壁壁壁壁壁壁壁
空空カ空空空壁
私空ガ空私空壁
空空ミ空空空壁
壁壁壁壁ド壁壁
道道道道道ア道
壁壁壁壁壁壁壁

私のヒトミの中に私。

私のヒトミの中の私 のヒトミの中に私。
 ....
心明は暗きまま
 あけてはくれて繰り返す放埓に
  やぶにらみのいばら屈辱の叱咤
  (暮れなずむ空に水音蛙の声  ....
水のなかの鐘が鳴る
祈りではなく
怒りのままに
鳴らされつづける


静かすぎる径の
はらわたが響く
光の内の
水泡をほどく小さな指たち


穴の向こうのまぶし ....
ようこちゃんのおうちは
このへんにあったの

そこは
うつくしく聖地化された
さまざまな国から贈られた
木々からなる緑陰

なにもかも
うつくしい緑に塗り ....
感じるままに生きてやる

言葉も追いつかない

あとあと

説明だらけの人生を

感じるままに生きてやる


説明しなきゃ分かってもらえないような生き方がいい

おれの人生お ....
シチリア陶器のにおいが
肺にひやりと触れて
食卓に佇むかすみ草は
ほろほろと崩れだす

心を涼しげにもち
からりと笑え。

重たい熱風に転ばされた
ちいさな天使
痛くとも泣くな。
 ....
昔々の自分を振り帰り
恥ずかしかったり
羨ましかったりする
新年

羨ましかったり
羨ましかったりする
新年

今年!
魚影のない河川
子どもの工場見学
秋空にぎんぶち眼鏡のつがい
おとなの暗い話題
 
人のかたちを真似るビルと
ビルのかたちを真似る人
沈む色紙の太陽
三角座りのキリ ....
おとこはよるに
ねむれぬよるに
ひとつ便器を
みがくのです


まあるいおんなを抱くように
できそこないの陶器を愛でるように
裸電球のよる
おとこは奉仕するのです


そうして ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした


火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
 ....
先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に


先生
あなた方が座っていた
デスクに

ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
 いつだって、現実味を帯びていない夢を見たがるんだ。
甘いお菓子のような夢に浸って、空を飛んだ気になって、
ご満悦になって、はっと目が覚めたとき、
それが気に入らなくて、爪で壊す。

例えよ ....
僕の言葉届いてホッとしてるよ
あの頃は熱中してたんだって思い出した 詩にもあなたにも
ちょっと恥ずかしくて笑ったけどやっぱり
今でも大好きだよ 詩もあなたもあの頃の僕たちも
これからもきっと大 ....
まだらな午後の嗚咽を受け
震える水の膜の指
またどこかへ連れ去られ
またどこかに立ちつくす


ゆうるりと巡る音がある
出口を持たない入口がある
飾られすぎた光を燃して ....
責任なんか持てないよ
と思いながら優しくしている
口にすると妖怪が飛んでくるから
さっさと優しくする
いつもより早く仕事を済ませたとて
やりたい事など特別何も無い現状
無理やりに酔っ払ってでもいないと
押しつぶされそうなのは心ばかりでもない

逃避するほど豊かな精神性も無く
すがるほど人を ....
ほら
加速してごらん
景色が
混ぜた絵の具のようだよ

加速するのと同じ速さで
後退してゆくいろいろを

君はのがさずにいられるだろうか
なんて
それは難しいことかもしれないけれど ....
どこにいくんだろうね。わたしって。

この重々しい閉塞感はなんだろうね。



びっくりするくらい簡単に。わたしたちはそこにいたね。

どうしてゆるしてしまうんだろう。何を信じてしま ....
あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの

むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか

そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに ....
{引用=
うすいあおでゆびをきった
やましいこころ、あばいて
なみだめで、まだよくみえないころ
きみはこれからどこへいく
ぼくとこれからどこへいく?



ライトブルー、ライト
あ ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
あわせたてのひらのあいだから
こぼれおちるもの なあに

こゆびをつけて みせかけて
おやゆびを はなしてみるの

ころん、おちた 
びいだまだ
たたみをすべって とまる
せいざした ....
ホテイアオイのカーテンの下では
本性がむき出しになって
貪り喰らう
貪り喰らう

お上品に
ツンとすました横顔
愛らしい
くりくりっと
まん丸い瞳

そいつが

貪り喰ら ....
スプーンで
粉っぽいくせに
白いお砂糖と
むりやり
無理矢理だよ
ぐるぐるってさ
なんとなく
計算なしに
ぐるぐるってさ
ねえ
私たちに似てるかも
なんてこと
なかったのにさ
 ....
トマトは青くだんだん赤くなる
形は流線型
上から見れば緑の星が見える

トマトはピカピカツルツル
かわいいんだよね
火であぶって水にいれれば光が肌に拡散
良くみてみたくなるよ
維管束が ....
枯れ木が立っている
その凛とした立ち姿に
僕はしばらく見惚れる

花なんて
飾りなのかもしれない
とうめいになる

そらでもなく
流体でもない
ただとうめいに なる

ボクはここにいて
キミを見ている

キミはボクを見ようとしない
意思の力で

とうめいになる
全身で
 ....
どうしたらいいかわからないくらい
切なくなると
わたしは乳房を切り裂いて
「切ない」を取り出して
腹を空かせた羊の
エサにでもしたくなる
いくら「切ない」を上げたって
羊は真横についた目 ....
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