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水のなかの鐘が鳴る
祈りではなく
怒りのままに
鳴らされつづける
静かすぎる径の
はらわたが響く
光の内の
水泡をほどく小さな指たち
穴の向こうのまぶし ....
まだらな午後の嗚咽を受け
震える水の膜の指
またどこかへ連れ去られ
またどこかに立ちつくす
ゆうるりと巡る音がある
出口を持たない入口がある
飾られすぎた光を燃して ....
王の道よりも
羽の道を歩きたい
どこまでも空が見える
森を分ける道を
雪のなかを燃える
白い火の道を
マリアンヌあなたが眠る七月にあなたが強く響くのを聴く
マリアンヌ七月の原をふりかえり星の海を見つめつづける
マリアンヌ石壁を越えあなたへと滴のような声がしたたる ....