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涙だけ
こらえていれば心など
無視してみせる悲しき希い



あまりにも
深いこころにある剣を
ぎゅっと握ってみせる夕闇



繰り返し
いつもと同じ息をして
 ....
春風の 人混みかき分け 我が身へと 身を撃つほどの 馬場の香りや {ルビ掌=てのひら}に
民踊らせる{ルビ政=まつりごと}
銭も誇りも落とすに任せ
見栄坊の
見栄を重ねて八重桜
散るまで止まぬ枝の肩こり
列を成す
車の息にむせ返り
雲は咳き込み五月雨を吐く
蚕豆の鞘を引きつつ夕暮れる
あるかなきかの痛みが煮える
sonanoさんの短歌おすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛に生きよう- 秋葉竹短歌125-6-7
春疾風- Noraneko11短歌125-6-4
お上- まーつん短歌225-5-28
見栄桜- まーつん短歌4*25-5-27
濁る五月雨- まーつん短歌6*25-5-25
蚕豆- はるな短歌425-5-2

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