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少年と少女のささやきが
午後いっぱいの光をあびて
牛になる
と、牛飼いの男がやって来て
どこかに連れて行ってしまう
もう少年も少女の
ささやきはしない
語られる愛と
愛に似たものは
 ....
夜中、リビングに降りると
テーブルがひとりで
テレビを見ていた
外国の戦争映画だった
たくさんの人が
次々に命を落としていった
リアルなくらい
みな清潔な最後だった
突然テーブ ....
世界の端っこのようなところで
僕と牛とがシーソーをしている
ぎったん、ばっこん、する度に
審判の人が紅白の旗を挙げて
正誤を判定する
あまりにも長すぎたね
どっちがどっちなのか
 ....
十月の昼下がり
ガードレールに寄りかかって
ゆっくり喫煙をすると
内側にある熱いものが
とろけるように放出されてゆく

確か理科の時間に習った
高温のものと低温のものを並べると
熱 ....
青信号になる。人の波が横断する。
上場企業のアナウンスがされる。数字は行ったり来たり。
工事現場の警備員が赤いスティックを振る。交通安全と家内安全。
ベルトコンベアー式に一日が流されていく。
 ....
その場に、
軽やかな羽があって、

水に、
必要な、
生きるために必要な栄養があっても。


僕は動かない。
ましてや、毒蛇の授業参観であっても、
僕は動かない。
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
その、
 扉が開けば、
  動き出す、風の群れ。

その、
 光が曲がれば、
ゆがみだす、
 大量破壊兵器。

音、
 手拍子、
  飛散された電子。
   収縮する偶然。
 ....
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど

もう少し、窓を、開けて
虫たちのお葬式が
時々見えるから

小さな座卓では
行儀の ....
早朝の廊下に
自分の小さな臓器が
ひとつ落ちている
拾い上げて
その、つるりん、とした表面を
爪の先で掻いてみる
夕べはここが痒かったのだなあ
ということがわかる
身体に戻すの ....
空から降って来い カネ
道路に整列したマッポを激写するために
失踪したヒロシが いなくなる数日前に呟いたってさ

空から降ってこいよ カネ
今日は、メッケの赤Mが、ボレノバのガーフィーのさき ....
河口のある町に産まれて
背中が痒いことも
何度かあった
自分に似ているものがあれば
それだけで少し嬉しい

昔の知り合いに
夢の中で再開した
春、と呼ばれて
会話をすることなく
 ....
あなたの乗った列車はもう
あの橋をわたったかしら
なんて
思っている初夏

頬づえ、外の方から
ものを運ぶ人の声が聞こえる
誰も出ない電話が鳴り続けている
私は少し汗ばんでいる ....
{引用=ソコは。}溢れている
ただ、天蓋はない
一斉に眠ることもあれば
一斉に目覚めることがあるという それだけのことだ

街に耳を当てカツテは聞いた雑踏の鼓動
力強かった
でも、偏在し ....
インディアン・パークに行こう
インディアン・パーク、インディアン・パーク
老若男女みんなが大好きな
インディアン・パークに行こう
手に口をあてて
アワワワとインディアンの真似をしよう
イン ....
ノックの音がした
開けるべき扉が無いので
少女は熱のように
野原を走り続ける
発汗を繰り返した後
最近覚え始めた文字に似せて
自分の名を地面に書いた
海の近くに住んでいると
ま ....
大きな口を開けたワニが
天気の真似をして
すっかり晴れわたってる

魚の数匹は遠ざかり続け
それでもまだ
誰の指にも泳ぎつかない

沢山の羊を乱雑に並べて
さて、どれが正解で ....
君が煮びたしをつくっている
キッチンは包まれている
昨日僕が割った皿は
既に片付けられてる
君の右手と
黒子のある左手によって

どこかから漏れてきた西日が
ステンレスに反射し ....
世界は鍵のないドアのようなものだ
君は今ほほえみという名前の粉ミルクをお湯で溶かしている
名前をよびたかったがわからない
せめてメルアドを教えてほしいというと語尾上げで「はあ?」と一瞥される
 ....
他意はないんです
他意はないんです

