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黒い塊が空を支配し
重たい空から大粒の雨が降る
木々の葉を叩き落すその雨の中で
青空を見つけた

晴れている日なら
青空は当たり前だけれど
今は
幸せを見つけたような気がする

い ....
蟻が空を見上げてる
土の上から
体よりもずっと小さい目で
大きな空を見上げてる
いつもは下を向いて
せっせと動いているけれど
まぶしい光が呼んだのだろうか
蟻は立ち止まり
空を見つめて ....
苦しいとき
なぜか
いつも上り坂があった
何でこんなときにと
腹が立ったけれど
その坂を上らなければ
目的の場所には行けないので
上るしかなかった

上り始めると
思っていたよりは ....

森には緑が生い茂る
その中のたった一枚の葉
その葉がなくとも
森は揺るぎないだろう
でも
その一枚の葉が
一枚の葉になるまで
どれだけ過程があるのだろう
その一枚にも
命が通っ ....
満員電車の中のつり革を
片腕を伸ばしたまま
必死になって握り締め
このつり革は自分ものだと
態度で主張する
そんなわずかな場所が
そんなに欲しいのかい
数分後にはみんな降りてしまうよ
 ....
初めて通る道なのに
なぜだかどこか知っている

誰が通るか知らないけれど
笑顔はどこか懐かしい

ここはもしかすると
故郷なのかもしれない

ほんの短い道だけど
本当はものすごく長 ....
かつて昔
どんなことをするにせよ
不便な世の中では
一つのことを身につけるのに
長い努力を必要とした
そこには根気と忍耐があり
常に自分と向き合い
他人とのふれあいもあった
手放すこと ....
白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある

規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある

すべてのものは
動き
動き続け
変化し
 ....
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない

見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見 ....
ずっと昔
何人もの人が一緒になって
ようやく一日かかって
つくれたものを
今は半日以下で
いやもっと短い時間で
しかもたった一人で
つくれてしまう
けれども
ずっと昔から
忙しさは ....
幼い頃
誰かに見つめられて
動けなくなったことがある
逃げるので精一杯だった
不思議な目だった
そんな記憶を思い出しながら
公園のベンチでうたた寝をする

家でちゃんと寝ようと思って
 ....
真っ黒な雲の中から
大きな目を開いた瞬間
ものすごい声がする
その声だけで家の窓が
殴られている
窓ガラスが割れそうだ
家が震えている
今度はぼくが雷に殴られる
胸からずしんと
体全 ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
綺麗で流れるような文章は
心にすんなりと受け入れられるけど
ありきたりで不器用だけど
それでも気持ちがこもってる
そんな手作り言葉が微笑ましい
規格化された文字体では
伝わりづらくて
他 ....
曇った空の中で
光を探したけれど
どこにも見当たらず
心の中までもが
曇り始める
花も下を向き
自分もどこなくうなだれる
アスファルトの道が重い
自分が重いのかもしれない
進む道は常 ....
その本には
わずかな言葉しか
書かれていない
けれども
見えない言葉が見えてくる
それは
未来への希望であり
人生への疲れでもあり
恋する人への思いでもある
同時にそれは
読む人が ....
からからに渇いてしまった
言葉の欠片に
涙を落として潤いを
忘れかけていた何かが
滲み出てくる

わずかに残ってしまった
言葉の欠片に
手を触れて温もりを
失いかけていた何かが
思 ....
海からやってきたその風は
夏を通り抜けてゆく
海辺の松林をさっと過ぎ
細い坂道を力強く上ってゆく
木造立ての駅が見える
自動販売機で飲み物を買う人に
あいさつをする
言葉は出せないけれど ....
大きな葉の下から
そっと空を見上げると
とても薄い緑色が輝いている
そろそろ夏が生まれる
風が吹くと
きららとした緑色は
暗くなるけれど
遠くで流れている川の水のように
他の場所で光り ....
素晴らしい名曲を
聴くことは大切だけど
自分の歌を口ずさめば
それは生きている
たとえそれが
上手く歌えなくても
それは生きている
自分の意味が生きている

