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自分の寝息の音で目を覚ます
確かに呼吸していた
口を開いたままで
もう聞こえない

ずいぶん
永く寝た気がしたのに
車の時計を見ると
十分くらいだった

それが
三回くらい

 ....
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう



とうめいなかいだんが ....
ぶどう糖の固まりが

雪だったら

すくいあげて

口いっぱい

頬ばりますとも

そうじゃないから

私の足は

帰り道を

ひたすら急ぐんです
空がまだ青かった頃
王国は細く
鉄塔がその役目を終えてなお
行くあてなく錆びていくように

東の空から鳥たちがやってきて
羽を休める場所を見つけられない
王国は
気づかれずに
そのよ ....
水に打たれて
鳥になる雪
おしとやかなだけで
いいのですか


花の吸いがら
雪硝子の背
どこかの国の
旗のよな空


黒い丸から
生まれた春とて
羽を知らぬは ....
意味不明
短い両手をひろげた
お人形

ほほ笑む口と裏腹の
まるい目が
なんだか哀しい

子どもは
こういうお人形が
本当に好きなのか

たのしげな顔なのに
放っておかれたま ....
             小   に
             瓶   う
             は   よ
            た     の
          ....
服を二着
くるくる ほどき
糸に戻す
その指先



糸以外の
指以外の
何物にも ならぬ
その回転



その
細く
白い
無言




 ....
たとえそれが死臭だったとしても
鼻裏にこびりついて
いつも離れない気がしても
今日の仕事は
こなさなければならない

できなければ
死刑宣告

きっとそうだ
あれは
死刑にされた ....
いまでは
図鑑の中でさえ
誰も見たことがない
まっかな空だよ。
太古の昔の
大きな空だよ。
空をすっぽり覆う
まっかっか。

ねえ
愛してるって
野原のまんなかで
誓える?
 ....
 ガラスの割れる音
 透明な緑が散らばる

 破片を拾い指を切った
 あふれ出る血を見る

 隆起する鼓動が
 波の音に変わり
 蒼い海が赤く染まる

 はやく
 はやく

 ....
海へと向かう夜を見ていた
蒼い蒼い
光を見ていた


光をぬぐう水の手が
冷たい曇に触れていき
たくさんの小さな影をつくった


影は夜通し降りつづけ
肌の上で
 ....
青い檸檬は
いつかは
黄色くなるんだろうか

低い鼻なのに
鼻先が冷たくなるのは
何でなんだろう

金の亡者になった頃
何不自由しなくなるのかもしれない

教訓は
身に凍み込む ....
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
それは一晩中泣き喚いた後の
空の真白
真白で無関心な、朝、まぶしくて
腫れ上がった目蓋と、熱い頬と
厭味たらしい空の

詩を忘れた
詩を忘れた
詩を忘れた

後は空白
空の
ららら月曜日
水草に こっそり つぶつぶの朝
金魚さん 卵を生みました。
。.

お母さんとお父さんは 大きなお家で あなたを待ってるって

・・
2日め
お ....
半分描かれた
絵のなかの原
どこへそよぐ
絵のなかの原



ことり
ことり屋の前をゆく
ことり
声は少なく



一本空けた
りんごの酒
二本めは苦く ....
ひとりでぶつぶつ言っています。

ベルギーの画家マグリットは言いました。
「私の絵の題名は説明でないし、絵は題名の図解ではない。題名と絵のつながりは詩的なものである」

いい。いいねーと思っ ....
知っているのですか
あなたと
わたしが
手を合わせる
その意味を

つなぐ、と
つながれる、の
隔たりをあなたは
まるで何も
知らないかのように

この寂しさを
知ってくださ ....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように

かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
海鳥とひとつづきで渡ってくる
季節の淋しさが
ビルの屋上にネオンになって明滅する

幽かな星空に瞬かない真実
夕焼けが照らし続けるから
火星は赤い星なのか

もうすっかり病んでしまった ....
 
