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変動を予見する者微熱持ちひとはひそかに囁き交わす 

自爆テロ現場に残る指先の紅あざやかに風を掴みぬ

メッセージカードいちまい落ちている楽屋にランプシェードの黄色

柔弱でありつづけるこ ....
眩しさの中にいるとは知らぬ頃 ひかる手足を隠そうとした


境界は線ではなくてざらついた手触りだった 校舎みたいな


放されて時間通りに戻るのは別に躾の成果じゃないんだ


夕暮れ ....
サツマイモもらった。ついついさっきまで土の中にいたサツマイモだよ

サツマイモ食べるよ。土から掘り出したばかり、今度は体に入れるよ

サツマイモ、アルファー化した澱粉の色かな。きれいなレモン色 ....
青涙(あおなみだ)

オモイデ混ぜて 流しましょう

泣いて 流して

カラになるまで
 
徒歩1分

貴方とアタシの 家の距離
 
ココロの距離は

あやふやなまま
 
ヨークシャーテリアのくしゃみ。夏の風。塩素の匂い。嬌声。虹彩。



深い緑。蝶のような。蝶のような。流水。涼風。深い影。



内臓。ガラス瓶。牡丹。薔薇。迷走。精錬。製造番号。
 ....
 
別れ際
 
君にてのひら にぎられて
 
キスかと おもえば
 
「じゃあ」と カラブリ
 
深海に響くサイレン 旋律のようなうねりはやがて波へと


呼吸ひとつ躊躇うほどの静寂に抱かれて眠る幼い嵐


海水に混ざれぬ雨が沈みゆく マリン・スノーの一粒として


なにもかも蒼 ....
忘れてく?君の名前も星空も 綺麗なコトだけ知っているのに

そうやって淋しさばかり嫌うから笑顔も忘れそうになるのよ

切ないは口癖にしちゃいけないと思ってたんだやっぱ切ない

君いない夏 ....
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声

親指と人差し指についている二色のチョコは既に乾いた

表面のぎざぎざが消え無秩序になってしまったアポロに「ごめんね」

四文 ....
ざっぱーんとコンクリの上に金魚鉢 ぜんぶぜんぶ流してしまえ



ぱくぱくと撥ねる蹴る飛ぶ何を待つ 君の意思ではどうにもならない



じりじりと焼けつくものは太陽と 見まがう誰か ....
青空ではさんで食べる人間味サンドイッチは夜空の口に


教科書の意味を持たない言葉らが飛び立とうとする深夜のふるえ


君のことだけで育てたまっしろな花は胸ごと焦がして枯れた

 ....
さいころで赤い数字を出し続け越後湯沢へファンタジアだよ

鉄道の速さでビール飲んでます 君と同じの胸焼けしたい

体表に雪をひとひら身につけて魚は出逢う 生臭くない

子供だった君は縄跳び ....
紫の灯りめがけて飛ぶ虫を 笑うあなたと笑えない吾と

 
そんな字がやさしさにだって欲しかった 高圧電流さわるな注意


君はいう 川面に映る街は幻 私はつぶやく 恋もいっしょだ
 
 ....
我が背子は まだ 嬰児 なるらしも 
 
 その目を とじて ひたすらに ねる              

        






  


  
眠れないあなたの理由を全部ちょうだい
私は全部あなたにあげる
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
君はゆく夜行列車の汽笛鳴り鞄ひとつを両手で抱き



傷つけた僕の言い訳聞き流し香る林檎に話をそらす



さよならは言わぬ契りのふたりなら軽く会釈で旅立ちの秋
  誕生日   
   
    砲弾の下  母の身で  生かされ三年

                     今日も花摘む




      
          戦い ....
洗車用ホースで水の弧を描けば重なる虹の橋ふたつみっつ


あきらめの悪い蜩夏の背にしがみついてうわぁんと泣いて


初嵐小昼の庭を吹き抜けば夏痩せのポチ鼻先で追う


稲の穂 ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
せみ時雨夏の心は風誘い
    剥き出しの肩陽に揺らぎゆく


通い合う心模様を重ねれば
    枕に添えるタオル直して


向日葵の風の音遥か陽に遊ぶ
    日 ....
夕立が無色透明装って世界の色を塗りかえていく


夏草で作りし花冠捧げればいろどり添える幼い香り


真夏にしか開かない扉見つけ出す触角のばせ跳ねる子供ら


縁側で午睡のさなか風鈴 ....
{引用=エレクトラ、たったひとつの恋なのに琥珀の瞳に総てを凍らせ}



{引用=041:迷}
「迷ったら、やめる」家訓の中ひとりメビウスの輪を愛する小娘


{引用=042:官僚}
 ....
月が月こぶ月の憑き月浸かれ点きし月の輪突刺す月の眼



酒と詩と歌う口からごあいさつ草の上にも眠れ夜の獏



探すのかさすらうのかはこの樹にもたどる葉脈花弁の夏日
 ....
いつだって取り分け用事はない手紙暑い夏ですお元気ですか


熱き息傍らに聞き盆送り今日の日の人毎日の君


にわか雨染み入る砂浜のごとくのどかに揺るる稲穂のごとく


便箋の印に沿い ....
夏の陽に ふと振り向いた我が恋は
        あまりに異質で けれど愛しい

この恋に 気づいたときは 手遅れで
        命かけても あきらめられない

なんとなく 落ち込む夜 ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
母に手を引かれ参りし山道を今は{ルビ我=わ}が引き先登をゆく


痩せこけた黒猫一匹山の中
        {ルビ終=つい}の{ルビ棲家=すみか}の住人となるな


母を呼び父を呼びつつ ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
しらいし いちみ さんの短歌おすすめリスト(124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
塑像- 白糸雅樹短歌9*05-9-12
サナギウタ- ソマリ短歌7*05-9-12
天高く- 小池房枝短歌905-9-3
ヒロミへ- 准々短歌1*05-9-3
幼馴染- 准々短歌2*05-9-2
暗室。眼帯。- ふるる短歌9*05-9-2
期待ハズレ- 准々短歌3*05-9-1
喫水線の住人- ソマリ短歌13*05-9-1
蒼い疵- ユメミ  ...短歌2*05-8-31
アポロチョコ、青い月、雫する朝、筒の声。- 短歌13*05-8-31
夏へのオマージュ- umineko短歌3*05-8-31
自殺禁止(一日ミチル「ボールペンで書き出す短歌」によせて)- ピッピ短歌1105-8-30
ファンタジア越後- りっと( ...短歌205-8-29
電気ナマズの夕暮れ- umineko短歌11*05-8-27
嬰児_- すぬかん ...短歌305-8-27
不眠症- 短歌105-8-26
第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
別れても好きなひと- 恋月 ぴ ...短歌8*05-8-25
戦火の子(3)- Fuji ...短歌105-8-22
処暑- 落合朱美短歌10*05-8-20
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
返歌集- 恋月 ぴ ...短歌6*05-8-19
夏を濯ぐ- ソマリ短歌9*05-8-18
ダディ,Mr.マイダーリン(題詠マラソン2005_041-0 ...- 汐見ハル短歌805-8-18
過夏_掬いの水口- 漁夫の利短歌405-8-17
消息の文- ヤギ短歌9*05-8-17
かなわぬ恋に- 逢坂桜短歌9*05-8-17
八月生まれ- 本木はじ ...短歌1705-8-15
展墓- 秋扇短歌405-8-13
悲観主義な僕と楽観主義な私- 逢坂桜短歌5*05-8-12

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