感動した言葉を
覚える ....
空が揺れている
だから
風が吹いている
その風はとても暖かい
どこまでも翔けて行けそうだ

空が揺れている
だから
心が浮いている
その心はとても明るい
どこまでも飛んで行けそうだ ....
空が咲いています
ふわふわ咲いています
何もかも時が止まったように
やわらかく咲いています
山が沈んでいます
その中を鳥が泳いでいます
人が逆さまになって
咲いている空を見ながら
手を ....
風かよふ春のあした
霞よりほのかにうち出でたる葉の
えもいへぬ色に誘はれて
ゆくりかに歩きつつ空を眺む
後ろより聞こゆる鳥の声は
春の宴にぞ思ゆる
よろず風の詩なり

いづこから流れく ....
あなたは今
風の色が見えますか
春の風の色は
すぐに変わってしまいます
でもいつもどこか光っています
ほら
白い花が光っている
青い空がつやつやしている
また色が変わっています
あな ....
君の手は空には届かない
当たり前だけど

けれども最初から
そう思っていたら
君は何もしない人になる
無理だとわかっていても
やってみるのもいいものだよ
ああやっぱりダメだったね
そ ....
あの電車に乗ってゆけば
雲を見ることができる
今はまだ春だから
風の歌はきっとやさしいだろう

あの電車に乗ってゆけば
海を見ることができる
今はまだ春だから
波の音はきっとおとなしい ....
山奥の一軒の家のために
立てられた電柱は
その家に誰も住まなくなってからも
一人で立っていた
電線はつながっていたが
電気が流れることはもう期待できない

電柱は昔を思い出した
まだそ ....
今まで空だったところに
建物がどんどんつくられて
空が狭くなってゆく
青くてやわらかい空が
暗くてかたいものに
覆われてゆく
辛いときに空を見上げても
もっと悲しくなるだけで
この弱さ ....
時計は歌いたくなった
毎日あまりにも同じリズムなので
いつもとは違う
もっと波打つような
そんなメロディーを求めた
いろいろな楽譜を見ながら
自分に似合う曲を選び始めた
秒を刻む歌よりも ....
あっ、春が飛んだ
今、飛んだ
すぅと、まっすぐに
春が飛んだ
とてもうれしそうだ

おや、あっちでは
春が跳ねている
清らな音で跳ねている
春のリズムで
なんだか楽しそうだ

 ....
恋月 ぴのさんのぽえむ君さんおすすめリスト(233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の中の青空- ぽえむ君自由詩13*07-6-14
蟻が空を見上げてる- ぽえむ君自由詩9*07-6-11
新しい自分がそこにある- ぽえむ君自由詩13*07-6-10
一枚の葉- ぽえむ君自由詩15*07-6-8
悲しい占領地- ぽえむ君自由詩26*07-6-5
懐かしい道- ぽえむ君自由詩15*07-6-2
遠い努力- ぽえむ君自由詩9*07-5-30
月と太陽- ぽえむ君自由詩14*07-5-28
見えているものは- ぽえむ君自由詩11*07-5-26
そんな気がする- ぽえむ君自由詩10*07-5-25
不思議な目- ぽえむ君自由詩13*07-5-22
雷が殴ってくる- ぽえむ君自由詩8*07-5-20
空の草原- ぽえむ君自由詩14*07-5-17
手作り言葉- ぽえむ君自由詩10*07-5-14
曇った空の中で- ぽえむ君自由詩11*07-5-13
見えない言葉- ぽえむ君自由詩14*07-5-10
言葉の欠片に- ぽえむ君自由詩7*07-5-8
初夏を通り抜ける風- ぽえむ君自由詩9*07-5-5
夏が生まれる- ぽえむ君自由詩28*07-5-2
自分の意味が生きている- ぽえむ君自由詩10*07-4-30
空が揺れている- ぽえむ君自由詩8*07-4-28
空が咲いています- ぽえむ君自由詩10*07-4-26
風の詩_★_古語の宴_参加作品_★- ぽえむ君自由詩9*07-4-23
風の色が見えますか- ぽえむ君自由詩8*07-4-22
君の手は空には届かない- ぽえむ君自由詩14*07-4-20
あの電車に乗ってゆけば- ぽえむ君自由詩13*07-4-19
一人ぼっちの電柱- ぽえむ君自由詩18*07-4-18
空が消えてゆく- ぽえむ君自由詩14*07-4-16
歌う時計- ぽえむ君自由詩14*07-4-15
春が飛んだ- ぽえむ君自由詩11*07-4-13

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