すべてのおすすめ
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
 しみったれたあんたの背中
 パンと叩いて
 さよならしてあげる
 なんてらしくもない小気味良さで
 バイバイ

 ヘッドライト後にして
 なんとか見上げた空の横っちょ
 さっきか ....
水槽の中に見える青空の
水面の雲の魚達の
そのはやきこと風の如しの
パレード

の!
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
アホの振る舞いは
小さい頃に母に叩き込まれたから
自然と所作として表れる

でもバイパスを渡るときは
高校球児のようにお守り握って
全てを忘れて決死の勝負
渡りきって汗をぬぐい安堵感いっ ....
一日に一回
空は夕焼けに染まる。
晴れていたなら、だけど。もちろん。

夕暮れてゆく世界は私の手の中にあって
私は一杯のコーヒーを飲み干すみたいに
簡単に
それを飲み干す。

でも確 ....
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
新しい風を引き連れて
花粉が宙を舞っている。

その軌道は非学術的でも
その姿は強烈な意思を内包している。

無愛想なハチとクロスして
花粉が宙を舞っている。

その生き方は決然とし ....
僕がまだ販売員だったころの話だが、一人の女性客に「30分くらいで戻るので、良さそうなのを適当に三つくらい選んでおいてもらえるかしら。」と頼まれたことがある。おいおい、商店街の魚屋じゃないんだからとあっ .... 枯葉 の 指輪
伏せた 
やわらかな 草の

ただ ふんわり 揺れるのを

曇りの中 
歩いて行く
陽射し

指笛で 追い 追えぬのを

捜していたのは 錯覚
立ち向 ....
ミュールはおろしたて
アスファルトを蹴る

素足はまだほの白くて
スカートの裾が翻る

風は
やまない

のうぜんかずらの
つるを揺らして
ひらがなで の を描いたら

空が ....
海岸を歩きたい。
サンダルを引きずって。

花を育てたい。
誰にもないしょで。

野菜ジュースが飲みたい。
もろもろモロヘイヤの。

ペットボトルの中の
気味の悪い色をした液体が
 ....
老人を見ると枯れ木を思い出す
無駄なものは一切取り払われ、水を通すだけの老木だ
水を通す、それだけしか出来ない全く透明な存在だ
錯覚に過ぎないが
若者にはそう見える

若者を見ると泥の匂い ....
幼い頃見た空色は、濁りの青になった
僕らが居た空地は、駐車場になってた
窓をのぞく景色は、灰色の建造ばかり

背伸びし手を伸ばした、あの母の頭は
地上160.12cm見下ろせる高さになった
 ....
こぼれおちてゆく
砂の一粒一粒は
空白を埋めるように
足元に降り積もる

ひとひらまたひとひら
音もなく淡雪に似て
けれどそれは
削られたあなたの欠片だから
冷たさにひるむことなく
 ....
天窓の向こうを見上げたら、
空は一面の白い雲。

だから、絵の具をちょっこりのせて、まぜて。
お絵かき描き描き、そうしたの。

お空のパレットさん。
今日のご機嫌いか ....
そんなにいつでもなんでもかんでもうんでも、
でもでもでもでも、
でもでもでも、
でもでも、
でも。
で、
そんなにいつでもこれでもあれでもああでも、
でもでもでもでも、
 ....
「京都へお嫁に行ったら苦労するよ」
関西にいたら一度は聞く
でも君を見ているときは
そんな言葉はどこかへ飛んでた

カマカマカマカマ カマ カメレオン…

私はアホみたい方向オンチやから ....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い

息が ....
めぐりきた
この日はなぜやら 決まって晴れる 蒼い
冥い中天に垂れなびく布帯 黄 紫 緑
八方の声明 太鼓と鉦 衆生の足は土をたたく
たたく
肉焼くにおい 黒ずみはじめた果実の甘露
巡 ....
がらがらと開ける
明け方の雨戸に
ひょいと跳んできたら
ちょっとだけにらめっこ

