涙だけ
こらえていれば心など
無視してみせる悲しき希い
あまりにも
深いこころにある剣を
ぎゅっと握ってみせる夕闇
繰り返し
いつもと同じ息をして
....
生きものを真似して
生きている
桃をかじり香り立つ
動物を形作る私の爪先が
伸びて減って伸びて減って
増減で年月を知るくらい
何もない日が多い
野菜を買って肉を買って米を買って
食 ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。
ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
蛾蛾蛾、
長い長い年月の、
土とホコリの溜まった、
そのアルミニウムの窓枠に無数に繁殖するに至った、
その、ちいさなちいさな三角形の飛翔体、
蛾、
蛾蛾、
蛾蛾蛾、
蛾蛾蛾蛾蛾蛾、蛾蛾 ....
告白します
ためらいの中で生まれる心の描写
ペンを握りしめてから
どれ程の時間が経過したんだ
心の描写を文字にできない
電気を消して窓を開いてみる
....
ああ
ダイバーシテイだ
エネルギーと質量は等価らしい
おもいついたまま
家守る{ルビ祠=ほこら}と{ルビ三十年=みそとせ}百合の花
開け放つ二階の座敷{ルビ梅雨入=つい}り前
夏空の水面に映る{ルビ水鏡=みずかがみ}
{ルビ老鶯=ろうおう}の鳴き音のあり ....
挨拶しても
返事はない
吹き出しに
見えている
心の声だけ
饒舌なんだ
好き嫌いで
仕事が滞る
そんな感情
無駄な時間
仕事効率化
できないよ
怒る気にも
なれないよ ....
息を吸う
息を吐く
息を吸って
息を吐いて
吸って、吐いて
息を繰り返す
生きる事は
息ること
日常に、
薄闇の影。
俺等なんて、
モルモットだ。
何時だって、そう。
はみ出し者同士、
君と抱き合う、至福。
薬は忘れず、飲み込む。
それは日々の、ルーチン。
一拍置いて、
....
柔らかな微かな香りが鼻を掠めたら
少しずつ少しずつ
君を過去の記憶から消していこう
共に過ごし
苦さも優しさも初めて知った想い出を
君はもう僕とは違う道を歩んでいく
新しい道を
....
イヤなこともあったけど
うれしいこともあった
楽しいこともあった
いつもより遅くなった帰り道
月がきれいに浮かんでた
炭酸みたいにアオハルは
は ....
昨夜観た
別れ人の
私の眠る
寝床に
ま直ぐ座る
マボロシの
余りの厚み、
声音の感触、
やはらかく
あたたかく
寄り添い続け
恐れることも無く
只々お前なのか
ほんとうにと ....
言葉にすると消えるもの
願って叶うと失せるもの
愛とか夢とかそんなもの
そんなものさ、そんなもの
曖昧な定義で居させてくれ
輪郭を与えないでくれ
見え透いた嘘で満た ....
人生がキモい
ゲームオーバーの画面
ずっと繰り返しているよ
そんなんじゃなくて
勇者の証とか
旅の仲間とか
かっけえ剣とか手に入れたいよ
そうでなくちゃ美しくないだろ
なのにどうしてこ ....
もう二十年近く
髪はショートヘア
気に入ってしている
昨日 少し伸びた部分を
自分で切って切り過ぎて
朝から鏡を見て見て溜息
越して間もないので
挨拶しか ....
計算なんてないからね
ふつうに一日あたりに
搾り出せるやさしさの
すべてを君にそそいでいるだけさ
ただ笑えるほど真っ白な世界に
住みたいな
って夢をみる
僕の心の闇が ....
争いの国へビジネスのために命懸けで出かけた邦人を
すっかり頭の中から取っ払って
皆が目の前にある快楽にばかり躍起になって追いかけている
ご当地の美味しいグルメを芸能人が食してご満悦だとか
....
今日も夜風に
生きたことを感じる時
どこにいったのだろう あの日
履いた靴は
誰かが座っていたベンチ
光る スマホに
思い出の光景がよぎる風景
人と コンビニと
車だけの街
鯉が 川 ....
最後の贈り物 扇子の意味をかみしめる
炬燵出す心のどこか片隅に
あたらしいバイクの走る冬の街
猫座る手編みのかごのお正月
クロネコのトラック明日はクリスマス
偶然を必然としてポインセチア
冬鳥の鳴く樹 ....
気が利くような言葉はいらない
素晴らしい特別もいらない
── Aimer
咲くいのち散るいのちあり揚花火
しじみ蝶花へ花へと色移り
石塀に ....
○「笑顔の花」
人間の笑顔ほど美しいものはない
笑顔は世界中で最も美しい花だ
子供の笑顔 若者の笑顔 パパママの笑顔
ジジイババアの笑顔 近所のおじさんおばさんの笑顔
先生の笑顔 医師の笑 ....
生き切ったら
わりかし楽に死ねるやも
枯葉のぽとりと落ちるような
君、今、新芽でしょ
楽じゃないからおやめなさい
あの木は
ただの木だが
学者が見れば
情報の宝庫だ
....
一人で死ねばいいのに
幼い子どもを巻き込む心中のニュースを見る度にそう思う
生きてりゃ辛いこともあるし死にたくなることもあるだろう
止めはしないし、そもそも止められないけれど
....
春風の 人混みかき分け 我が身へと 身を撃つほどの 馬場の香りや
この胸の痛みに耐えなくては
いま
人を愛することの難しさを知ったような気がする
生まれ育った環境で嘘や裏切りに遭い
肉親ですら憎み
信じることすらできなくなった彼を
どうして助けること ....
対岸に住むひとのことは気にしない
すべてを受け入れてもべつにいいけど
計画が狂ってしまった神さまなんかの
おだてに乗る気はさらさらないね
野菜や果物をいっぱい摂ろう
朝に大 ....
いい加減な僕が言ってやる
ろくでなしの僕が言ってやる
ブルーハーツみたいにさ
生きてることが素晴らしい
書く事は簡単で
何の責任もとれないけど ....
クラスでも部活でも
キモいやつは排除される
それが世の常
今ならわかる
私、キモかったんだよね
わかるよ
私もあなたたちがキモかったから
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9