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長縄跳びの長い紐で 電車の窓から誘う
あれは狐つき

ビルの屋上に上り 糸電話をどこまでも伸ばそうとする
あれも狐つき

順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こ ....
オリエンタルリリーに
オリエンタルユリって札をつけるのはやめて

ポインセチアをポインって略すのも論外

プリムラ・オブコニカは
オブコじゃないし
プリムラ・メラコイデスも
メラコじゃ ....
話し相手もいない
岩だらけの黄色い砂漠

高名な歴史学者も
優秀な地球学者も
天才的な物理学者も

知り得ない恋の秘密を
地下水に抱かれた砂礫層の中に
とじこめて

花が空ばかり ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
手のなかの金魚がたどる路
響きのための階段を
宵宮の光が駆け上がる
かわいた飲みもの 食べものの跡
においはずっとたたずんでいる



街にやって来た映画の群れ
ひとつの方を ....
それはずいぶん昔のことだ。

あたしはその日、夕食の当番だった。当時の我が家では日曜日の夕方
を時々あたしが担当していた。といっても中学生の作れる料理なんて
たかが知れている。カレーライス。
 ....
ひめや こはく
ゆう まつ ひ

あらがう ねね
つらつつ おく

とかそ やえせ
ちさら まろの
どうすればいいか
と思ったとき
できることは
考えることではなく
ぎゅっと抱きしめること
だけが
何かを救うから

あなたを胸に抱いてぎゅっと

あなたが苦しがるまで
また まだ
ほらまた
同じように
同じこと
同じことば
同じことばかり
またかけたもう
かけた
ほらまたかけたし
にかけのことばで
もう忘れて
忘れている

ぐるぐるのロ ....
ぶちあたる。
とにかくぶちあたる。
光ってはいるけれど
安っぽい弾丸。

蛍光灯の傘にぶつかる。
窓にぶつかる。
壁にぶつかる。
いちいち音を立てる。

緑金色の背中は
あれでな ....
夏草が いっぱいです

ガードレールを 乗り越えて

道の両側から

わっ と はみだしています


私は うれしくなります

いのちが

わっ と いきていて
夕立でもぎ取れた蝉が
丁度今乾き切りました
私はアスファルトに足を揃えました
腹をかえし対の肢を合わせたその亡骸は
無音の言祝ぎでした


夕立のあと再び燃えていた日は、結局 ....
誰にくれてやることもせずむさぼった
粗いフィルムの陰影を透しスカートから
のぞくガーターの片りんを思う
音量は振動となり骨肉に伝う こんなときには
ありがたい むさぼるだけ
むさぼっ ....
どうしたらいいのかよくわからない
ので
眠れるように激しく
どうか
お願いします

はりねずみをなでなでしてくれる
奇特なひとはいませんか
手のひらが血だらけになるかもしれないけど
 ....
かようびのあさ、あしでうずまくこうさてんのまんなかにまっかな林檎がひとつある。 あおいそらは
うかぶ
くもに
ひつじのように
つつんでください、と
おねがいすると

そのすきに
ゆうぐれと
ほそく
しろい
つきに
おねだりして
もらった
あまい ....
夜に落ち
睡眠し
意識を手放すその一時
人はそれに快感を覚えるのでしょう

あなたは失明する
永遠の暗闇に
一時でも勝てる自信はありますか?


露に濡れ
涙し
男は泣いてはい ....
:うっかりおとした粗塩 
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯

それぞれ玄関にならべて一晩ねかせます

羽虫やアリが運びます そして よくわからない虫も
お ....
3月13日於リアルタイム会議室
参加者  山田せばすちゃん、Red Sky、あざれあ、宮有依子、oldsoup、小池房枝、佐々宝砂、沼谷香澄

誰がどの詩句を出したのかはあえて隠しちゃう。
 ....
2月14日於リアルタイム会議室
参加者  山田せばすちゃん、サラ、片野晃司、狸亭、宮有依子

誰がどの詩句を出したのかはあえて隠しちゃう。


夕暮れに
リボンのかかった紙包みを持ったま ....
こどもがえへへと笑う
かわいいね ぎゅー
なんてするけど

パパの好きな塩辛
手作りして
「お帰りなさい」とか
言うけど

ほんとは

わたしが
誰のものでもないように

 ....
月が
川に映っていたので
石を一つ
投げ込んでみると

水ではなくて石

石ばかりが
ごうごうと流れているのであった

けっこう危険な川である

言葉の川 流れて行く
言の葉 ....
              熊が


                       例えば


           飛びたいなら
 


                     ....
 なくすものが
 あったらいいのにと
 おまえは呟いた。


 よそ見してる
 おまえの腕を
 俺はひき千切ろう。



 そしておまえは
 俺を失い
 長い夜の ....
ししゃもはいいねぇ
そういって親方は
お弁当を頬張り
しわくちゃの目尻が
太陽でいっぱいになる
黄色いまだらな生き物は
首を伸ばして
鍋に盛られた青草を食んでいる

青草には黄色い花ものぞいていて
ぎざぎざの葉っぱなど
なかなか新鮮そうだ

黄色いまだらな生き物の故郷 ....
星ふたつ、よっつ、
あるいは星がひとつもなくて、
真っ赤、真っ黒、真っ黄色。
みんな、ナミテントウ。

落ち葉の下に集まって
身を寄せあって。
風、さむいね。
さむいから、みんなでいよ ....
そんなとこに隠れていても無駄ですよ。
だって、匂いで分かるんだから。

今日の空はピンク色。
だから、許してあげます。
神様に、感謝してね。

アップルティーを用意したので、
チーズケ ....
シェリー・シェリー
元気ですか? という意味だと
いうことにして ビール

浮かんで浮かんで押し寄せる
図らずもまわるカラッポの観覧車の午後1時に
昨日電車から眺めた風景の残像でした

 ....
イメージするということ

たとえば

ゴキブリいっぱいのプールに放り投げられるということ

眠っている間に鼻の穴から寄生虫を入れられるということ


イメージするとい ....
かぜきりさんの自由詩おすすめリスト(209)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
狐つき- 合耕自由詩6*04-11-21
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うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
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カタクリ・カレー- umineko自由詩504-10-3
十五夜_野- 砂木自由詩7*04-9-29
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はりねずみ- チアーヌ自由詩704-7-6
えきまえ- びわ自由詩304-6-26
そら_の_アフタヌーンティ- 玉兎自由詩2*04-6-22
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連詩「桜」- 山田@連 ...自由詩404-4-28
連詩「バレンタイン」その1- 山田@連 ...自由詩204-4-28
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ししゃも- 前方後円 ...自由詩2203-12-16
きりんたんぽぽ- 小池房枝自由詩5*03-12-6
ナミテントウ(百蟲譜13)- 佐々宝砂自由詩203-12-2
大きなねずみ- 浅野 す ...自由詩503-11-24
シェリー・シェリー- nm6自由詩1003-11-23
Imagine._And_imagine.- いとう自由詩3203-11-23

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