あしどりかるく
自分のおまんまを
きちんと自分で稼ぎ出す
この勤勉な同居人は

何を食べたかもぐも ....
急な坂を登ると博物館があった。
湿っぽい薄暗い埃っぽい、
いかにも淋しいガラスケースの中、
脱脂綿の上にひっそりとその虫はいた。

大きな虫眼鏡で拡大して、
ようやく何やらイキモノに見える ....
おまえに綺麗な紙のきものを着せたったら
紙人形のように可愛いやろなあ
そんなこと言うてはったおじいちゃん
いつのまにか
紙のおじいちゃんになってしもて

あれは風のつよい日やった
 ....
夜店行くと いつも買ってた
友達と みずあめがついた二本の割り箸くるくるまわして
透明な みずあめが空気をふくんで真っ白に変わる
しろぉーくなったら もぅ一本貰える
もぅ一本欲しくて
 ....
ルイーズはいつも空っぽだ
ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
だらしない紳士の椎骨あたり
途方もない誘惑の笑み
ガムを噛んでいる

ルイーズは雪の降るのを信じない
雪だってみぞれに ....
空の割れた日は
なんでもない午後の水面が
微風にそっとゆらいだくらいの
静かな頃で
お気に入りの帽子を
どこかに置き忘れてしまった
隙間から、パリンと
音を聞いたのは私だけかもしれない
 ....
すき、
ではじまり
きらい、
とつづき
くるん、とまわって
また、ひとひら
やわらかなあしもと
あおいはなびら
ゆるり、ふうわり

そのあそびは
かならず
すき、
ではじまる ....
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
霜柱の かげに ひとつぶ ごまかしの

きかない俺 now standing here

ここにはもっと 暖かい夜

過去 蹴散らす 栄光 泳法バサロ泳法と今日ね
今日が  ....
あのひとはあそこにいるのだと
思い馳せてみる二日月の夜

量子テレポーテーションの実験成果を問う
いたって事務的なメールを受信し
月の裏側での勤務を希望する
いたって事務的なメールを送信す ....
かぜきりさんの自由詩おすすめリスト(209)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
おぼろ月さん- yaka自由詩6*05-6-19
ドーレパ- 完食自由詩405-6-18
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17
意外とバイパス- 木葉 揺自由詩8*05-6-16
PRESS_ENTER■- 佐々宝砂自由詩11*05-6-13
銀の鈴参り- ヤギ自由詩10*05-6-11
新しい風を引き連れて- ブルース ...自由詩3*05-6-11
タラバガニが見える- 不老産兄 ...自由詩305-6-8
雷光- 砂木自由詩9*05-6-5
くもりのちあめの日- 落合朱美自由詩8*05-6-4
生活- かのこ自由詩805-6-1
枯れ木と泥- 成澤 和 ...自由詩405-5-30
君を思ふ- 完食自由詩705-5-28
「砂時計」- ベンジャ ...自由詩5*05-5-28
「_27日の朝。天窓の向こうを見上げたら。_」- PULL.自由詩3*05-5-27
「_でもでもでもでも。_」- PULL.自由詩1*05-5-26
京都はきまぐれ- 木葉 揺自由詩13*05-5-25
フルーツメモリー- こしごえ自由詩16*05-5-23
下野- 田代深子自由詩1005-5-22
ハエトリグモ(百蟲譜48)- 佐々宝砂自由詩7*05-5-19
アキヨシメクラチビゴミムシ(百蟲譜47)- 佐々宝砂自由詩605-5-19
紙のおじいちゃん- yo-yo自由詩16*05-5-18
みずあめ- piyococco自由詩7*05-5-18
ルイーズの空- umineko自由詩4*05-5-18
空の割れた日- 霜天自由詩1405-5-17
ねこねこの、くるん。- 汐見ハル自由詩405-5-13
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
ニキニキ__ニキニキン_ニキニキ__ニキンニキン__スパーク ...- 山内緋呂 ...自由詩505-5-11
星涯哀歌_3- 佐々宝砂自由詩6*05-5-8

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