{引用=冬}

一月
夢から覚めた
中世の僧たちが
山の僧院から
列をなして
出てくるところだった
杖を突きながら
歩いていた
暗く



葬列
そのもの ....
遺さずに
消えるものはない
指先で
痕をなぞると
血の滲む感触
知っている
拒んでいる

肌の震えは
接する場所を
浮き彫りにして
揺れる
境界
けれども
破れることなく
 ....

の奥
の枝葉
の枯れ屑へ
足音の一人分を 
沈め続け


祈り
の指を 
耳たぶ一人分に
勘を頼り当てやるも
冬に備える温度の一人分も
何処にも少しも ....
さよならはこころのなかでだけつぶやけばいいのに
こうしてまたとけいはくるくるはりをまわすんだ

 (もう好いじゃないそろそろ、そろそろ)

とうめいな、かったーの は 
と、おれんじとほわ ....
この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になる日まで
私を運んでね

今日も歩けました
蝶を見ました
自転車に乗れました
ヒヤッとしました
お食事できました
しあわせです ....
このあいだいつもの森の中を歩いていたら、突然
あ、わかったって思ったの。
森のなかで聞こえたの。
{引用=いきているうちなら、なんでもできるよ}
ことばがたましいにちょくせつひびいたようだった ....
{引用=思い浮かべるは深い森
私の湖がある
花びらが舞う
夜露に湿る

声に響きになって
私はほどけてゆく}



  オモイ ハ コエノ ヒビキ ト ナッテ 
  ホシ ....
{引用=
悲しいけれど すべもなく
横たわる お布団の傍ら
3本の 煙を悔やむことさえなかったのだから
いまはとらわれのみ
明け暮れに
流すのは もったいのうございます
お待ちください
 ....
触れ合うためにあるものを
手、と呼ぶのなら
私はいらない
私には
ない

たそがれは穏やかに
その時を待つ
眠れない暗闇と静寂は
心を熟すのではなく
怯えさせるのでもなく
た ....
こしごえさんの未詩・独白おすすめリスト(136)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ホワイトアスパラガス- 蒼木りん未詩・独白406-1-11
空を見る- はな 未詩・独白22*06-1-10
雪が積もらない- 蒼木りん未詩・独白406-1-6
はじめての王国- いとう未詩・独白905-12-29
ノート(ひかり_たわむれ)- 木立 悟未詩・独白505-12-22
泣いている訳- 蒼木りん未詩・独白305-12-21
小瓶- ふるる未詩・独白13*05-12-20
ノート(42Y.12・19)- 木立 悟未詩・独白305-12-19
全自動洗濯機- 蒼木りん未詩・独白205-12-19
空。- 青色銀河 ...未詩・独白105-12-15
原色の夢- LEO未詩・独白3*05-12-13
ノート(42Y.12・5)- 木立 悟未詩・独白505-12-6
青い檸檬- 蒼木りん未詩・独白605-11-29
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
詩を忘れた- かのこ未詩・独白305-11-27
観察日記- ひより未詩・独白10*05-11-22
ノート(42Y.11・21)- 木立 悟未詩・独白505-11-22
独り言(視覚詩の題名ってものについて)- ふるる未詩・独白5+*05-11-21
優しい機械- いとう未詩・独白14*05-11-13
僕たちはいつも独りで- いとう未詩・独白3205-11-9
秋星のくちづけ(先駆形)- たりぽん ...未詩・独白3*05-11-3
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異葬- いとう未詩・独白505-10-26
冬の科学- A道化未詩・独白605-10-16
きんようびのにじ- あめ未詩・独白2*05-10-14
星の時計- 未詩・独白17*05-10-9
森で聞こえたの- 未詩・独白4*05-10-3
ハミング- 未詩・独白6*05-9-29
それは- ひより未詩・独白2*05-9-29
魂のたそがれ- いとう未詩・独白16*05-9-28

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