すべてのおすすめ
グラスの縁を滑り落ちる
雫のまるい膨らみの中に
千切りそこねた夏景色
麦藁帽子の少女の幻を閉じ込めて

氷の欠片をもてあそぶ指先の
すこし伸ばした爪は
太陽と同じ色に染められて
行き場 ....
肩まで のびた髪を
指で とかすと

しずかな 波 の音が する

黒い
隙間 に

あお しろく

ほどけた 心は
ちいさな蝶

のぼり
はためく
海へ

 ....
ふりふりふり っと
どれすの すそを
ゆらして
まるい
ぼうるの なか

きのせい かなー
うわめづかい
きのない ふりして
さそってる かなー

そとは
 ....
噛んで、呑みこんでしまえば
たいしたことではなかった
と、いうことなのか。
てのひらに、吐きだしてみる
つぶぞろいの屈託。
身体の自由を奪われることと引き換えに
過去の重荷をどこかへ置き忘れて
少しづつ解き放たれていく

その手を見ればわかる
長い年月を耐えて踏んばって
あなたは生きてきたのだから
ちょっ ....
モスキートにキスされて

わたしのあんよは

はれもよう

えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよいよい

サンバのリズムが吹き荒れて

かゆさの神輿が湧きあがる

夏の祭 ....
     と
      に
       か
        く
         地
        球
       は
        グ
         ル
       ....
真夜中に笛を吹くと蛇が来るよ
死んだお婆ちゃんは
いつもそう言っていたけど

んじゃ
真夜中にディジュリドゥ吹いたら
一体何がくるんだろう

試しに吹いてみたら
隣の家のダンナさんが ....
{引用=私イコール作者だと信じる純朴な読者は、読むな。}


夫のいびきが隣の寝室から聞こえる
ここは私の部屋で ここにあるのは私の取り分
大きな書棚 たくさんの本 オカリナ ちゃちな顕 ....
私の胸には
いくつか
ほくろがあって

それを結んで
星座にすれば

あなたは
気付いてくれるだろうか

 

ペテルギウスを過ぎました

もうすぐ


揺るぎな ....
小声で呼ばれて小声で教えられた


(左左、ミミズが傘を差してる)


顔を向けようとして止められた


(向いたら気づかれる)


目の端っこで何とか見る
確かに紫色のミミ ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
梅雨の雨にキスをして、
みなさんじめっとさようなら。

空っぽ空にキスをして、
みなさんからっとさようなら。

太陽の果実にキスをして、
みなさんおいしくさような ....
友が きえた
きえちゃった…

違う形で友は来た

魂を感じることができた
きえても こうして逢える
なんでだょぉ   って思うけど

友の  エネルギー  パワー  きえるわけない ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて


やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
いつか、白い雲に乗ってどこまでも旅する夢をみた
ふわふわのその乗り物は 
ちぎって食べるとおさとうの味がする

あのころ
月の大地にはうさぎが
花のつぼみには妖精が
虹のふもとには楽園が ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
ぎゅっとしたいんだ
ぎゅっとされたいんだ
だれになんて言われようと
今ここでぎゅっとしたいんだ
今すぐにぎゅっとされたいんだ

セクハラ親父じゃないっ
ぎゅっと何かを引き換えにしない
 ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
世                          警
 界 か                     た  告 の ラブレター
に   ら 私  へ           と し
 存    ....
むかし

一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった


いま

一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
光源のない白い光に満ちた中を
球や三角錐や立方体の闇が
行進する

思考線をよぎる空中魚族

(この椅子に坐るといつも
 感応しようとしすぎてneuroticになるんだ)

その視軸 ....
ジットリと纏わりつく雨のヴェールは
西からさし込むその日最後の煌めきを二重の架け橋に変容し

ジャン・フランソワ・ミレーが1863年の春に見かけた虹のように
夕ご飯の買い物客でごった返す街並を ....
  やさしさの
  形は何かと尋ねたら
  君は丸だと答えたね
  金柑蜜柑夏蜜柑
  すこやかに香り

 
  夕暮れの
  色は何かと尋ねたら
  君はまっすぐ指差して
 ....
玄関のドアを引く
駆け込むようにして進入してくる朝は
少しだけ暗い白
今日も天辺まで積み上がった世界で
濡れたままの人たちが歩いていく

傘を忘れたわけでもなく
濡れることに気付かないわ ....
かぜきりさんの自由詩おすすめリスト(209)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏服の模様- 落合朱美自由詩15*05-7-25
ちいさな_蝶- 砂木自由詩14*05-7-24
きんぎょ- さち自由詩15*05-7-24
すいか- エズミ自由詩505-7-23
解放- 落合朱美自由詩20*05-7-23
*か*- かおる自由詩7*05-7-22
『天球の回転について』ニコラウス・コペルニクス- 大覚アキ ...自由詩805-7-21
夜更けのディジュリドゥ吹き- 大覚アキ ...自由詩10*05-7-19
鏡を割りたくなるわけ- 佐々宝砂自由詩15*05-7-16
星の胸- umineko自由詩8*05-7-16
ミミズが傘を差した日- ヤギ自由詩10*05-7-15
生まれた日- ヤギ自由詩10*05-7-13
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
「_さよならさんに、さようなら。_」- PULL.自由詩8*05-7-12
友ょ- piyococco自由詩6*05-7-11
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
音楽- ヤギ自由詩4*05-7-10
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9
空をじょうずにさわれない- 八月のさ ...自由詩805-7-9
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
ぎゅっ- クリ自由詩8*05-7-7
- A道化自由詩2405-7-3
アリノス- 完食自由詩5*05-7-2
七夕- フォマル ...自由詩10*05-7-2
落日哀歌- こしごえ自由詩8*05-6-30
misanthropy- 塔野夏子自由詩8*05-6-29
*タ行のリズム*- かおる自由詩6*05-6-23
金柑蜜柑夏蜜柑- 嘉野千尋自由詩12*05-6-22
雨が積もると- 霜天自由詩1205-6-20

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