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無防備に黒髪絡める薬指 乳白色と桜色の爪

くちなしの綻びのない芳香に閉じ込められし柔らかな肌

女子寮の森の香、靴を置く落ち葉 紅茶の茶葉に面影を見る

舌触り この雨の日の洋梨の瑞々し ....
疲れいて午睡の妻の日焼けせし肌は日頃の伝道奉仕の

我妻よただ我妻よただ一人吾と共ゆき果つるまでもと

神に在り共に誓いて三十三年忘るまじその聖なる誓い
 吾も老人声をかくクリスチャン彼女も老齢ニッコリして

 身障者妻の勧めに近づけば一人ぽつねん笑顔にうなずく

 エアロビクス妻と通う62歳なぜか愛らしき姿をおえり
温排水全戸に無償で給湯し緑地は野鳥に解放しよう

議事堂と皇居を残せば貧乏人だけ残された街にはなるまい

避難円もしお台場を中心に二十キロなら何百万人

避難円もしお台場を中心に二十キロな ....
午後4時に並んでぽわっと浮かびたつ燈籠に出会うたびにあいさつ


参道のそばの図書館『風の婚』たずさえ帰るわたしはどこに


ゆらゆらと歩く母娘はチワワには好印象でも我は好かない


 ....
ベルリンの壁が壊れて産声をあげたわたしに世界が刺さる




誰とでもハローがいえる。誰にでもわたしのせいぎを「愛せ」といえる。




戦争をしらないこども ほんとうの平 ....
この街はひとつの詩篇しずやかに置手紙のような息を吐くひと


光さす野をひたすらにゆくがいい、君、セルリアンブルーの尾びれ


湯豆腐を崩さぬようにくずしつつ星の底までゆきたいと言う

 ....
忘れては夏の水底のぞきこみまばたく広さまばたく遠さ



無音から無音に至る無音には尽きた灯の色ただ打ち寄せる



激しくも涼しき雨を走り抜け糸ぬぎ捨てる ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
あかい花、血の滲みただかなしくて
    唇ぬすみ逃げる夕焼け


あかい花、きれいだねってつぶやいた
    水に落ちればいつか見た夢


あかい花、口にしたなら消えてゆく
    ....
左手の傷癒えし迄一週間疝痛に堪へ消毒をせし エスペランサ、希望という名の覆輪のピンクの薔薇は超巨大輪

新顔の虫ミニバラを食害中。今度のやつはちょっと嫌いだ。

颯と薫る風を前にして満開はまだといわれても引き返せるか

天高く薔薇肥 ....
踏切をこえて
タバコを買いに行く
徒歩15分のコンビニエンス


ああここは○○君の家だっけ
まだあるのかな
公文の教室


小学校
遊具の数が減っていて
擦り傷つくら ....
朝おきて 院内散歩、駐車場
抱き合うアル中男女 横目に


外出届ださずこっそりぬけだして
近所の犬の 分布図つくる


つながれたライター使うのめんどくさい
隣のひとに、もらい火を ....
くびしめて ないてなぐって
ひっかいて
一緒にいきたいだけだったのよ






夢はユメ 現はうつつ
ほんとうに?
マーブル模様に今まじりあう



施錠された ....
ヒーターのタイマーを入れ忘れてて 崩れるからだはどこにも嵌まらず




ぬぎすてたパンプスにさえあらわれるのか いけどもいけども獰猛な闇




写真の数のたりなさを ....
金と銀あるいは薄黄
昨日までは
なかった香りが空気にとけてる

何がとかれ
何がゆるされ
何が満ちて
金色の粒今日咲き始めた

一木の
日当たりの側か
天辺か
どこかで少しだけ ....
薄雲が流れて来ました
うっすらと翼を広げた鳥の形の

昨日よりもっとまるまる真ん丸な
月にふわりと羽衣しました

やがて雲が去ったあとには真っ白な
鳥の卵が残されました

光る卵
 ....
六月の招待状にマルをつけ刈られて強く匂いたつ緑



噛みついた腕から甘い草いきれ雨も恵みにちがいなかった



二人だけの秘密だよってからまった翌朝 夏草ぐんぐん伸びる



 ....
 
