すべてのおすすめ
最初はピアノ線で それから
徐々に見えない糸(Invisible Thread)に
慣れてきたら糸を一本ずつ減らしていくんだよ
おしまいにはカッパーフィールドみたいに
糸なしでもFlyingで ....
昼が過ぎる。真夏日が待機した窓を開いた。
半裸な都会の露出度は、夕方に足を突っ込んでいる。
ベランダから返り討ちをしてやろうと、長袖に手をかけてやめた。

―ソファーの色、体毛よりも淡い、素肌 ....
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
良心の呵責を感じた看護婦が、昨日、自分の祖父に謝罪文を書いたバーカウンター。
130席用意しているけど、130人以上の予約を喜んで受けてしまう店長。
ご自慢の料理は?ときかれて、妻の自慢料理を答え ....
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)


歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っていると ....
曇り空の晴れた日の夕暮れに、昔からおしゃべり好きな友人が自信たっぷりに言ったことが気になった僕は、土手まで歩いた。

「夕暮れになると魚はいっせいに鳴くんだ」

そいつはアッカンベーが好きだっ ....
冷蔵庫の中で
産声をあげようと
するあいつ


ある時ママは
つぶれたあいつを見て
僕のせいにした

やさしさが足りないせい?

けど
僕は修復不可能な
あいつをみて
楽し ....
男のズボンの右ポケットは
いつの間にか上着の胸ポケットに繋がっていた
えいっ、と腕を突っ込めば
指先が胸ポケットからにょきりと出る
それが生きていくうえで何の役に立つというのか
試し ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
男はふと時計を見た
まじまじと時計を見たことはなかったが
見れば見るほど
時計は自分に似ていた
あたりまえだ
男は時計なのだから
一方、時計はといえば
すでに着替えを終え
これから ....
英会話教室で
日本語のしゃべれる外人の先生が

アメリカでは大統領を呼ぶときでも
“YOU”なのだと言った

英語は世界の標準語らしい
くそったれだな

僕には大切な
お前とキサマ ....
ソーダ水の泡を見てたら
空を食べてみたくなった

どうしたらいいものかと
蟻さんに聞いたら

僕のうちにおいでってさ


蟻さんに連れられて家にいったはいいが
 ....
夏休み
街から人はいなくなった
窓という窓
木陰という木陰
ベンチというベンチ
そのいたるところから
少しの匂いと
体温を残して

静寂、というには
まだわずかばかりの音 ....
地球がある

地球は地球じゃなかった
地球は山か土か岩だった

地球は野原
   野原というよりはフレーム

地球があるのは
地球に住んでるから

地球にウサギが入る
地球をト ....
洞穴がある

洞穴は洞穴じゃなかった
洞穴は、山か土か岩か。

洞穴は地球。
   地球というよりは出来事

洞穴があるのは
洞穴を見つけたから

洞穴をウサギが横切る
洞穴に ....
波がたっているからといって海ではない

しずかな水 おしよせ おしよせ
塩のない水 おしよせ おしよせ
こちらにやってくるときは なにか言いたそうなのに
いざ、到着すると そんな素振りはみじ ....
さよならの「さ」は
さよならの「さ」

さよならの「よ」は
さよならの「よ」

さよならの「な」は
さよならの「な」

さよならの「ら」は
らっぱの「ら」

突撃らっぱ ....
「あれです」
後ろから指差す声に、「あれ」の方角を見なかった僕。
雨が降り始めて、地下には大きな水溜りが出来た。

粉々になった写真を灰皿に入れた風景。
燃えていく写真は灰になって机に落ちた ....
夜が街を歩いている
きらきら きらきら
瞬く星や月を身にまとって
夜が昼間の街を歩いている
きらきら きらきら
なんとゴージャスな
きっと昼食もゴージャスに違いない
誰もが夜に注目してい ....
細倉鉱山は
日暮れにどこかへ通じていく。
無人の坑道の先にあるのは
 ほんとうの地名か
親しい人のまぼろしか。

 夜,蔵王の山陰に
たよりない記憶はのみこまれ
 吹き越す風に
   ....
一人きりで抱えるならば

ただの隠し事

他の誰かと分け合った時

それを秘密と呼ぶ
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった

少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
金魚もいないのに
君は金魚鉢を買ってきて
それから金魚の餌と
水道水の塩素を中和する
透き通った小さな薬品も
買ってきて

それでも結局金魚鉢の中を
金魚が泳ぐことはなかったのは
 ....
この世は河であると教える坊主を川へ叩き込んでやったら
喜んで魚になったので悲鳴を上げて倒れた僕は
いつの間にか全身にバターを塗られ
毛並みのいいマルチーズが耳打ちする

「それは百年金縛りだ ....
酔っぱらった僕は
フライパンの真似をして
空に羽ばたいた
一番高いところで
激しく嘔吐したけど
よく見ると
それは言葉だったので
ますます気持ち悪くなった
夜から続く朝に、雨の跡はなかった。霧雨は降っている。地上に湿度はない。
細身の女はテレビの中で「昨日の事は忘れて頂戴」
その細いからだの細胞は、今を忘れるためにある。
階段を上がる足音が聞こえる ....
そいつが若い頃、「ロックンロールは永遠だ!」って叫んでいた。今じゃ
そいつは「ロックンロールは死んだ」って呟いている。
そいつはロックの神様みたいに、ロックを永遠にしたり殺したりするけど
そいつ ....
空中に持ち上げられた、
そいつの、苛立ちが、
そいつのリズムに宿った。

林の道を抜けると、池があって、
そこでそいつはいつも昼ごはんを食べている。

お昼ごはんは、雨の日にだって決行さ ....
プテラノドンさんの自由詩おすすめリスト(215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
FLYING- クリ自由詩1*05-7-16
アスファルトに宣誓する- チャオ自由詩7*05-7-15
すべて腕- たもつ自由詩1905-7-14
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12
スパゲッティー、コーヒー、アイスクリームカフェ- チャオ自由詩5*05-7-12
いつも流れてゆくように- nm6自由詩1805-7-12
夕暮れが始まる頃に- チャオ自由詩4*05-7-9
スクランブルエッグ_になる少し前- デニスホ ...自由詩3*05-7-9
七人の男(ハトを捕まえる男)- たもつ自由詩1205-7-9
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
七人の男(時計を見る男)- たもつ自由詩1405-7-6
標準はいらない^^- みもる自由詩3*05-7-5
少年A- デニスホ ...自由詩4*05-7-1
夏休み- たもつ自由詩1805-6-29
地球- チャオ自由詩1*05-6-26
洞穴- チャオ自由詩3*05-6-23
水、おしよせる- かなりや自由詩305-6-20
さよなら- たもつ自由詩1405-6-17
指差す声に- チャオ自由詩3*05-6-17
- たもつ自由詩605-6-8
裏奥羽- 朝倉キン ...自由詩8*05-6-6
辞書_−秘密ー- あぶりだ ...自由詩2*05-6-5
すべてのあとで- たもつ自由詩4705-6-2
金魚鉢- たもつ自由詩1205-6-1
下がる- ヤギ自由詩2*05-5-31
嘔吐- たもつ自由詩905-5-26
作り話の内緒話。- チャオ自由詩2*05-5-17
そいつのロックンロール- チャオ自由詩2*05-5-16
そいつのリズム- チャオ自由詩1*05-5-10

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