お茶をあなたの頭の上に零したのは
預言に従ったからです。

シャム猫の毛をバリカンで刈り取ったのは
貧乏人を見てムシャクシャしたからです。

ト ....
君が笑った
笑った口元から
白い歯がこぼれた
こぼれた歯は
たくさんの子どもになった
うまれた子どもたちは
道路を掃除した
掃除された道路は
きれいになった
子どもたちがその ....
七月の雨上がりの午後/  煮沸されるコンクリート
防水シートが波のようにうねり 
ステンレスパラペットで囲われた放課後の屋上/  脱皮するコンクリート

(目をつむって/            ....
砂に書いたラブレター
パットブーン
1957年のヒット曲
マツダのオート三輪にも
曲面ガラスが使われだして
戦後も終わったと
みんな感じていた頃の
なんとなく未来が明るく
元気 ....
おばかな王様
王冠載っけて歩いては
ぼくの帽子はどこ?
と訊いてまわる
あなたの帽子など
ありませんよ

おばかな王様
王冠取って歩いては
ぼくの頭はいかが?
と訊いてまわる
あ ....
実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた

真冬の朝の
まだ明けきらぬうちに
紫色の空を
私たちは見上げていた

凝固につぐ凝固
雪よりも白く美しい
骨を包んで ....
ぼくはいたずらの天才
スカートめくりがとくいの天才
きみは青い絵をかく天才
スカートをすぐにめくられてしまう天才
ぱんつまるだしできみはすぐ泣いちゃう天才
ぼくはきみをなぐさめる天才
ぼく ....
風が吹いていた
風のように母は声になった
声のように鳥は空を飛んで
鳥のように私は空腹だった
空腹のように
何も欲するつもりはなかったのに
母についていくつか
願い事をした

 ....
(手段より)
ある法師は戒律が欲しかった
ある学者は定律が欲しかった
ある農夫は鍬と鋤とが欲しかった
ある法螺吹きは真実が欲しかった
ある乞食は一寸の金が欲しかった

欲ありて思うことが ....
サメのひれを持った人が
ゾウの鼻を踏んづけたまま
時計の歌を歌った

それで終わる物語に
読み仮名だけが振られている

今日は春も近いのに
誰も二階から降りてこない
スパイスきょうじゅ
スパイクはいた
スパイクはいて
スパイスのんだ
いちめん ひろがる 
じゃがいもばたけ
おくさんうめたの
だれでしょう

*

あさ うたたねをしていたら ....
プテラノドンさんの自由詩おすすめリスト(215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ささやき- たもつ自由詩606-11-6
生存- たもつ自由詩16*06-10-27
記憶- たもつ自由詩1306-10-26
熱移動- 吉田ぐん ...自由詩506-10-13
東京駅- ブライア ...自由詩3*06-10-3
と、いう真実- ブライア ...自由詩2*06-9-28
ファザー・グース(5)- たもつ自由詩22*06-9-18
アルペジオ- ブライア ...自由詩1*06-9-14
追憶- たもつ自由詩706-8-14
夏休み- たもつ自由詩506-4-27
Money_in_the_Pocket_勝手にコラボ02- 英水自由詩206-4-21
春を見に行く- たもつ自由詩1206-4-14
初夏- たもつ自由詩706-3-29
白い都市- 英水自由詩5*06-3-18
インディアン・パークに行こう- たもつ自由詩10+06-3-9
発汗- たもつ自由詩706-3-8
ルーツ- たもつ自由詩16*06-3-7
煮びたし- たもつ自由詩906-3-5
ワールドアパート- モリマサ ...自由詩6*06-3-3
いいわけ- 竜一郎自由詩1*06-3-1
笑う- たもつ自由詩806-2-28
湧出- 英水自由詩506-2-25
霧に書いた詩- あおば自由詩6*06-2-25
クラウンズ・クラウン- 竜一郎自由詩1*06-2-20
冬の風景- 和泉 輪自由詩17*06-2-19
天才同盟- 馬野ミキ自由詩606-2-18
風のように- たもつ自由詩1006-2-14
欲のありて思ふこと- 竜一郎自由詩1*06-2-13
読み仮名- たもつ自由詩406-2-12
ファザー・グース(2)- たもつ自由詩11*06-1-31

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