冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
指、で押す
蝉のお腹の柔らかさのことを
私はぼんやり考えている
お腹、を
開いた人は
仰向けになり空の方角へ開いている
光、の直進は
結局ことごとく挫折し ....
においには
名前がないから
きみに伝えることは難しいねぇ
切なさにも
名前がないから
言葉にすることは大変だねぇ
すごく大切なものを忘れてしまって
忘れてしまった悲しさだけが残っ ....
ぼくはすきなひとがいていなくなって
かなしむことができませんでした
ぼくはおはなにみずをやるのがすきで
まいにちそうしておはなはかれました
ぼくにはあなが ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが
いい加減にすれ
と言ってしまった
こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君
ふたりで涙を流して ....
屋根の下で行われていた 歪な行為の為
一旦泣き出した子供の泣き声は
とうとう消え続けるのだった
すべての 眼に マタニティ・ブルーが
満ちればいい 満ちればいい
そして 溢れ ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在
ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
043BLUEさんのおすすめリスト
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タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
余白の引用
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A道化
自由詩
7
04-11-19
遠隔作用
-
A道化
自由詩
9*
04-8-5
名付けられない雨のにおい_(詩)
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クリ
未詩・独白
11*
04-8-1
ちるどしつ
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カンチェ ...
自由詩
13*
04-6-9
すれ
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ミサイル ...
自由詩
62+
04-5-18
マタニティ・ブルー
-
A道化
自由詩
5
04-3-18
醤油
-
たもつ
自由詩
92
03-7-9
精神科の待合室でのつまらない妄想。(千葉県民の会で朗読したや ...
-
よだかい ...
自由詩
16
03-5-21
1
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5
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7