すべてのおすすめ
空には空しかなく
梢の葉ははらはらと
大地に垂直に
それは昨日

空には太陽しかなく
落ち葉はひらひらと
大地に平行に
それは今日

空には心しかなく
光の葉はきらきらと
大地 ....
秋の空から声が聞こえてくる
 
 そろそろ交代だね

 気が早いね
 もう少しいるよ

 今年もがんばったね
 まあね
 白く塗るのがもったいないね
 今年はがんばれたよ

  ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
生きれば生きるほど
しなければならないことが
多くなってゆく
いいことが続かないことが
多くなってゆく
昔に恋した想い出が
まぶしいままに

生きれば生きるほど
すべきことが
多く ....
明日と書かれた本が
売られていました
中を開けることができないその本が
不思議と気になって
ふと買いました

明日と書かれた本を
買ってきました
中を開けてみるとその本は
不思議にも ....
いつも定められた電車に乗って
東の朝日を窓から浴びる
電車を降りれば
眩しかったことを忘れている
私がいる

いつも決められた時間割に沿って
前の黒板を席から眺める
授業が終われば
 ....
雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
灰色の日
カエルのせわしい声が
遠くからも近くからも
響いてくる
やりたいことをやろうか
やめようか
心が迷ってしまう日

銀色の日
車の通る小さな音が
遠くからも近くからも
大 ....
秋の夜に車を走らせる

いつもよりも何か
エンジンが優しい
まっすぐな道のその上には
星が散りばめられ
宇宙を走ってゆく

いつもりも何か
ハンドルが柔らかい
曲がる道のその上にも ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
もうすぐ寒くなるというのに
数人がかりで
髪の毛をぽんぽん抜き取って
大きな車に詰め込んで
あっという間に
丸刈りにされてしまった

みずみずしくふさふさだった
髪の毛がなくなって
 ....
ただそこにいる
それが許されない存在は
どこにも存在しない
どこにも存在してはならない

存在を否定される存在は
どこにも存在せず
どこにも存在してはならない
存在を否定する存在もまた ....
遠く聞こえる虫の音は
遥か離れたふるさとを
頭の中の片隅に
思い浮かべる曲となる

遠く聞こえる虫の音は
深い眠りへ{ルビ誘=いざな}うも
頭の中の片隅に
響き続ける曲となる

遠 ....
秋は風
そよそよと風が吹き草の丘へ
薄穂が揺れその動きに
虫たちが自分の楽器を
思うままに奏でる

秋は色
はらはらと葉が落ち野の道へ
小枝が揺れその動きに
小鳥たちが自分のパートを ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
わかったことは
たくさんあるけれど
わからないことのほうが
わかったことよりも
ずっとずっとたくさんある

わかったことは
たくさんあるけれど
できないことのほうが
わかったことより ....
雲ひとつない秋晴れの中
海に向かって歩き始めた
理由はない

心地よい秋風が
海から吹いてきて
正面に向かっていくかのように
歩いていった
理由は必要ない

海は輝いていた
きら ....
雨の日の冷蔵庫は
扉を開けるのが
いつもよりもどこか重たくて
暑い日よりも
その冷たい空気が肌に伝わる

建物の中の
頑丈なまでのその箱は
激しく雨が降ろうとも
そのリズムを変えるこ ....
カレーパンは秋に食べるのが
一番美味しい

道を歩きながら
秋空に向かって食べる味は
格別にうまい

袋を開けると
油の匂いが風にブレンドされて
まろやかな匂いになる

開ける口 ....
秋の日の
妙に蒸し暑い中を
仕方なく買い物に出かけた午後

気持ちも濡れているせいか
無駄遣いをするよりかは
いつもよりも買う物を少なく
いつもよりも短い時間で
目的だけを果たしてゆく ....
雨が通り過ぎた朝
ちいさな秋が浮かんでいた
ひとひらの紅葉

雨が上がったばかりの空の中
道ばたの水溜りに
ちいさな秋が泣いていた
黄色い紅葉

地に落ちるのなら
土の上に
草の ....
子どもだったあの頃
放課後みんなと遊んでた
空が赤くなる頃
もう帰らなくちゃと
誰かが言い始め
その日が終わるものだった

