空は暗くなり、湾岸線のオレンジの光が砂浜に広がっていた。
亀の ....
ru
ばするーむ
平仮名は曖昧にする
やわらかく
キミを縁取る
朝からシャワールーム
ぐずぐずとシャンプーリンスが
普通になった世代に生きる
新発売のコレはまぁイイみたい
鈍い血 ....
赤ed空がBuildingの角飲み込む刻限
擦弦の音慈式音中をFlowするその眼に映った街路樹群像脇
半壊したDustBoxを奪風が射抜く
普遍で在り得る感傷を半ば形式的に参照せしむ風景では有る ....
一人モノポリーをやり過ぎて
おれは部屋の中で気絶した
靴を前足から順番に履いて
おれは外に出た
お空は恐ろしく翳っていた
つまり夜
....
計らずも露茎せよ
俺と俺のサル以外
しっかり計らずに露茎せよ
(湯切り口)
オンラインで堕胎せよ
俺と俺のサル以外
皆一列に堕胎せよ
(アットマークポモ道路茶 ....
1
明後日の雲を見ながら
今日、雨が降らなければいいね、と
僕らは、手をつないでいたりして
傘を探そうともせずに
願ってばかりいたから
僕ら、から、ら、が逃げ出して
僕は、雨が降るこ ....
僕らはいつから座っていたのだろう
小高い丘の公園の白い階段には
砂が混じっていて
何かしゃべってるときでさえ
いつも居心地の悪い摩擦を感じていた
時間が透けて見え ....
月曜日 自転車をぬるま湯につけて
春の風を茹でる
申し訳ないのは
カラスの居場所がわかること
その電線を切って
市民プールにつなごう
火曜日 性 ....
或る隔絶にI 泣edする夜
Ruin a Loca、錯伐とした揺
同じ夜、薄電灯と斜かいに
視た 残響、端空にFeedOutった
キた、下りた血中の錠剤強いた
ハルシオン0.25mg×4の脳 ....
不意に降り出した雨の、流れていく先が
足の裏に
張り付いて
ぐしゃぐしゃいいながら
それでも、ついてきた靴でした
枝ばかりの桜の枝が、葉をつけることを忘れながら
どこか、遠くを見ていました ....
ドーナツの穴から覗くと
世界はいつも
いいにおいがした
食べ物で遊んではいけない
そう教えてくれた人が
今ではもういない
夜は、乾く、ので、ふらりと。
ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、アラシが、ココにあります
やせたりは、しません
コトバがキンゾクのようです
ひとりごと、です
....
「袖道」
読者の誤解を恐れずに言いますと、
読むと不快感を感じさせる詩というのがあります。たとえば、プチブルな(この言葉はも
う古語になってしまいました。あなたが、街角やキャンパスで大富豪の ....
夜の霧の街灯の脇から
ほんとうに小さなものたちが湧いている
きぃきぃと
ほんとうに小さな声を上げている
いられなくなったのだねと
手を差し伸べると
爪の先から入り込んで
....
ハピネスは泣き虫だ
怒ったようにドアをしめる
ハピネスによって輝かされる希望は
二束三文
融通のきく子供なハピネス
薄すぎるカルピスをストローに溜めては
椅子のうえで体育座りのハピ ....
イメージをカラダに入れてみる
全てが一瞬にサッと色をなくし
何かがスパークした残像を
見たような 気 になったところで
ゆっくりと目を開ける
世界は先ほどと何も変わら ....
夜のブランコの下に
ブランコの数だけ影があります
墓場の猫が
首の向きを変えました
足が濡れています
宇宙です
停滞気味の睡眠欲を尻目に
ねこの声がききたいなあとおもう
あんまり飲み込みすぎているこのごろの月に
だらだらと自己申告しつづけている
どこで誰がいなくなったのかもしらずに
歩道橋にぽつぽ ....
濡れている
何もかも濡れていて
ガスが漏れる音が聞こえて
でもそこにはガスなんて存在しない
濡れてもいない
聞こえるし
濡れている
あ
白い歯
大きく ....
すこしだけ発光を
ビブラートする
落花の軌跡と
翳翳発ちゆく
空気の群れに
追い詰められた
心臓が一組あります
匂い立つ
夜の坂道に
色づいた
紅の弓なりが
宙を彩る一夜 ....
くぐもり
うきぼり
はびこり
くたばり
のけぞり
あぁ、ここだ、ここだ。
ざす
呆然とくつばこを見つめてから
オレンジの靴をとりだす
未だにそれはしっかりと
買いかえる気も失せるくらいしっかりとしてる
まいった
嘘の心をもたない少女
そんなのはだれももってないさ、 ....
どう考えても地面がめくれて覆いかぶさってきそうに思われたので
部屋にいました
バナナは勃起しません あのままです
バナナの束も勃起しません あのままです
....
さよなら愛する人よここは窮屈だと思っていた
時間の調べに乗せてもうちょっと辺りを見回してみようと思う
軍隊のこしらえた堤防を背に小道に立ち止まりながら
少し砂の混じった風を起こした車に向かって一 ....
真夜中、どうしようもない文をきみに贈って
遂にどうしようもなくなった
靴下一枚ぶんだけあたたかい非常階段で
かどっこの感触を親指でたしかめる
しんどいなあ
でも息はできる
やっぱり拡張 ....
拍手の海に耐えるための水分が足りない体は、溺れそうだと訴えながら
神経という神経を振動させては、火花の散乱のような絵に惚れている
疑問の類、或いはそれに酷似した感情が地球上に生まれた原因は ....
・息子より左ハイウェイ
いっちばんおおきなもの なーんだ?
ハイ!じょーじわしんとん
ハイ!うもうぶとん
ハイ!びたみんしー
不正解だ お前等
何もわかってねえ
何が ....
世界は
なぞるだけではっきりしてしまうから
血管に
そって、なぞるでしょ
きみのこと
わたしたちのあいだって
からんころんとか
てびょうしとか
あるいは
いえーいとか
....
サードとショートは楽しそうに話をしている
ああ、いいなあ、と思ってセンターを見る
そこには人数あわせの地蔵
ということはチェンジになるごとにあれをベンチまで運ばなければいけない
はるか彼方 ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている
規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
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