冬の科学
A道化
耳
の奥
の枝葉
の枯れ屑へ
足音の一人分を
沈め続け
祈り
の指を
耳たぶ一人分に
勘を頼り当てやるも
冬に備える温度の一人分も
何処にも少しも探し当てられぬまま
其れは等しく冷たき指の所為だ
冬に対する明確な科学の
嗚呼 仄暗き
法則だ
2003.10.30
未詩・独白
冬の科学
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A道化
2005-10-16 20:08:06