一人で家に向かうその道で
夕焼けがやたらとまぶしかったけど
 ....
真理に辿り着くには
真直ぐ進んで
横に曲がって
上ったり下がったり
時には間違えて
そこで道を確認して

大切なのは
一度には一つのことしか
できないこと

真直ぐ進みながら
 ....
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています

雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ....
その部屋と
その人は動いていた

その人がここに来てからずっと
何もかもが止まることなく
動いていた

その人が
うれしいときには
その部屋も笑い
悲しいときには泣きもした

 ....
何もできなかった
昨日の自分が悔しくて
今日も努力はしたけれど
結局は昨日と同じまま

何もできなかった
昨日の自分が悲しくて
今日も必死になったけれど
結局は昨日と変わらない

 ....
雨が上がったその道で
どこからともなく吹いてくる
シャボン玉

次から次へと線となり
弧となり
連なる透明の球

曇った空を照らしながら
やがて溶けてゆく
風に流れるシャボン玉
 ....
いつしか子どもたちは
走り方を忘れていった
いつしか大人たちも
走らせ方を忘れていった

走ることの大切さよりも
走ることの危険さが
叫ばれるようになった
走ることによって
強くなっ ....
わずか25cmの彼女は
メルフェンだった
愛くるしい顔をした
庭の番人

彼女の周りにはいつも
伸びてくる草や
季節の花々に囲まれ
笑顔を絶やすことはない

時折り
トカゲや大き ....
どこからか流れ始める秋の風
大地を冷ます川が流れる
風の川
降りるよりかは染みてゆく
潮騒のみが海に吹き抜く

秋風の流れる様は見えずとも
草木が癒える姿が見える
風の森
集うよりか ....
恋月 ぴのさんのぽえむ君さんおすすめリスト(233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それは明日- ぽえむ君自由詩12*06-11-7
秋の空から- ぽえむ君自由詩7*06-11-6
空の青さが遠くなる- ぽえむ君自由詩15*06-11-4
今が悲しくて- ぽえむ君自由詩12*06-11-2
明日と書かれた本- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
私は私になる- ぽえむ君自由詩7*06-10-31
雨が止んだので- ぽえむ君自由詩13*06-10-29
色の日- ぽえむ君自由詩9*06-10-27
宇宙をドライブする- ぽえむ君自由詩7*06-10-25
雨が降り続く秋の中で- ぽえむ君自由詩16*06-10-23
今日は晴れだから- ぽえむ君自由詩9*06-10-21
存在の存在- ぽえむ君自由詩5*06-10-19
遠く聞こえる虫の音は- ぽえむ君自由詩9*06-10-17
秋は心- ぽえむ君自由詩11*06-10-14
明日の空が知りたくて- ぽえむ君自由詩12*06-10-12
わかったことは- ぽえむ君自由詩7*06-10-11
秋の自分も生きてゆく- ぽえむ君自由詩7*06-10-9
雨の日の冷蔵庫- ぽえむ君自由詩8*06-10-6
秋のカレーパン- ぽえむ君自由詩11*06-10-4
雨の日に紅葉が笑ってる- ぽえむ君自由詩7*06-10-3
ひとひらの紅葉- ぽえむ君自由詩11*06-10-2
子どもの頃の夕焼けは- ぽえむ君自由詩17*06-9-30
真理までの近道- ぽえむ君自由詩10*06-9-27
雨が降っていたので- ぽえむ君自由詩17*06-9-27
四角い時計- ぽえむ君自由詩9*06-9-21
明日を生き抜くための魔法- ぽえむ君自由詩10*06-9-20
雨上がりのシャボン玉- ぽえむ君自由詩6*06-9-18
走り方を忘れた子どもたち- ぽえむ君自由詩12*06-9-17
人形の秋- ぽえむ君自由詩11*06-9-16
語るよりかは黙らせる- ぽえむ君自由詩9*06-9-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する