 
遊歩道 風化の隅にももいろの雨が逝く午後 そっと手つなぐ




触れられるそばから羽化をした 二度と同じではない スプリング・イズ・ヒア
君の目が欲しいんだただ春の日に
    やさしさなんて知らなくていい


叩くたたく野に打つ雨に踏みにじる
    花の弔いこのぴあのソロ


かなしみは街角で吹くシャボン玉
    ....
 
 
生き方の不器用な父がひとりヴァージンロードを駆け抜けていく
 
 
ベッドで遭難などしないように君のいびきを道しるべにする
 
 
ウソツキとキツツキの違いを述べよ、この戦争が ....
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った


ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と


いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る

 ....
コスモスを見ましたすてきなコスモスでウサギが地面を跳ねていました

コスモスの背が高いのを忘れてました花もとっても大輪でした

風と一緒にコスモス畑の前に出てまた戻るとき頷かれました

こ ....
アフガンに緑の風を吹かさんと青春捧げし命逝きけり

(改)
アフガンに緑の風を吹かさんと青春捧げ命逝きけり
 
その首を朱に染めたのはこの腕の両刃だった、気づく抱擁後



祈り、というダガーナイフで斬りつけた罪で私を処刑せよ、君、
 
非常ベルなんども押した 標識のない建物とわかっていても




「もう誰も信用するな」と声がして 拒むまぶたに緑、明滅




ほら、もうすぐ出口だよって歓喜して振り向いたと ....
ママ以外顔全滅のご家族の静かなディナー皿の音する 君の眼は使いの音色 首筋に放たれたままの蛇が目覚める



洞窟をつなぐ吊り橋キラキラと泣いてふたつの{ルビ水底=みなそこ}に消え



銀色の軌跡を描く{ルビ蝸牛=かたつむり} その ....
乱暴に呼び鈴鳴らすその指のリズムに乗ってやってくる夏



目薬のほうも緊張していると今知りました、テーブル越しに



交通事故ゼロの記録が途切れたから明日あたらしい香水を買う
 ....
るかさんの短歌おすすめリスト(127)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花と髪- 北岡 瑛 ...短歌3*11-8-15
眠りいる妻をみて- 生田 稔短歌211-7-12
日曜の教会- 生田 稔短歌311-7-10
トーキョーの電気は今後はトーキョーで原発しよう地価も下がろう- 小池房枝短歌5*11-3-22
参道参り- nenrikigirl短歌1*11-2-5
9.11- あぐり短歌6*10-9-11
風紋/夏- 萩野なつ ...短歌1110-8-23
めぐり_ひびく- 木立 悟短歌510-7-30
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
あかい花- 石瀬琳々短歌9*10-2-4
左手の傷- 攝津正短歌109-11-15
薔薇とピンセット- 小池房枝短歌209-11-9
大阪湾岸辺境地- 笠原 ち ...短歌609-10-24
病院七首- 笠原 ち ...短歌609-10-12
病院五首- 笠原 ち ...短歌409-10-12
鳥になれる日- ogawa hana短歌109-10-10
金木犀- 小池房枝短歌3*09-10-6
月光ドレッシング- 小池房枝短歌409-10-5
セクレット- 石畑由紀 ...短歌9*09-5-6
_________- 石畑由紀 ...短歌6*09-4-2
春の日- 石瀬琳々短歌5*09-3-25
うそつきでいいから- たもつ短歌709-3-18
独りごとにすら、できない- 石畑由紀 ...短歌12*09-3-7
こすもす流し- 小池房枝短歌408-10-28
ありがとうございました- A-29短歌1*08-8-29
ダガー- 石畑由紀 ...短歌4*08-8-3
EXIT- 石畑由紀 ...短歌7*08-8-2
夏の音- A-29短歌5*08-7-24
我は慟哭- 石畑由紀 ...短歌708-7-18
シャイン- 石畑由紀 ...短歌608-7-11

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